WDSブリッジ機能で離れた場所でも同一セグメントのネットワークを構築 : 無線LANアクセスポイント Web GUI設定

管理番号:YMHAP-23259 
(最終更新日: 2024/2/8)

本設定例の対応機種は、WLX413WLX323WLX313です。

図 構成図

WDSブリッジ機能を使用して、離れた場所にある2つの有線LANを、無線で相互接続する設定例です。

屋内において、有線での接続が難しい2つの部署間を接続したい場合にご利用いただけます。
また、本館と別館など、異なる建物間での接続も可能です。屋外利用の場合は、外部アンテナを使用した無線ネットワークの設定 : Web GUI設定 を参考に、アンテナの設定をしてください。

WDSブリッジ接続状態にあるWDSアクセスポイント(無線LANアクセスポイント(2))と、WDSステーション(無線LANアクセスポイント(3))の制御・管理は、管理用アクセスポイント(無線LANアクセスポイント(1))で行います。

管理用アクセスポイント WDSアクセスポイント WDSステーション 備考
WLX413
WLX323
リーダーAP
(仮想コントローラー)
フォロワーAP フォロワーAP クラスター管理機能
WLX313 Controller-AP Member-AP Member-AP 無線LANコントローラー機能

技術情報
 WLX413:WDSブリッジ機能クラスター管理機能
 WLX323:WDSブリッジ機能クラスター管理機能
 WLX313:WDSブリッジ機能無線LANコントローラー機能

本設定例では、無線LANアクセスポイントのコンフィグとして次の内容を設定しています。

  • 無線LANモジュール:2.4GHz, 5GHz(1), 5GHz(2), 6GHz(1)
  • 認証方式:WPA2パーソナル (WPA2-PSK)、または、WPA3パーソナル (WPA3-SAE)
  • 暗号方式:AES

※ご利用の無線端末に対応した無線LAN設定をしてください。

※無線LANアクセスポイントには、電源アダプターが付属されていません。以下のいずれかをご用意ください。

無線LANアクセスポイントの設定例

WLX323の場合

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

初期化した無線LANアクセスポイント(2) と無線LANアクセスポイント(3) とを、WDSブリッジ接続します。
無線LANアクセスポイント(2) を無線LANアクセスポイント(1) と同じネットワークに接続し、仮想コントローラーから一括で無線設定をします。

図 設定手順

  • 事前準備:無線LANアクセスポイント(2) をWDSアクセスポイント、無線LANアクセスポイント(3) をWDSステーションとして、WDSブリッジの設定をします。

  • 無線LANの設定:仮想コントローラーに、無線LANの基本設定、SSIDの設定をします。

③, ④

  • 設定の送信:仮想コントローラーからクラスター内の無線LANアクセスポイントへ、設定を送信します。

事前準備

図 設定手順

1. 工場出荷状態の無線LANアクセスポイント(2) と無線LANアクセスポイント(3) に電源を入れます。
2. 無線LANアクセスポイント(2) をWDSアクセスポイントに設定します。
   無線LANアクセスポイント(2) の"Config"ボタンを、天面中央ランプが3回点滅しては1回消灯を繰り返すまで長押しします。
3. 無線LANアクセスポイント(3) をWDSステーションに設定します。
   無線LANアクセスポイント(3) の"Config"ボタンを、天面中央ランプが点滅するまで長押しします。
4. 無線LANアクセスポイント(2) の天面と無線LANアクセスポイント(3) の天面を向かい合わせ、WDSブリッジ接続をします。
   天面ランプが点滅から点灯に変われば、接続成功です(点灯は、数秒後に消灯します)。天面ランプが点灯せずに消灯した場合は、手順2 からやり直してください。

無線LANアクセスポイントの設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。

無線LANの設定

図 設定手順

1. 無線LANアクセスポイント(1) を、設置先のネットワークに接続します。

2. 無線LANアクセスポイント(1) の電源を入れます。
 ・数分後、無線LANアクセスポイント(1) が起動します。
 ・さらに数分後、自動的にクラスターが構成され、仮想コントローラーが立ち上がります。

3. 無線LANアクセスポイント(1) のWeb GUIを開きます。
(1) 無線LANアクセスポイント(1) と同じネットワークに接続したパソコンで、Webブラウザーを起動します。
(2) アドレスバーに「http://(本製品が取得しているIPアドレス)/」と半角英字で入力し、Enterキーを押します。
(3) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

4.「仮想コントローラー」をクリックします。

図 説明画像

5. ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

6.「オンプレミスで管理する」をクリックします。

図 説明画像

7.「管理パスワード」を設定して、「設定」をクリックします。

図 説明画像

8. 管理パスワードが設定されます。その後、ログインダイアログが表示されます。

図 説明画像

9. ユーザー名に「admin」、手順7 で設定した管理パスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

10. 仮想コントローラーのトップページが表示されます。「無線設定」をクリックします。

図 説明画像

11.「基本無線設定」をクリックします。

図 説明画像

12.「ローミングの設定」の「適応型ローミングアシスト機能」を「使用する」に設定して、「設定」をクリックします。

図 説明画像

13. 基本無線設定が完了しました。

図 説明画像

SSID 管理

1.「SSID 管理」をクリックします。

図 説明画像

2. No.1の「追加」をクリックします。

図 説明画像

3.「VAP1 設定」に必要事項を入力して、「設定」をクリックします。

接続台数の自動分散 使用する
バンドステアリング機能 使用する
SSID 任意のSSID名
SSIDの通知 非通知にする
認証方式 WPA3-SAE
PSK(事前共有鍵) 任意のパスワード
※無線端末側の設定で必要になります。
図 説明画像

4. SSIDが設定されました。

図 説明画像

設定の送信

図 設定手順

1. WLX323(2) をネットワークに接続します。
   ※WLX323(3) は、ネットワークに接続しません。トラブルの原因になりますので、ご注意ください。

図 設定手順

2.「設定送信」をクリックします。

図 説明画像

3. 送信先の無線LANアクセスポイントを確認して、「送信」をクリックします。
   ※リーダーAP の情報しか表示されていない場合、数分後にWebブラウザーの画面表示を更新してください。

図 説明画像

4. 送信が完了しました。

図 説明画像

接続状態の確認

[保守] - [システム / ステータス情報] ページの「WDS情報」項目で、設定内容と接続状態を確認できます。
※接続状態の確認は、無線LANアクセスポイント本体 のWeb GUIでご確認ください。

図 説明画像
WLX413の場合

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

初期化したWLX413(2)とWLX413(3)を、WDSブリッジ接続します。WLX413(2)をWLX413(1)のネットワークに接続し、仮想コントローラーから一括で無線設定をします。

図 設定手順

  • 事前準備:WLX413(2)をWDSアクセスポイント、WLX413(3)をWDSステーションとして、WDSブリッジの設定をします。

  • 無線LANの設定:仮想コントローラーに、無線LANの基本設定、SSIDの設定をします。

③, ④

  • 設定の送信:仮想コントローラーからクラスター内の無線LANアクセスポイントへ、設定を送信します。

事前準備

図 設定手順

1. WLX413(2)とWLX413(3)に電源を入れて、初期化します。
2. WLX413(2)をWDSアクセスポイントに設定します。
   WLX413(2)の"Config"ボタンを、天面中央ランプが3回点滅しては1回消灯を繰り返すまで長押しします。
3. WLX413(3)をWDSステーションに設定します。
   WLX413(3)の"Config"ボタンを、天面中央ランプが点滅するまで長押しします。
4. WLX413(2)の天面とWLX413(3)の天面を向かい合わせ、WDSブリッジ接続をします。
   天面ランプが点滅から点灯に変われば、接続成功です(点灯は、数秒後に消灯します)。天面ランプが点灯せずに消灯した場合は、手順2 からやり直してください。

WLX413(1)の設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。

無線LANの設定

図 設定手順

1. 無線LANアクセスポイント(1)を、設置先のネットワークに接続します。

2. 無線LANアクセスポイント(1)の電源を入れます。
 ・数分後、無線LANアクセスポイント(1)が起動します。
 ・さらに数分後、自動的にクラスターが構成され、仮想コントローラーが立ち上がります。

3. 無線LANアクセスポイント(1)のWeb GUIを開きます。
(1) 無線LANアクセスポイント(1)と同じネットワークに接続したパソコンで、Webブラウザーを起動します。
(2) アドレスバーに「http://(本製品が取得しているIPアドレス)/」と半角英字で入力し、Enterキーを押します。
(3) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

4.「仮想コントローラー」をクリックします。

図 説明画像

5. ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

6.「オンプレミスで管理する」をクリックします。

図 説明画像

7.「管理パスワード」を設定して、「設定」をクリックします。

図 説明画像

8. 管理パスワードが設定されます。その後、ログインダイアログが表示されます。

図 説明画像

9. ユーザー名に「admin」、手順7 で設定した管理パスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

10. 仮想コントローラーのトップページが表示されます。「無線設定」をクリックします。

図 説明画像

11.「基本無線設定」をクリックします。

図 説明画像

12. 必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。

図 説明画像

13. 基本無線設定が完了しました。

図 説明画像

SSID 管理

1.「SSID 管理」をクリックします。

図 説明画像

2. No.1の「追加」をクリックします。

図 説明画像

3.「VAP1 設定」に必要事項を入力して、「設定」をクリックします。

バインドする無線モジュール 2.4GHz、5GHz(1)、5GHz(2)(ノーマルモード)
接続台数の自動分散 使用する
バンドステアリング機能 使用する
SSID 任意のSSID名
SSIDの通知 非通知にする
認証方式 WPA3-SAE
※選択すると「暗号化方式」が非表示になり、「PSK(事前共有鍵)」以下の項目が表示されます。
PSK(事前共有鍵) 任意のパスワード
※無線端末側の設定で必要になります。
図 説明画像

4. SSIDが設定されました。

図 説明画像

設定の送信

図 設定手順

1. WLX413(2)をネットワークに接続します。
   ※WLX413(3)は、ネットワークに接続しません。トラブルの原因になりますので、ご注意ください。

図 設定手順

2.「設定送信」をクリックします。

図 説明画像

3. 送信先の無線LANアクセスポイントを確認して、「送信」をクリックします。
   ※リーダーAP の情報しか表示されていない場合、数分後にWebブラウザーの画面表示を更新してください。

図 説明画像

4. 送信が完了しました。

図 説明画像

接続状態の確認

[保守] - [システム / ステータス情報] ページの「WDS情報」項目で、設定内容と接続状態を確認できます。
※接続状態の確認は、無線LANアクセスポイント本体 のWeb GUIでご確認ください。

図 説明画像
WLX313の場合

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

初期化したWLX313(2)とWLX313(3)を、WDSブリッジ接続します。WLX313(2)をWLX313(1)のネットワークに接続し、Controller-APのWLX313(1)から一括で無線設定をします。

図 設定手順

  • 事前準備:WLX313(2)をWDSアクセスポイント、WLX313(3)をWDSステーションとして、WDSブリッジの設定をします。

  • グループの設定:グループの定義、IPアドレスの設定、個別無線設定をします。

  • 設定の送信:WLX313(1)からグループの無線LANアクセスポイントに設定を送信します。

事前準備

図 設定手順

1. WLX313(2)とWLX313(3)に電源を入れて、初期化します。
2. WLX313(2)をWDSアクセスポイントに設定します。
   WLX313(2)の"Config"ボタンを、天面ランプが低速点滅するまで長押しします(3秒~9秒程度)。
3. WLX313(3)をWDSステーションに設定します。
   WLX313(3)の"Config"ボタンを、天面ランプが高速点滅するまで長押しします(9秒~15秒程度)。
4. WLX313(2)の天面とWLX313(3)の天面を向かい合わせ、WDSブリッジ接続をします。
   天面ランプが点滅から点灯に変われば、接続成功です。天面ランプが点灯せずに消灯した場合は、手順2 からやり直してください。

WLX313(1)の設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。

コントローラーの設定

図 設定手順

1. 設定画面を開きます。
(1) WLX313(1)をネットワークに接続し、電源が入っていることを確認します。
(2) WLX313(1)と同じネットワークに接続されているパソコンでWebブラウザーを起動し、「ファイル」メニューから「開く」を選びます。
(3) インターネットアドレスに「http://(本製品に設定したIPアドレス)/」と半角英字で入力し、「OK」をクリックします。
(4) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「OK」をクリックします。

図 説明画像

2. WLX313の設定画面のトップページが表示されます。「基本設定」をクリックします。

図 説明画像

3.「コントローラー設定」をクリックします。

図 説明画像

4.「役割」を「Controller-AP」に変更して、「設定」をクリックします。

図 説明画像

5. コントローラーの設定が完了しました。

図 説明画像

無線LANの設定

1.「無線設定」をクリックします。

図 説明画像

2.「基本無線設定」をクリックします。

図 説明画像

3. 必要な設定を選択して、「設定」をクリックします。

図 説明画像

4. 基本無線設定が完了しました。

図 説明画像

5.「SSID 管理」をクリックします。

図 説明画像

6.「追加」をクリックします。

図 説明画像

7.「VAP1 設定」に必要事項を入力して、「設定」をクリックします。

バインドする無線モジュール 2.4GHz、5GHz(1)、5GHz(2)(ノーマルモード)
バンドステアリング機能 使用する
SSID 任意のSSID名
SSIDの通知 非通知にする
認証方式 WPA2-PSK
※選択すると「PSK(事前共有鍵)」以下の項目が表示されます。
暗号化方式 AES
事前共有鍵 任意のパスワード
図 説明画像

8. SSIDが設定されました。

図 説明画像

グループの設定

1. WLX313(2)をネットワークに接続します。
   ※WLX313(3)は、ネットワークに接続しません。トラブルの原因になりますので、ご注意ください。

図 設定手順

2.「グループAP管理」をクリックします。

図 説明画像

3.「グループAPの追加 / 削除」をクリックします。

図 説明画像

4.「発見したAP一覧」にて、グループに追加したい無線LANアクセスポイントにチェックを入れて、「設定」をクリックします。本設定例では、WLX313(2)とWLX313(3)をグループに追加します。
※グループに追加したい無線LANアクセスポイントが表示されていないときは、しばらく待ってから再度このページを開いてください。

図 説明画像

5. グループが定義されました。

図 説明画像

設定の送信

図 設定手順画像

1.「設定送信」をクリックします。

図 説明画像

2. 設定を送信したい無線LANアクセスポイントにチェックを入れて、「送信」をクリックします。

図 説明画像

3. 設定の送信が完了しました。以上で、無線LANアクセスポイントの設定は終了です。

図 説明画像

【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

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