浜松を代表する総合建設会社として多彩な実績と信頼を重ねる中村建設株式会社。創立65周年事業の一環として計画された新社屋の建設を機に、積年の複雑化により管理が煩雑になっていた社内ネットワークの一新が決定しました。新社屋は高度な免震装置を備え、太陽光発電や高効率空調システムの導入でエネルギー消費を限りなくゼロにするZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）。建設業界でも急速にIT化が進む中、新世代の社屋にふさわしい、高度な通信インフラを支えるネットワーク機器が求められていました。
中村建設では、これまで本社、支店、現場事務所でさまざまなメーカーのネットワーク機器を使っており、トラブル時には原因究明に相当の負荷がかかっていました。さらに現場事務所はホコリや暑さなど過酷な環境で、機器の故障に悩まされることも少なくなかったといいます。その中でヤマハ製品の圧倒的な安定性と耐久性を実感し、旧本社のネットワーク見直し時にコアスイッチをヤマハに変更。導入によってLAN管理が非常に楽になったため、新社屋の建設を機に「SWX3200-28GT」を中心としたすべてのネットワーク機器をヤマハ製品に刷新しました。中村建設では遠隔でのサポートも視野に入れて、各支店のルーターもヤマハに統一しており、ネットワーク利用頻度が高い名古屋支店に関してはルーター以外もオールヤマハとなっています。
[ 導入イメージ ]
ヤマハ製品導入後は、ネットワークに関するトラブルがほとんどない状態を維持しています。将来を見越して10Gの光回線を導入し、LANケーブルもCAT6A対応に変更。そして1F〜3Fの各フロアには無線LANアクセスポイント「WLX313」を配置し、社内のどこにいても同一のSSIDで無線通信が行えるようになりました。さらに全社員にスマートフォン、営業や現場のスタッフにはノートPCを配布し、現場のスタッフにはフリーアドレス制を導入。オフィスのスペース効率を格段に高めています。2020年の春にはコロナ禍により遠隔会議が急増、期せずして高速化に対応した通信環境の実力を証明することとなった他、付帯機能を活用して大規模災害時に無料開放される災害時統一SSID「00000JAPAN」にも対応し、同社が主催するNPO法人『地域環境と自然を愛する会』を通じた地域貢献にも寄与しています。
導入サポートおよび保守を担当するのは、以前より中村建設のネットワーク環境を支えてきた株式会社コム・エンジニアリング。ヤマハならではの「LANマップ」機能を活用して通信を見える化することで、遠隔でのトラブルシューティングを行っています。「LANマップ」によってネットワーク機器はもちろんネットワークに繋がっているスマートフォンやPCなどの端末まで確認可能に。トラブルの原因特定や障害時の迅速な切り分けが可能になりました。
外観デザインも好評な「WLX313」
サーバーラックは免震構造
地元企業ということもあり、ヤマハには大きな信頼を寄せています。機能的に優れていることはもちろん、ヤマハ製品の洗練されたデザインもとても気に入っています。天井に取り付けている無線LANアクセスポイント「WLX313」も余計な主張をすることなくオフィス空間になじんでいます。旧社屋ではネットワーク機器の増設を繰り返していたためネットワークの全容把握が難しく、トラブル対応に多くの時間を費やしていました。しかし、オールヤマハのシンプルな構成にしたことでトラブル自体が激減しました。10GやCAT6A対応など、導入時には「そこまでする必要はないのでは？」という声も出ましたが、コロナ禍によるトラフィック増にも余裕をもって対応できています。新社屋建設によって通信インフラが整いましたので、今後はソフト面の充実に力を入れていく予定です。
中村建設株式会社
1955年の設立以来、新しい街づくりと地域社会への貢献に努めてきた中村建設。2005年からは「環境のリーディングカンパニー」を標榜し、設計・施工からメンテ・リフォームまで一貫して提案でき、顧客からの高い要望に応えられる環境にやさしい建設業を実践しています。
ネットワーク機器をオールヤマハにしたことで、ネットワーク全体の信頼性が高まったと同時に、保守も以前より簡潔に行えるようになりました。通常はネットワークの監視ツールが何もないか、専用のコンピューターを立てる必要があるのですが、ヤマハにはネットワークの細部まで管理できる「LANマップ」機能が標準搭載されているのが素晴らしい点だと感じます。1台から対応できるため、ネットワーク監視をリーズナブルかつ的確に実現できます。また、ヤマハは問い合わせに対するレスポンスが非常に早いところも魅力です。問い合わせは困った時に行うものなので、的確な回答を素早くいただけることに満足しています。当社では基幹システムのサポートも担当しておりますので、この高品質な通信インフラを生かした提案も行っていきたいと考えています。
所在地 静岡県浜松市中区新津町598番地2
URL https://com-e.co.jp/
株式会社コム・エンジニアリング（2020年10月15日掲載）
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