無線のQoS(WMM)が効かない : WLX402
管理番号:YMHAP-4371
このトラブルシューティングの対応機種は、WLX402です。
インデックス
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症状
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切り分け手順
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トラブル対処方法
症状:無線のQoS(WMM)が効かない
このトラブルシューティングでは、無線LAN環境にて「無線QoS(WMM-EDCA)」(以下、無線QoS)を使用の際に、安定した音声や動画の視聴ができない場合の対処方法を提供します。
問題を把握し、該当箇所の説明をお読みいただくことで、問題解決への近道となります。
ご使用の無線端末の設定方法については、取扱説明書などを確認してください。
切り分け手順:QoSの設定を確認し、問題の切り分け作業を行います。
1-1 から順に確認してください。
1-1
すべての無線端末で、音声やストリーミング動画が途切れていますか?
各無線端末で音声や動画を再生し、確認してください。
NOの場合は
- 特定の無線端末の性能が原因であることが考えられます。無線端末の仕様および設定を確認してください。
1-2
WLX402の無線QoSは、有効になっていますか?
NOの場合は
- WLX402の無線QoSの設定を行います。
こちらをご覧ください。
1-3
インターネットに接続している場合は、WLX402を接続しているルーターのQoS設定が原因であることが考えられます。
ルーターのQoS設定は確認しましたか?
NOの場合は
- ルーターのQoS設定に原因があると考えられます。
ヤマハルーターをご使用の場合は、こちらをご覧ください。ヤマハルーター以外をご使用の場合は、取扱説明書などを確認してください。
その他の要因として無線品質の低下が考えられます。
以下のトラブルシューティングに掲載している対処方法をお試しください。
- 通信が遅い
- 時々つながらない
トラブル対処方法
この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。
2-1 WLX402の無線QoSの設定を確認する
2-2 WLX402を接続しているヤマハルーターのQoS設定を確認する
◆2-1 WLX402の無線QoSの設定を確認する
◇無線QoSを「使用する」に設定する
無線QoSの設定を「使用する」に設定すると、無線QoSが有効になります。
EDCAパラメーターはデフォルトで最適に動作するように調整されています。通常の使用においては、このパラメーターを変更する必要はありません。各パラメーターの詳細は、
こちらをご覧ください。
1. WLX402 Web GUI TOPページ > グループ x > 無線設定 > 2.4GHz 詳細

2. WLX402 Web GUI TOPページ > グループ x > 無線設定 > 5GHz 詳細

◆2-2 WLX402を接続しているヤマハルーターのQoS設定を確認する
インターネットに接続可能なルーターの配下に、WLX402の他にPCなどの機器を接続している場合、ルーターにもQoS設定が必要になることがあります。ルーターにQoS設定がされていない場合には、ルーターはパケットを到着した順に送信するため、転送するデータ量によっては本来優先して送信すべきパケットが待たされてしまい、動画・音声が途切れることがあります。
無線QoS(WMM-EDCA)は、送信するデータを4種類に分類して、それぞれに優先度をつけることで優先制御を実現しています。このとき、送信するIPパケットのTOSフィールドには、優先度に応じた値がセットされます。ルーターの送信インターフェースに対してTOSベースQoSを設定すると、ルーターはIPヘッダのTOSフィールド値に応じた優先制御を行います。このため、無線QoSによって優先されたパケットが、そのままルーターでも優先されて送信されます。
ヤマハルーターにおけるTOSベースQoSのコンフィグ
PPPoEを使用して
インターネット接続している場合
(物理インターフェースにはLAN2を使用) |
pp select 1
pppoe use lan2
queue lan2 type priority
queue pp class filter list 1
queue class filter 1 precedence ip * * * * * |
TOSベースQoSの対応機種
RTX5000 , RTX3500 , RTX1210 , RTX810 , NVR700W , FWX120
TOSベースQoSについての設定例は、こちらです。
技術資料 TOSベースQoS
それでも問題が解決しない場合は、
サポート窓口までご相談ください。
その際、ご使用のOSの製品名とバージョン、無線カードとそのドライバーのバージョンをご確認の上、ご連絡ください。