冗長構成(スパニングツリー) : コマンド設定

本設定例の対応機種は、SWX2310P-28GTSWX2310P-18GSWX2310P-10GSWX2300-24GSWX2300-16GSWX2300-8Gです。

図 冗長構成(スパニングツリー) : コマンド設定 1 下矢印:障害発生/上矢印:復旧 図 冗長構成(スパニングツリー) : コマンド設定 2

インテリジェントL2スイッチのスパニングツリー機能を使用して、ネットワーク経路の冗長性を確保する設定例です。

通常、L2スイッチは、隣接するスイッチにブロードキャストパケットをフラッディングします。ループ状にネットワークが構成されていた場合、スイッチは互いにフラッディングし合うため、ループが発生してしまいます。このループにより、帯域幅とスイッチのCPUリソースは大幅に減少してしまいます。
スパニングツリーは、物理的にループ状に構成された場合でも、論理的にはツリー構造になるように各ポートの役割を決め、ブロードキャストパケットが回り続けることのない構成にします。また、リンク障害が発生した場合でも、障害を検出しツリーを再構築することで回復します。

技術情報:スパニングツリー (SWX2310PSWX2300

本設定例では、以下の構成で説明します。

  • スイッチ(2)・・・ポート1を優先して使用
  • スイッチ(3)・・・ポート1を優先して使用

ルーターの設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、管理パスワードの変更(ルーター)を奨励します。

ヤマハルーターの場合

ヤマハルーターを利用してインターネットに接続する場合は、以下の設定例をご利用ください。

LANインターフェースの設定
(LAN1ポートを使用)
ip lan1 address 192.168.100.1/24
WANインターフェースの設定
(LAN2ポートを使用)
ip route default gateway pp 1
pp select 1

pp always-on on
pppoe use lan2
pp auth accept pap chap
pp auth myname (ISPに接続するID) (ISPに接続するパスワード)
ppp lcp mru on 1454
ppp ipcp ipaddress on
ppp ipcp msext on
ppp ccp type none
ip pp mtu 1454
ip pp secure filter in 1020 1030 2000
ip pp secure filter out 1010 1011 1012 1013 1014 1015 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106 107
ip pp nat descriptor 1
pp enable 1
フィルターの設定 ip filter source-route on
ip filter directed-broadcast on
ip filter 1010 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 1011 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 1012 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn *
ip filter 1013 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn
ip filter 1014 reject * * udp,tcp 445 *
ip filter 1015 reject * * udp,tcp * 445
ip filter 1020 reject 192.168.100.0/24 *
ip filter 1030 pass * 192.168.100.0/24 icmp
ip filter 2000 reject * *
ip filter 3000 pass * *
ip filter dynamic 100 * * ftp
ip filter dynamic 101 * * www
ip filter dynamic 102 * * domain
ip filter dynamic 103 * * smtp
ip filter dynamic 104 * * pop3
ip filter dynamic 105 * * submission
ip filter dynamic 106 * * tcp
ip filter dynamic 107 * * udp
NATの設定 nat descriptor type 1 masquerade
DHCPの設定 dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
DNSの設定 dns server pp 1
dns private address spoof on

スイッチの設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、管理パスワードの変更(スイッチ)を奨励します。

SWX2310Pの場合

SWX2310P(1)の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定手順

  1. ユーザモードから特権EXECモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2310P>enable
    SWX2310P#
    
  2. グローバルコンフィグレーションモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2310P#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SWX2310P(config)#
    
  3. ブリッジプライオリティを設定します。
    [コンソール]
    SWX2310P(config)#spanning-tree priority 4096
    SWX2310P(config)#
    
  4. ポート1をエッジポートに設定します。
    [コンソール]
    SWX2310P(config)#interface port1.1
    SWX2310P(config-if)#spanning-tree edgeport
    SWX2310P(config-if)#exit
    SWX2310P(config)#
    

設定内容

スパニングツリーの設定 spanning-tree priority 4096
interface port1.1
  spanning-tree edgeport
  exit

SWX2310P(2)の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定手順

  1. ユーザモードから特権EXECモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2310P>enable
    SWX2310P#
    
  2. グローバルコンフィグレーションモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2310P#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SWX2310P(config)#
    
  3. ポート2をエッジポートに設定します。
    [コンソール]
    SWX2310P(config)#interface port1.2
    SWX2310P(config-if)#spanning-tree edgeport
    SWX2310P(config-if)#exit
    SWX2310P(config)#
    

設定内容

スパニングツリーの設定 interface port1.2
  spanning-tree edgeport
  exit

SWX2310P(3)の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定手順

  1. ユーザモードから特権EXECモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2310P>enable
    SWX2310P#
    
  2. グローバルコンフィグレーションモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2310P#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SWX2310P(config)#
    
  3. ポート2をエッジポートに設定します。
    [コンソール]
    SWX2310P(config)#interface port1.2
    SWX2310P(config-if)#spanning-tree edgeport
    SWX2310P(config-if)#exit
    SWX2310P(config)#
    

設定内容

スパニングツリーの設定 interface port1.2
  spanning-tree edgeport
  exit

設定の確認

「show spanning-tree」コマンドで設定を確認します。
  ここでは、構成図のSWX2310P(2) ポート1 および ポート3 に着目して、設定を確認します。

・構成図の正常時

[コンソール]
SWX2310P#show spanning-tree | include port1.1: Port Number
%   port1.1: Port Number 905 - Ifindex 5001 - Port Id 0x8389 - Role Rootport - State Forwarding

SWX2310P#show spanning-tree | include port1.3: Port Number
%   port1.3: Port Number 907 - Ifindex 5003 - Port Id 0x838b - Role Alternate - State Discarding


[解説]
ポート1はルートポートで、インターフェースの役割が"Rootport"、インターフェースの状態が"Forwarding"と表示されます。
ポート3は代替ポートで、インターフェースの役割が"Alternate"、インターフェースの状態が"Discarding"と表示されます。

・構成図の障害発生時

[コンソール]
SWX2310P#show spanning-tree | include port1.1: Port Number
%   port1.1: Port Number 905 - Ifindex 5001 - Port Id 0x8389 - Role Disabled - State Discarding

SWX2310P#show spanning-tree | include port1.3: Port Number
%   port1.3: Port Number 907 - Ifindex 5003 - Port Id 0x838b - Role Rootport - State Forwarding

[解説]
ポート1が異常となった場合、インターフェースの役割が"Disabled"、インターフェースの状態が"Discarding"となります。
代替ポートだった ポート3がルートポートになり、インターフェースの役割が"Rootport"、インターフェースの状態が"Forwarding"となります。コマンドの詳細は、スパニングツリーの状態表示をご覧ください。
SWX2300の場合

SWX2300(1)の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定手順

  1. ユーザモードから特権EXECモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2300>enable
    SWX2300#
    
  2. グローバルコンフィグレーションモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2300#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SWX2300(config)#
    
  3. ブリッジプライオリティを設定します。
    [コンソール]
    SWX2300(config)#spanning-tree priority 4096
    SWX2300(config)#
    
  4. ポート1をエッジポートに設定します。
    [コンソール]
    SWX2300(config)#interface ge1
    SWX2300(config-if)#spanning-tree edgeport
    SWX2300(config-if)#exit
    SWX2300(config)#
    

設定内容

スパニングツリーの設定 spanning-tree priority 4096
interface ge1
  spanning-tree edgeport
  exit

SWX2300(2)の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定手順

  1. ユーザモードから特権EXECモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2300>enable
    SWX2300#
    
  2. グローバルコンフィグレーションモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2300#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SWX2300(config)#
    
  3. ポート2をエッジポートに設定します。
    [コンソール]
    SWX2300(config)#interface ge2
    SWX2300(config-if)#spanning-tree edgeport
    SWX2300(config-if)#exit
    SWX2300(config)#
    

設定内容

スパニングツリーの設定 interface ge2
  spanning-tree edgeport
  exit

SWX2300(3)の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定手順

  1. ユーザモードから特権EXECモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2300>enable
    SWX2300#
    
  2. グローバルコンフィグレーションモードに移行します。
    [コンソール]
    SWX2300#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SWX2300(config)#
    
  3. ポート2をエッジポートに設定します。
    [コンソール]
    SWX2300(config)#interface ge2
    SWX2300(config-if)#spanning-tree edgeport
    SWX2300(config-if)#exit
    SWX2300(config)#
    

設定内容

スパニングツリーの設定 interface ge2
  spanning-tree edgeport
  exit

設定の確認

「show spanning-tree」コマンドで設定を確認します。
  ここでは、構成図のSWX2300(2) ポート1 および ポート3 に着目して、設定を確認します。

・構成図の正常時

[コンソール]
SWX2300#show spanning-tree | include ge1: Port Number 1
%   ge1: Port Number 1 - Ifindex 1 - Port Id 8001 - Role Rootport - State Forwarding

SWX2300#show spanning-tree | include ge3: Port Number 3
%   ge3: Port Number 3 - Ifindex 3 - Port Id 8003 - Role Alternate - State Discarding

[解説]
ポート1はルートポートで、インターフェースの役割が"Rootport"、インターフェースの状態が"Forwarding"と表示されます。
ポート3は代替ポートで、インターフェースの役割が"Alternate"、インターフェースの状態が"Discarding"と表示されます。

・構成図の障害発生時

[コンソール]
SWX2300#show spanning-tree | include ge1: Port Number 1
%   ge1: Port Number 1 - Ifindex 1 - Port Id 8001 - Role Disabled - State Discarding

SWX2300#show spanning-tree | include ge3: Port Number 3
%   ge3: Port Number 3 - Ifindex 3 - Port Id 8003 - Role Rootport - State Forwarding

[解説]
ポート1が異常となった場合、インターフェースの役割が"Disabled"、インターフェースの状態が"Discarding"となります。
代替ポートだった ポート3がルートポートになり、インターフェースの役割が"Rootport"、インターフェースの状態が"Forwarding"となります。コマンドの詳細は、スパニングツリーの状態表示をご覧ください。

【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。