北九州テレワークセンター

無線アクセスポイント導入事例

  • ◎無線LAN導入による入居企業へのサービス向上
  • ◎共用スペース全体へのインターネット利用環境の拡張
  • ◎セルフ方式の利用パスワード発行システムによる申請処理業務の省力化

北九州市では、市内5箇所にインキュベーション施設を設置して起業予定の方や創業間もない企業などに低賃料でオフィス、研究開発室、工場などの施設を提供するとともに不足しがちな経営ノウハウや各種支援メニューの提供を通じてベンチャー企業への支援を積極的に行っています。中でも、2000年に開設された北九州テレワークセンターはその中核施設として、大小40室程度のオフィススペースを備え、多くのIT関連企業が入居し事業を展開しています。

事務バックヤードエリアでの設置写真

導入前の課題

  • 会議室でのインターネット接続環境の有効活用
  • オープンテレワークスペースでの有線LAN利用申請の煩雑さの解消
  • 共用スペースの商談利用に伴う入居企業からの無線LANニーズの高まり

従来インターネット接続環境は、各オフィスゾーンごとに有線LANが敷設されており、共用スペースでは一部の会議室とオープンテレワークスペースに有線LANの情報コンセントがありました。有線LANが敷設されている会議室では、ネットワークケーブルが配線されているものの、普段は人目につかないようケーブルは収納された状態になっており、利用頻度は低かったようです。

また、オープンテレワークスペースでは有線LANを利用しようとすると利用時に届出を事務室に提出し、事務室は固定IPアドレスを払い出すという利用申請処理業務がありました。このように共用スペースでの有線LANによるインターネット環境は利用者にとって利用しやすいものではなく、入居企業からも使いにくい、手続きが面倒といった声が上がっていました。

導入の経緯

入居企業によるタブレット利用拡大とコミュニケーションサロンでの商談機会の増加

共用スペースには会議室、PCを使った研修などを行うセミナールーム、オープンテレワークスペース、外部との打ち合わせなどに使うコミュニケーションサロンがあります。

特にコミュニケーションサロンは入居企業が商談に利用するケースが多く、従来はインターネット利用環境がなかったため、利用者はモバイルルーターなどインターネット環境を各自で準備していました。しかしながら近年タブレットの普及によって入居企業からは商談中に自社のホームページを見せたい、Skypeで外部とTV会議したいなどのニーズが高まり、共用の無線LAN設備を求める声が多くなってきました。

北九州テレワークセンターとしてもその需要に応えるとともに従来の会議室やオープンテレワークスペースだけでなく、共用スペース全体に無線LANを利用できるようにすることで利用者の利便性を向上させ、利用申請の運用も見直すこととしました。

具体的には入居企業の1社であるタイズ様がネットワークを含めたITインフラの運用コンサルを得意としており、障害対応・設定変更を含めた保守サポートも迅速にできることに加えて、他システムでの導入実績もあったことから同社に無線LANの設計・構築を依頼しました。

導入ネットワーク構成

導入ネットワーク構成

導入のポイント

Point1 業務レベルのアクセスポイント導入

複数の入居企業の利用を想定し、 ①多端末接続(30台)に耐え得る事 ②2.4GHz及び5GHz両周波数帯を同時利用できる事 ③ログが取得できる事など業務要件を満たすヤマハWLX302を採用。

Point2 無線LANセキュリティの確保

北九州市の施設でもあり、セキュリティについても配慮。インターネット回線も無線LAN専用に新設するとともにVLANで管理者と一般利用者を分けフィルタによる通信制限、プライバシーセパレーターも利用するなどセキュリティ面に最大限配慮。

Point3 セルフ方式の利用パスワード発行システム

ヤマハWLX302とタイズ様の自社システムを組合せることで、ユーザー自身でパスワード発行できるセルフ方式の1DAYパスワードシステムを構築。センター側の事務効率化と利用者の利便性向上に寄与。(初回のみユーザー登録必要)

導入後の効果

  • 共用スペースでのインターネット利用者の増加
  • インターネット利用申請業務の省力化

無線LANを共用スペース全体に提供したことで、共用スペースでインターネットを利用する利用者は格段に増えたとのことです。

これは設備としての無線LANの利便性に負うところも大きいものの、利用申請をセルフ方式にしたことにより利用者が利用する心理的なハードルが下がったことが大きいのではないかと見られています。実は無線LAN設計時、利用者の利便性の確保とテレワークセンターとしてのセキュリティ確保をどこまで均衡させるかが大きなポイントでした。

当初はIEEE802.1xによるユーザー認証という選択肢もありましたが、利用者へは課金しない方針であり、同方式では仕組や運用も複雑になるため、最終的には「1日1回、利用者パスワードを変更」「基本的な通信の記録を取得」をセキュリティ要件として無線LANを構築することになりました。この要件を満たすためにヤマハWLX302とタイズ様のシステムとの連携によるセルフ方式の利用パスワード発行システムやデータセンターのサーバーへVPNを通じたログ送信などヤマハ製品の機能がフルに活かされています。

ユーザーの声

共用スペースに無線LANを導入してから、会議室やコミュニケーションサロンを業務で利用される方々から便利になったと好評です。ヤマハのWLX302はデザインもすっきりして落ち着いていてセンター内にも溶け込んでいます。タイズ様は北九州テレワークセンターの入居企業でもあり、何かあってもすぐに対処ができ、構築実績もあったので採用しました。ヤマハ製品はタイズ様からの提案ですが、機器の動作が安定しており、サポートも充実していて、ルーター、スイッチ含め、ヤマハ製品で今回の設備が完結できるとのことたっだので了承しました。

指定管理者 公益財団法人北九州産業学術推進機構 中小企業・ベンチャー支援部 ベンチャー支援課長 松木 和寿氏

指定管理者 公益財団法人北九州産業学術推進機構 中小企業・ベンチャー支援部 ベンチャー支援課長 松木 和寿氏

導入会社様

北九州テレワークセンター

場所 北九州市小倉北区浅野3丁目8番1号
AIM(アジア太平洋インポートマート)ビル6階
開設 平成12年4月
URL  http://www.k-twc.gr.jp/

2000年4月に情報技術を活用し新事業に挑戦する起業家を支援する北九州市の公設インキュベーション施設として開設された北九州テレワークセンター。

現在では起業家の初期投資を抑えて起業・ビジネス展開できる環境を提供するとともに、常駐のインキュベーション・マネージャーが経営課題の解決など様々なサポートを提供する「インキュベーション機能」に加え、北九州の中心小倉駅から徒歩5分という好立地を活かして24時間利用可能な「ビジネス展開の拠点」及び「市民の情報リテラシー向上の場」としてその機能を提供しています。

外観

販売パートナー様

株式会社タイズ

株式会社タイズ

本社 北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル6F テレワークセンター 213
設立 平成15年12月1日
URL  http://www.ties.jp/

お客様の要件を実現するために出来合い製品を安易に使わず、手元にある素材をうまく使い、コストを抑え、いかに上手く実現するかというのが弊社の強みです。ヤマハ製品はそういう時に本領を発揮してくれます。「お! できる」という感じです。

弊社のような少人数の企業では、一つの機器やメーカーに費やす時間が絶対的に不足します。ヤマハ製品は、過去からの経験が活かせ、大きく仕様を変えることなく、利用者はもちろん、導入事業者・管理担当者へも配慮された末永く利用できる製品と感じています。また、自社の経験から言うと、ハードウェアに起因するトラブルも経験したことがありません。これからも、安心、安全の品質・機能を続けていただきたいと思います。

株式会社タイズ

代表取締役
上原 啓泰氏

株式会社タイズ

取締役
山藤 周二氏

記載されている会社名・製品名は、各社の商標、または登録商標です。
この導入事例の著作・制作は、SCSK株式会社です。
ヤマハ株式会社は、SCSK株式会社の許可を得て、ホームページ掲載を実施しています。

(2014年7月28日掲載)