Yamaha Network Organizer(YNO) 新オプションサービス Log Analysis Service(LAS)の機能追加と実証実験期間延長のご案内

実証実験として提供中のログ分析サービスに新たな機能が追加

各地に展開する店舗や営業所など分散されたネットワークを、リモートから統合的に管理する環境をお届けするYNOに、新たなサービス提供を予定しています。
各所ヤマハネットワーク機器に保存されるログ情報を、YNOマネージャーに集約してリアルタイムで、そして過去の情報を一括で分析する環境を実現するLog Analysis Service(以下LAS)です。

LASは2021年4月から実証実験としてサービス提供を開始していますが、さらなる利便性向上のため新たな機能を追加しました。また機能追加に伴いまして、より多くのお客様に本サービスを体感いただくと共に、より魅力的なサービスにすべく実証実験期間を延長いたします。

本実証実験は、既にYNOをご利用中のお客様につきましては申し込み手続きなどは不要で、無償でご参加いただけます。また、まだYNOをご利用いただいていないお客様も試用ライセンスをお申込みすることで、無償でご参加いただけます。

Log Analysis Service(LAS)とは

LASとは、ヤマハネットワーク機器の各種ログをYNOマネージャーに集約し、GUI上で分析することができるサービスです。
現在はその第1弾としてSYSLOG管理機能を提供しています。YNOで管理しているヤマハネットワーク機器のSYSLOGをYNOマネージャーのGUI上でリアルタイムに表示したり、複数機器のSYSLOGを時系列に並べて分析したりすることができ、これらを通じてさらなる定型保守作業の簡易化やトラブルシューティングの迅速化を実現します。

追加機能 『キーワード統計』

今回追加された「キーワード統計」では、指定したSYSLOGが現れた数を時系列グラフで表示することができます。
SYSLOGが現れる傾向を視覚的に確認できるため、例えば通常時と比べて異なる傾向が現れていないかを分析することでネットワークの異常検知に活用したり、トラブル対策によってエラーログが収束傾向にあるかを確認したりすることができます。

LASでは、今後も収集ログや分析手法の追加等を予定しております。どうぞ、ご期待ください。

活用シーン

1. 日常の保守運用で

SYSLOG管理では、YNOマネージャー上に各ヤマハネットワーク機器ごとに3カ月分のSYSLOGを蓄積することができます。蓄積されたSYSLOGは[全文検索]ページで確認することができ、キーワードや期間、SYSLOGの種別などを指定した絞り込み表示もできます。

例えば、月に1度の定期的なネットワーク状況確認作業として、[全文検索]ページにて期間に1カ月間を指定し、"error"や"Rejected"のような不審な通信や動作に関するキーワードを指定してSYSLOGの分析を行うことで、トラブルの予兆を早期に発見できます。

全文検索ページに1台のSYSLOGを表示

また[キーワード統計]ページでも同様に、"error"や"Rejected"のような不審な通信や動作に関するキーワードを指定して時系列グラフの分析を行うことで、トラブルの予兆を早期に発見できます。
例えば、期間に過去1日、キーワードに"LAN1 Rejected"を指定することで、LAN内で不正な通信が発生している時間帯の傾向を把握できます。

キーワード統計

2. NW機器の導入で

[全文検索]ページに加えて、指定した複数のヤマハネットワーク機器のSYSLOGをリアルタイムに監視することができる[リアルタイム表示]ページも提供します。

例えば、新しい拠点と本社をVPNで接続するべく、現地作業者が拠点にて機器のセットアップを行う際、設置統括者が[リアルタイム表示]ページにて本社と拠点の両SYSLOGをリアルタイム監視することで、リモート環境から現地作業が問題なく行われているか管理することができます。

リアルタイム表示ページで2台のSYSLOGを並列表示

3. トラブルシューティングで

[全文検索]ページでは、複数のヤマハネットワーク機器のSYSLOGを時系列にまとめて表示することができます。

例えば、本社と拠点間のIPsec VPNが上手く繋がらなかったり、切断したりしてしまったときに、[全文検索]ページで本社と拠点の両SYSLOGをまとめて表示することで、IPsecのネゴシエーション状況を時系列に沿って確認することができ、問題の特定を容易に行うことができます。

全文検索ページで2台のSYSLOGをまとめて表示

4. ネットワーク利用状況の把握に

[キーワード統計]ページでも、複数のヤマハネットワーク機器の時系列グラフをまとめて表示することができます。

例えば、ゲストWi-Fiを提供している店舗のルーターをYNOで管理している場合、来訪者がネットワークを利用するときに現れる「端末にIPアドレスを割り当てたSYSLOG」を[キーワード統計ページ]で分析することで、ゲストWi-Fiの利用者がいつどのくらい現れたかを把握することができます。

キーワード統計

加えて、複数のヤマハネットワーク機器を指定してこの時系列グラフをまとめて表示することで、複数店舗の累計利用者数と店舗ごとの割合を把握することができます。

キーワード統計

実証実験の概要

■目的

LASは今後有償のオプションライセンスとして正式リリースを予定しています。
それに先立ちまして、提供予定のサービスを実際にお客様に無償でご利用いただくことで、その有用性を実感いただくとともに、実運用の中でYNOマネージャーの処理性能や通信量などを把握・最適化し、サービス品質をさらに向上すべく実証実験を実施します。

■実証実験実施期間

2021年4月23日(金) ~ 2022年11月30日(水)
*実施期間は変更する場合があります。
*実証実験終了後は、有償の正式サービスへ移行を予定しています。

正式サービス移行後もご利用になる場合は、オプションライセンスの購入が必要です。
オプションライセンス購入の詳細については別途ご案内します。

■対象者

既にYNOをご利用いただいている、または期間中新たにYNOを利用開始いただいたお客様。
*試用ライセンスをご利用いただいているお客様も対象となります。

■対応製品およびファームウェア

LASを利用するためには、対応ファームウェアへの更新が必要です。

対応製品 ファームウェア
RTX1210 Rev.14.01.40
NVR700W Rev.15.00.22
NVR510 Rev.15.01.21
RTX830 Rev.15.02.20
RTX1220 Rev.15.04.03
RTX5000 後日対応予定
RTX3500 後日対応予定

※今後の対応状況については、順次、技術情報(RTpro)サイトにて公開します。

■LASのご利用方法

◇既にYNOでヤマハネットワーク機器を管理されているお客様
申し込み手続きなどは不要です。YNOマネージャーの[アカウントの編集]ページにてLASを有効化するだけで、簡単に利用し始めることができます。また、ヤマハネットワーク機器の設定変更も自動で行われます。
LASを有効化した後は、サイドメニューの[Syslog管理]から各機能をご利用ください。
詳しくは、YNO操作マニュアルをご参考ください。

アカウントの編集
  1. 画面右上の「(アカウント名)」 →「アカウントの編集」を選択し、「アカウントの編集」ページを開きます。
  2. 「LAS(ログ分析サービス)」のチェックボックスにチェックを入れ、設定します。
  3. サイドメニューの「Syslog管理」から各機能ページを利用できます。

◇新たにYNOでネットワーク機器を管理し始めたいお客様
YNOの基本ライセンス、または試用ライセンスをご購入いただき、YNO操作マニュアルを参考にYNOマネージャーへヤマハネットワーク機器をご登録ください。
ご登録後は、上記「既にYNOでネットワーク機器を管理されているお客様」と同様の方法でLASをご利用できます。

ライセンスのご購入に関しましては、ヤマハネットワーク製品販売店にお問い合わせください。

本実証実験に関するお問い合わせ先

本実証実験に関するお問い合わせは、ネットワーク機器お問い合わせページよりご連絡くださいますよう、お願いします。

注意事項

  • 2021年12月現在の情報です。仕様および機能の名称は、予告なく変更することがあります。
  • 本実証実験の不具合によって損害が生じた場合でも、補償はいたしかねます。
  • 実証実験終了後は、有償の正式サービスへ移行を予定しています。
    正式サービス移行後もご利用になる場合は、オプションライセンスの購入が必要です。
    オプションライセンス購入については、詳細決まり次第ご案内します。
  • 正式サービスに移行される際には、実証実験中のデータを引き継げる予定です。
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