管理番号:YMHSW-3949
本設定例では、ルーターのL2MSマスター機能・Luaスクリプト機能と、L2スイッチのL2MSスレーブ機能を使用しています。L2MSを使って、ルーターから、スイッチが持つ機能の設定を行います。
ルーターの対応機種は、RTX1220、RTX1210、RTX1200(Rev.10.01.16以降)、RTX830、RTX810、NVR700W、NVR510、NVR500、FWX120です。
L2スイッチの対応機種は、SWX2322Pシリーズ、SWX2320シリーズ、SWX2310Pシリーズ、SWX2310シリーズ、SWX2300シリーズ、SWX2210Pシリーズ、SWX2210シリーズ、SWX2200シリーズ、SWX2110Pシリーズ、SWX2110シリーズ、SWX2100シリーズです。
L2MSマスター(ルーター)とL2MSスレーブ(L2スイッチ)の対応リビジョンは、 技術資料「L2MS」でご確認ください。
Web認証を行ったホストだけインターネットへのアクセスを許可する設定例です。
ネットワークに参加したホストに対して、まずセカンダリネットワークのアドレスを付与します。セカンダリネットワークアドレスでは、ルーターのWeb GUI以外へのアクセスを禁止しています。
ホストがブラウザーでルーターの認証用画面にログインしたことを認証とし、認証が成功するとホストが接続するポートをいったんシャットダウンします。次にポートがリンクアップしたときは、DHCPでプライマリネットワークのアドレスを与えます。プライマリネットワークのアドレスではインターネットへのアクセスが可能となります。
なお、DHCP認証機能を利用しているので、プライマリネットワークのアドレスを固定で設定したホストのインターネットアクセスも禁止できます。また、認証用画面には カスタムGUIの機能を利用しています。
光回線に接続するためには、別途ONUが必要です。
NVR700WとNVR510は、本体のONUポートに小型ONUを装着することで、光回線に接続できます。
本設定例は、以下の流れで設定します。
対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。
機種 | 掲載内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
ルーター | RTX1220 RTX1210 RTX1200 RTX830 RTX810 NVR700W NVR510 NVR500 | コマンド設定例 Luaスクリプト例 認証用画面のHTMLファイル |
L2MSマスター機能、 Luaスクリプト機能 |
L2スイッチ | SWX2200-8G SWX2200-24G SWX2200-8PoE | L2MSスレーブ機能 |
pp auth myname (ISPに接続するID) (ISPに接続するパスワード) dns server (ISPより指定されたDNSサーバーのIPアドレス) |
[解説] 上記のように設定例において赤字で記述されている設定値は、適切な値に変更してください。 |
ルーターにはTFTPを使用してPCからルーターに設定ファイルをコピーすることができます。 この方法については取扱説明書をご参照ください。 |
[解説] ルーターコンソールはシリアルケーブルやtelnetで接続して使用します。 使用方法については取扱説明書をご参照ください。 |
[ルーターコンソール] # copy usb1:/web_auth.html /web_auth.html # |
[解説] copyコマンドの詳細は こちらをご参照ください。 ファイルをルーターのルートディレクトリー以外にも格納することができます。 その場合は、ディレクトリーを作成してから、そのディレクトリーにコピーします。 そちらの方法については 参考資料をご参照ください。 技術資料 「RTFS」-「コマンド一覧」-「ディレクトリの作成」 HTMLファイルをディレクトリーにコピーした場合、httpd custom-gui userコマンドでのディレクトリー指定も変更してください。 |
[解説] Luaスクリプトのダウンロードから実行までの手順は、Luaスクリプト導入手順マニュアルをご覧ください。 |
本手順は、WebブラウザーにInternetExplorerを使用した場合の説明です。
[解説] 認証前はセカンダリネットワークのアドレスが付与されます。 外部にアクセスできませんが、ルーターの認証用画面にはアクセスできます。 |
[解説] 設定例ではユーザー名test、パスワードtestに設定されています。 |
[解説] 認証後、プライマリネットワーク(192.168.100.0/24)のアドレスが付与されるまで、最長で1分程度の時間を要することがあります。 |
[解説] 複数のホストから認証用画面へのアクセスが短時間に集中すると、プライマリネットワークのアドレスへの切り替えが行われない場合があります。認証用画面へのアクセスが集中してLuaスクリプトでSYSLOGの確認ができない場合、そのような現象になります。 その場合には、数分程度時間を置いてから再度認証用画面へのアクセスを試みてください。 |
イーサネットフィルターの設定 | ethernet filter 1 reject-log dhcp-not-bind 192.168.100.1 ethernet filter 2 pass-nolog *:*:*:*:*:* *:*:*:*:*:* ethernet lan1 filter in 1 2 |
---|---|
LANインターフェースの設定 (LAN1ポートを使用) |
ip lan1 address 192.168.100.1/24 ip lan1 secondary address 172.16.0.1/24 ip lan1 secure filter in 1000 1001 1002 1003 2000 |
WANインターフェースの設定 (LAN2ポートを使用) |
pp select 1 pp always-on on pppoe use lan2 pppoe auto disconnect off pp auth accept pap chap pp auth myname (ISPに接続するID) (ISPに接続するパスワード) ppp lcp mru on 1454 ppp ipcp ipaddress on ppp ipcp msext on ppp ccp type none ppp ipv6cp use off ip pp mtu 1454 ip pp nat descriptor 1 ip pp secure filter in 1020 1030 2000 ip pp secure filter out 1010 1011 1012 1013 1014 1015 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106 107 pp enable 1 ip route default gateway pp 1 |
NATの設定 | nat descriptor type 1 masquerade |
DHCPの設定 | dhcp service server dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent dhcp scope lease type 1 bind-only fallback=2 dhcp scope 1 192.168.100.100-192.168.100.200/24 dhcp scope 2 172.16.0.100-172.16.0.200/24 expire 0:01 maxexpire 0:01 |
DNSの設定 | dns host lan1 dns server (ISPより指定されたDNSサーバーのIPアドレス) dns private address spoof on |
ログインユーザーの設定 | login user test test user attribute test login-timer=120 |
カスタムGUIの設定 | httpd custom-gui use on httpd custom-gui user test directory=/ index=web_auth.html |
L2MSの設定 | switch control use lan1 on |
フィルターの設定 | ip filter source-route on ip filter directed-broadcast on ip filter 1000 pass 172.16.0.0/24 192.168.100.1 tcp * www ip filter 1001 pass 192.168.100.0/24 * ip filter 1002 pass 0.0.0.0 * ip filter 1003 pass 172.16.0.0 172.16.0.1 ip filter 1010 reject * * udp,tcp 135 * ip filter 1011 reject * * udp,tcp * 135 ip filter 1012 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn * ip filter 1013 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn ip filter 1014 reject * * udp,tcp 445 * ip filter 1015 reject * * udp,tcp * 445 ip filter 1020 reject 192.168.100.0/24 * ip filter 1030 pass * 192.168.100.0/24 icmp ip filter 2000 reject * * ip filter 3000 pass * * ip filter dynamic 100 * * ftp ip filter dynamic 101 * * www ip filter dynamic 102 * * domain ip filter dynamic 103 * * smtp ip filter dynamic 104 * * pop3 ip filter dynamic 105 * * submission ip filter dynamic 106 * * tcp ip filter dynamic 107 * * udp |
Luaスクリプトのスケジュール設定 | schedule at 1 startup * lua /swx2200_lua_web_auth_rtx1200.lua |
設定値 | -- 使用するルーターのLANインターフェースの数 num_lan = 1 -- メールの送信に失敗したときに出力する SYSLOG のレベル (info, debug, notice) log_level = "info" -- ポートをダウンさせている時間(秒) down_wait = 5 |
---|---|
ホスト検索の関数 | function search(mac, addr, lan) -- LAN1のMACアドレステーブルでホストが見つかった場合 --[[ |
switch controlコマンドの実行関数 | function exec_sw_cmd(route, cmd) |
メインルーチン | local rtn, str, app, ipaddr, mac while (true) do -- ホストを検索 if (switchroute ~= nil) then --[[ if (rtn) then |
ご相談・お問い合わせ