東光ストア

RTX1200、フレッツVPNワイド(フレッツ光ネクスト)、携帯データ通信回線を導入。通信速度と信頼性の向上とコスト削減を両立

  • ◎光ブロードバンドの活用
  • ◎バックアップ回線での携帯利用
  • ◎ランニングコストの大幅削減

導入前の課題

  • 業務系通信回線の回線障害が度々発生
  • 通信量の増加により基幹系/業務系両回線とも帯域が不足
業務系ネットワークの信頼性向上、基幹系ネットワークの帯域向上(基幹系通信帯域の視点・バックアップ帯域の視点)、ランニングコストの低減

更改前のネットワークはアクセス回線が高速デジタル専用線(以下DA64)のIP-VPN網とアクセス回線がADSLのインターネットVPN網でした。IP-VPN網はクレジットカード決済やポイントカード情報などの基幹系通信として利用され、インターネットVPN網はPOS、データウェアハウス、グループウエアなどの業務系通信として利用されていました。IP-VPN網は信頼性は高かったものの帯域が不十分だったため、日次のポイントカード情報の更新は店舗当たり1.5時間を要しており更新処理が開店に食い込むこともありました。また業務系通信のバックアップ回線として機能していたため、業務系通信がバックアップされると非常にストレスを感じていました。またインターネットVPN網もメンテナンスや回線障害により回線が使えなくなる場合もあり、速度も不十分であったため店舗からクレームがきていた状況でした。

株式会社 東光ストア 管理本部 情報システム部 情報システム担当セクションリーダー 鳴海 弘 氏
株式会社 東光ストア

管理本部 情報システム部
情報システム担当
セクションリーダー
鳴海 弘 氏

導入の経緯

  • ネットワーク設備の資産償却に合せてネットワークを刷新
  • ブロードバンド回線による帯域の増速とRTX1200のバックアップ機能を活用することで十分な帯域と信頼性の高いネットワークを低ランニングコストで構築
図 導入前のネットワーク
導入前のネットワーク

前述の中で現行ネットワーク設備もほぼ償却が完了し、札幌市内は安価で高帯域の光回線の提供エリアになったことからネットワーク更新を決定。光回線の帯域は業務系・基幹系の通信を束ねても十分であることからメイン&バックアップのシンプルなネットワークを構想。メイン回線とは異なるキャリアをバックアップ回線として選定することでキャリア冗長をはかり、バックアップ回線であるADSL未提供エリアには携帯高速データ通信を使うなど多様な回線を特長に合せて活用しました。

図 導入ネットワーク構成
ユーザーサイド株式会社 営業統括本部長 那須 伸二 氏
ユーザーサイド株式会社

営業統括本部長

那須 伸二 氏

ユーザーサイド株式会社 技術部 岡 幸助 氏
ユーザーサイド株式会社

技術部

岡 幸助 氏

ユーザーサイド株式会社 技術部 課長代理 岩本 光弘 氏
ユーザーサイド株式会社

技術部 課長代理

岩本 光弘 氏

導入のポイント

Point 1.光回線の全店導入による帯域問題の解消

全店舗のアクセス回線を100Mのフレッツ光ネクストにすることで店舗通信の全てを1本の光回線に集約

Point 2.バックアップに携帯データ通信回線を利用した革新性

バックアップはADSLを採用したが、未提供エリアである13店舗にはNTTドコモHIGH SPEEDを採用。最大7.2Mbpsの高速性でバックアップ回線として帯域的にも十分に機能

Point 3.ランニングコストを大幅低減

旧ネットワークの月額ランニングコストは約120万円超であったが、今回のネットワーク更新により70万円以下に大幅に低減

導入後の効果

ネットワークのスピード、信頼性の向上とコスト削減を両立

「早朝からのポイントカードのバッチ処理が1.5時間、店舗が2分、店舗に大幅改善」「バックアップにキャリア冗長をはかりネットワークの信頼性向上」「ランニングコストを月額で約50万円削減」

今回のネットワーク更新により期待どおりの効果が得られています。第一にはネットワークスピード。更改前のネットワークでは早朝のポイントカードのデータ更新に1.5時間/店舗かかっていました。

またこの更新作業は4店並列処理が限界であるため、開店後までデータ処理がかかるケースもありました。これが店舗当たり2分で完了し、光回線の性能が十分に発揮されています。第二は信頼性の担保。IP-VPNを止めて光回線に切り替えたことで信頼性低下を招かないようバックアップ回線を準備。バックアップ回線については同一キャリアでは局障害に対応できないため、あくまで別キャリアにこだわっています。第三はランニングコスト。ベストエフォート回線の信頼性をバックアップ回線で担保することで従来のIP-VPN(DA64)中心のネットワークから大幅にコストを削減を達成しています。

お客様からの一言

株式会社東光ストア 管理本部 情報システム部情報 システム担当 セクションリーダー 鳴海 弘 氏
株式会社東光ストア 管理本部情報システム部
情報システム担当セクションリーダー 鳴海 弘 氏

RTX1200の機能を実証

店舗からも通信状態が良くなったと好評です。また当初心配していた携帯データ通信の帯域も問題ないレベルでした。ユーザーサイドの提案は24時間店舗のある当社にとっては帯域問題の解消と信頼性を低コストで両立していると高く評価しています。ヤマハルーターは旧ネットワークでも使用しており、品質については問題ないとわかっていました。今回導入したRTX1200は有線・無線の両方に対応しており、かつ性能も高いので満足しています。しいて要望を上げれば設置場所の観点から携帯カード端末に抜けないような仕組みを考えてもらいたいと思います。

導入会社様

東光ストア

株式会社 東光ストア

本社 札幌市白石区東札幌1条1丁目1番7号
設立 1972年7月15日
資本金 13億7,785万円
従業員数 358名
URL  http://www.arcs-g.co.jp/group/toukou_store/

事業内容
札幌市を中心に食料品を中心とした生活用品等の販売を行う東光ストア様。札幌市を中心に28店舗を展開。24時間営業が主体で生鮮食料品・惣菜を提供するディナーベルなどお客様の多様なニーズに合せた業態を展開しています。

販売パートナー様

「お客様のビジネスの夢を実現させるために」
ユーザーサイドは企業のIT活用をあらゆる面からお手伝いします。

【UserSide ロゴ画像】

ユーザーサイド株式会社

所在地 北海道札幌市北区北9条西3丁目19-1 ノルテプラザ
設立 2005年 2月15日
資本金 6700万
従業員数 17名
URL  http://www.userside.co.jp/

北海道内を中心にシステムインテグレーションを展開するユーザーサイド株式会社。
北海道に思い入れのあるITのプロフェッショナルが集い、設立した会社です。「お客様のお役に立ちたい」という私たちの熱い想いが、社名に込められています。WAN・セキュリティなど企業のネットワークインフラの設計構築を強みとして、データセンターを保有し、運用・監視まで一貫したサービスを提供しています。特長はお客様要望ありきのキャリアフリーによる最適な回線選択と本事例に見られる携帯データ通信など新しく使えるツールを構築に取り込んでしまえる技術力の高さ。最近は共同配送システムや流通業向けシステムコンサルテーションなどアプリケーション側にも活躍の場を広げています。

この導入事例の著作・制作は、SCSK株式会社です。
ヤマハ株式会社は、SCSK株式会社の許可を得て、ホームページ掲載を実施しています。


メール

ご相談・お問い合わせ