NVR500 SPECIAL INTERVIEW 06

NVR500 SPECIAL INTERVIEW Yamaha Broadband VoIP Router

06 これからのネットボランチ ヤマハならではの品質&サービスを軸に、ルーターの幅広い可能性を探り続ける

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——新製品が出たばかりですが、さらにこれからのネットボランチシリーズの進化や方向性についてお聞かせください。

牧田

牧田これはルーター全般について言えるのですが、基本機能としては、もう試せることが限られてきています。それだけに今後は、NVR500で実現した「ひかり電話」やファイル共有・同期のようなアプリケーション機能がますます重要になってくると考えています。また、これまでルーターにつながるものはほぼPCと決まっていたのが、最近は携帯電話とかスマートフォン、iPadなども当たり前になってきています。開発も、そうした機器をつなぐことを前提に考えていかないとなりません。その点、ネットボランチシリーズには電話やUSBなど多彩なインターフェイスが付いているので、非常に幅の広いアプリケーションの可能性が秘められていると思います。

——では、ネットボランチシリーズが進化を続けていく上で、ヤマハならではの強みがあるとしたら、どんなところでしょうか。

牧田 ヤマハの一番の強みは、お客様の要望に迅速に応えるだけの技術力を持っている点だと思っています。ヤマハ製ルーターでは、ソフトウェアのバージョンアップを無料で提供しています。他社でもバグフィックスは無償で行っていますが、ヤマハのように新機能の追加を無料で提供しているメーカーは、ほとんどありません。このサポートは、過去の機種にさかのぼっても継続的に提供されています。これがヤマハの特長であり、長い年月を通じてお客様の信頼を獲得している理由の1つだと考えています。

RT58i
ブロードバンドVoIPルーター
RT58i (2006年)

——ネットボランチシリーズとは少し別の部分で、技術者としてこんなことにもチャレンジしてみたいといったことがありましたらお聞かせください。

牧田 今、クラウドが大きな潮流となって押し寄せていますが、NVR500でいえばファイル共有・同期とか電話機能とか、ルーターが進化の過程で獲得してきたアプリケーション的機能が、Webサービスとしてクラウドの向こう側に行ってしまうと、そのままではルーターの存在感が薄れてしまうという危機感もあります。もっとも一方で、クラウドにすべて移行するかというと、絶対にそんなことはないとも思っています。クラウドには移行させたくないこと、クラウドには任せられないこと、手元のゲートウェイやルーターで行いたいことがあるはずです。そこをブレークスルーできれば、まったく今までなかった新しい価値やサービスを将来にわたって提案していけると信じています。

——マーケティング的な観点からは、いかがですか。

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平野 今回NVR500について強く思うのが、エントリー機としての良さをぜひこの機種で体験していただきたいということです。NVR500には、シリーズ初期の頃にも多く存在したハイエンド層の個人ユーザーや、本格的なルーターに関心をもっている方に最適な機能が数多く搭載されています。これだけのスペックでしかもVoIPまで対応している機器にわずか数万円でさわれるというのは、他にないと自負しています。初心者だけれどもネットワークや関連機器に関心があるという方は、ぜひNVR500をコマンドラインから操作してみて、「本格的なルーターって、こんなことができるんだ!」という発見や驚きを経験して欲しいですね。「ルーティング」を体験してみるエントリー機としては、最適にして最高クラスの性能をNVR500は提供できると確信しています。

——まさに、新世代のエントリークラス向けルーターが登場したという印象ですね。今日はどうもありがとうございました。

ネットボランチのコンセプト
RT58iから進化したところ
RT58iから変わらないところ
RT59iじゃなかった訳
自社開発・自社生産、そして技術の継承
これからのネットボランチ

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