Oracle Cloud Infrastructure Classicの仮想ネットワーク(IPsec)を設定する

管理番号:YMHRT-16591 
(最終更新日: 2023/7/12)

本設定例では、IPsecトンネル機能を使用しています。

本機能の対応機種は、RTX5000RTX3510RTX3500RTX1300RTX1220RTX1210RTX830NVR700Wです。

構成図

ヤマハルーター(以降、ルーター)とVPN接続するための、Oracle Cloud Infrastructure Classic(以降、OCI Classic)の設定手順を紹介します。

OCI Classicの設定を行う前に、ルーターの以下の情報をご準備ください。

  • WAN側アドレスとして使用する固定グローバルIPアドレス
  • LAN側ネットワークアドレス(192.168.100.0/24)

本設定例について

  • OCI Classicの仮想ネットワークとの接続を保証するものではありません。
  • 2019年2月11日現在の仕様に基づいて記載しています。確認しているファームウェアは下記のとおりです。今後、サービス内容の変更や、仕様変更などによって接続できなくなる可能性があります。
    RTX5000 Rev.14.00.26
    RTX3500 Rev.14.00.26
    RTX1210 Rev.14.01.28
    RTX830 Rev.15.02.03
    NVR700W Rev.15.00.14
    ※ IPsecトンネル機能に対応している他のルーター(RTX3510、RTX1300、RTX1220)につきましても、本ページに記載の設定例をご利用いただけます。必ず、最新版のファームウェアをご利用ください。
  • OCI Classicに関する情報および設定方法については、日本オラクル株式会社にお問い合わせください。
  • 下記の設定手順は、Windows 10、Internet Explorer 11 で表示した画面を使用しています。

OCI Classicの設定例

Instanceを作成する

1. OCI Classic にログインします。
    ※このとき、「User ID」と「Identity Domain」が正しく選択されていることを確認してください。

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2.「Compute Classic」をクリックします。

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3.「Open Service Console」をクリックします。

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4.「Instances」タブの「Create Instance」をクリックします。

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5. 必要事項を入力して、「Download」をクリックします。

Instance Name 任意の設定名
SSH Key Enter New SSH Key name
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6. ダウンロードしたファイルは、適宜、PCに保存します。

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7.「Create」ボタンをクリックします。

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8. 作成したInstanceが表示されていることを確認します。これでInstanceの設定は完了です。

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Networkを作成する

1.「Network」タブをクリックします。

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2.「IP Network」 > 「IP Networks」をクリックします。

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3.「Create IP Network」をクリックします。

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4. 必要事項を入力して、「Create」をクリックします。

Name 任意の設定名
IP Address Prefix 10.1.0.0/24
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5. 作成したIP Networksが表示されていることを確認します。

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6.「Virtual NIC Sets」をクリックします。

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7. vNICsetが作成されていることを確認します。

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VPNaaSを作成する

1.「VPN」 > 「VPNaaS」 > 「VPN Connections」をクリックします。

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2.「Create VPN Connection」をクリックします。

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3. 必要事項を入力して、「Create」をクリックします。

Name 任意の設定名
IP Network 上の手順(「Networkを作成する」の手順4.)で作成した設定名を選択
vNICsets 上の手順(「Networkを作成する」の手順7.)で確認した設定名を選択
Customer Gateway ルーターのWAN側IPアドレス
Customer Reachable Routes 192.168.100.0/24
Pre-shared Key 事前共有鍵 (ルーターにも同じ文字列を設定)
Specify Phase 1 IKE Proposal チェックを入れる
Specify Phase 1 IKE Proposal > IKE DH Group 5
Specify Phase 2 ESP Proposal チェックを入れる
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4. 作成したVPN Connectionsが表示され、その「Public IP」にグローバルIPアドレスが表示されることを確認します。

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5. 接続先のルーターの設定が正常に完了すると、以下のようにVPNトンネルがUPします。

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以上で、OCI Classicの設定は完了です。

続けてルーターの設定を行う場合は、こちらをご覧ください。
なお、ルーターがNAT boxの下にある場合の設定は、こちらをご覧ください。

【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

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