無線LANとは

(最終更新日: 2024/2/8)

無線LANとは?

「無線LAN」とは、電波による通信を利用して、ケーブル無しでデータを送受信するLANのことです。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコン、プリンター、ゲーム機などを無線LANアクセスポイントを介してインターネットに接続できます。

無線LANとは?

一般的な無線LANのイメージ

無線LANって、つまり「Wi-Fi」のこと?

「Wi-Fi」とは、Wi-Fi Allianceという団体が認証している、無線LANの規格のひとつです。
あくまで「規格のひとつ」であり、厳密には「無線LANそのもの」とは異なります。
ただ、今では、ほとんどの無線LAN機器が「Wi-Fi」に対応しています。そのため、「無線LAN = Wi-Fi」という解釈が浸透しているようです。

モバイルデータ通信との違いは?

「モバイルデータ通信」とは、携帯電話会社が提供する回線を用いて、インターネットに接続する方法です。
 (スマートフォンの画面などで、「LTE」や「4G」「3G」といった文字を目にすると思います。これらは、携帯電話用の通信規格です)

無線LAN通信 モバイルデータ通信
通信規格 Wi-Fi 4G (LTE) / 3G
無線端末の接続先 無線LANアクセスポイント 基地局
イメージ図 説明画像 説明画像

無線LANのメリットとデメリット

無線LANの特徴を、有線LANと比較して紹介します。

無線LAN 有線LAN
接続できる機器 無線LANアダプターを搭載している機器
(例) スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、プリンター、ゲーム機など
LANポートを搭載している機器
(例) デスクトップパソコン、デジタル家電など
メリット ・電波が届く範囲であれば、どこでも利用でき、移動しながらの通信も可能
・複数の機器を、簡単に同時に接続できる
・LANケーブルが不要なので、部屋のレイアウトが自由自在+見た目がスッキリ
・一般的に、無線LANよりも速い
・外部からの障害を受けづらい
・接続している機器が明確なので、第三者から不正にアクセスされるリスクが低い
デメリット ・一般的に、有線LANよりも遅い
・電波が障害を受けたり減衰したりすると、通信が途絶えることがある
・第三者から不正にアクセスされるリスクがある
・利用できる場所が、LANケーブルが届く範囲に限られる
 (場合によっては、工事が必要になる)
・配線がわずらわしい
 (使用するすべての機器を、LANケーブルで接続する必要がある)

無線LANを安全に利用する

一般的な無線LANは、無線LANアクセスポイントと無線端末で構成されています。無線LANアクセスポイントから発信された電波を、無線端末が受け取ることで、無線LANを利用できるようになります。

上の無線LANのメリットとデメリットで紹介したとおり、電波を用いた 無線通信には、第三者から不正にアクセスされるリスクがあります。
具体的には、次のような被害が考えられます。

  • 通信内容の傍受(個人情報の流出)
  • なりすまし
  • インターネット回線のタダ乗り

安全に利用するために、適切な無線LANのセキュリティー対策をとることが必要です。
主な対策のひとつとして、ここでは、無線LANアクセスポイントでの「認証」と「暗号化」を紹介します。
以下は、無線LANアクセスポイントの認証にWPA2パーソナルを適用した例です。無線LANアクセスポイントと共通の設定をした無線端末だけが、接続できるようになります。

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認証によるセキュリティー対策

無線LANの構成

接続する機器の組み合わせにより、無線LANの動作モードが異なります。

アドホックモード

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無線LANアクセスポイントを経由せず、無線端末同士が直接通信するモードです。
無線LANアクセスポイントが無い環境であっても、端末間でのファイル交換などが手軽にできます。

インフラストラクチャーモード

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無線LANアクセスポイントを経由して、無線端末が通信するモードです。
複数の無線端末を、同時にネットワークに接続できます。また、無線LANアクセスポイントを使用することで、無線LAN環境と有線LAN環境を結合できます。
無線端末がインターネットに接続する場合、一般的には、このモードを利用します。

WDSモード

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無線LANアクセスポイント同士を無線で接続するモードです。
無線の通信距離を延長したり、電波が届きにくいエリアをカバーしたりしたいときは、このモードを利用して無線LANアクセスポイントを増やします。

WDSモードには、「リピーター機能」「ブリッジ機能」の2種類の機能があります。

リピーター機能

無線LANアクセスポイント同士を接続して、通信距離を延長したり、電波の届きにくいエリアをカバーしたりできます。

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ブリッジ機能

離れた場所にある2つの有線LANを、無線で相互接続できます。屋内において、有線での接続が難しい2つの部署間を接続したい場合に有効です。

説明画像

技術情報

代表的な設定例

ヤマハ ネットワーク製品のメリット

無線LAN環境の構築をお考えなら、ヤマハ ネットワーク製品がオススメです。この章では、ヤマハ ネットワーク製品のメリットを2点に絞ってご紹介します。

複数の無線LANアクセスポイントを一括で管理

ヤマハの無線LANアクセスポイント(WLXシリーズ)は、複数の無線LANアクセスポイントを一括管理できる機能を搭載しています。
※製品によって、搭載されている機能が異なります。詳しくは、対応製品一覧でご確認ください。

  • 無線LANコントローラー機能

    複数の無線LANアクセスポイントを、1台の無線LANコントローラーで管理できます。たとえば、WLX313をコントローラー(Controller-AP)として設定した場合、最大49台の無線LANアクセスポイント(*) を、グループのメンバー(Member-AP)として登録、管理できます。
    (*) 機種によって、一括管理できる機種および台数が異なります。詳しくは、対応製品一覧でご確認ください。

    無線LANコントローラー

    さらに、グループ内のMember-APのうち、1台を「代替Controller-AP」として指定できます。Controller-APが故障などの理由でダウンしたときに、無線環境を簡単に復旧できます。
    ※代替Controller-APをController-APへ移行するためには、管理者が手動で操作を行う必要があります。

  • クラスター管理機能

    同じL2ネットワークに接続されている複数の無線LANアクセスポイントを、ひとつの「クラスター」として一元管理できます。
    管理者は、クラスター内の任意の1台(リーダーAP)が立ち上げた「仮想コントローラー」を使用して、クラスターの運用・管理を行います。

    クラスター管理機能

    クラスター管理機能を利用すると、これまで管理者が行っていた操作の一部(主なものを以下に示します) が、自動で処理されます。

    • L2ネットワークに無線LANアクセスポイントを接続すると、クラスターの構成、およびリーダーAPの選出が自動で行われます。
    • 運用中のクラスターに新たな無線LANアクセスポイントを追加すると、仮想コントローラーから設定が自動で同期されます。
    • リーダーAPが故障などの理由でダウンした場合は、クラスター内の任意の1台が自動でリーダーAPに昇格し、仮想コントローラーを立ち上げ直します。
      管理者が手動で操作しなくても、クラスターの運用を継続できます。

技術情報

代表的な設定例

充実した 無線LANの見える化

ヤマハの無線LANアクセスポイントは、無線LANの「見える化」機能を搭載しています。Web GUIのスナップショットで、過去の電波の状況をすぐに確認できます。

スナップショット

無線LANの「見える化」画面

さらに「WLX313」では、建屋のフロア図面に無線LANアクセスポイントの設置位置を入力することで、無線LANアクセスポイントの状態や問題点、設置位置との関係を一目で確認できます(見える化APマップ)。さらに、無線LANコントローラー機能でグループ化されたすべての無線LANアクセスポイントの状態を、一画面で表示することもできます(グループビュー)。

説明画像

見える化APマップ

説明画像

グループビュー

技術情報

オススメ情報

この章では、あなたの目的に合わせて、オススメの情報をピックアップしてご紹介します。

次のうち、あなたがこのページを訪れた目的はどれでしょうか?
該当のボタンをクリックしてください。

◆無線LANの設定方法を知りたい:

無線LANアクセスポイントの設定例
無線LANアクセスポイントの設定

基本的な無線LAN環境を構築したい。
そんなあなたにオススメの設定例:

無線端末の設定例
無線端末の設定

無線端末を無線LAN環境に接続したい、だけど無線端末の設定方法が分からない。
そんなあなたにオススメの設定例:

トラブルシューティング
トラブルシューティング

無線LAN環境のトラブルで困っている。
そんなあなたにオススメの設定例:

対応製品一覧

無線LANに対応しているヤマハ ネットワーク製品は、以下のとおりです。詳細な情報を知りたい場合は、各製品をクリックしてください。

無線LANアクセスポイント

製品 無線LAN規格 接続端末数 管理機能 内蔵RADIUS
サーバー
WDS
WLX413

WLX413

2.4GHz帯
 IEEE 802.11b/g/n/ax
 (最大伝送速度:1,147Mbps)
5GHz帯
 IEEE 802.11a/n/ac/ax
 (最大伝送速度:2,402Mbps)

2.4GHz帯:最大100台,
5GHz帯(1):最大200台,
5GHz帯(2):最大200台

合計500台

クラスター管理

管理台数:最大128台

最大4,000件

EAP-PEAP
EAP-TLS

リピーター
ブリッジ

WLX323

WLX323

2.4GHz帯
 IEEE 802.11b/g/n/ax
 (最大伝送速度:574Mbps)
5GHz帯
 IEEE 802.11a/n/ac/ax
 (最大伝送速度:2,402Mbps)
6GHz帯
 IEEE 802.11ax
 (最大伝送速度:2,402Mbps)

2.4GHz帯:最大70台,
5GHz帯(1):最大100台,
5GHz帯(2)/6GHz帯:最大100台

合計270台

クラスター管理

管理台数:最大128台

最大1,000件

EAP-PEAP
EAP-TLS

リピーター
ブリッジ

WLX322

WLX322

2.4GHz帯
 IEEE 802.11b/g/n/ax
 (最大伝送速度:574Mbps)
5GHz帯
 IEEE 802.11a/n/ac/ax
 (最大伝送速度:2,402Mbps)

2.4GHz帯:最大70台,
5GHz帯:最大100台

合計170台

クラスター管理

管理台数:最大128台

最大1,000件

EAP-PEAP
EAP-TLS

リピーター

WLX313

WLX313

2.4GHz帯
 IEEE 802.11b/g/n
 (最大伝送速度:400Mbps)
5GHz帯
 IEEE 802.11a/n/ac
 (最大伝送速度:867Mbps)

2.4GHz帯:最大50台,
5GHz帯(1):最大50台,
5GHz帯(2):最大50台

合計150台

無線LANコントローラー

管理台数:最大50台(Member-AP:最大49台)

管理対象機種:WLX313

最大300件

EAP-PEAP
EAP-TLS

リピーター
ブリッジ

WLX222

WLX222

2.4GHz帯
 IEEE 802.11b/g/n/ax
 (最大伝送速度:574Mbps)
5GHz帯
 IEEE 802.11a/n/ac/ax
 (最大伝送速度:1,201Mbps)

2.4GHz帯:最大70台,
5GHz帯:最大70台

合計140台

クラスター管理

管理台数:最大128台

最大1,000件

EAP-PEAP
EAP-TLS

リピーター

WLX212

WLX212

2.4GHz帯
 IEEE 802.11b/g/n
 (最大伝送速度:400Mbps)
5GHz帯
 IEEE 802.11a/n/ac
 (最大伝送速度:867Mbps)

2.4GHz帯:最大50台,
5GHz帯:最大50台

合計100台

クラスター管理

管理台数:最大50台

最大1,000件

EAP-PEAP
EAP-TLS

リピーター

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