管理番号:YMHAP-20947
本設定例では、ルーターのLANマップ機能と、無線LANアクセスポイントのL2MSエージェント機能・簡易RADIUSサーバー機能を使用しています。
ルーターの対応機種は、RTX1210、RTX830、NVR700W、NVR510です。
無線LANアクセスポイントの対応機種は、WLX302、WLX202(Rev.16.00.09以降)です。
簡易RADIUSサーバー機能を使用して、それぞれのヤマハ無線LANアクセスポイント(以降、無線LANアクセスポイント)に接続した無線端末の認証を、一方の無線LANアクセスポイントで行う設定例です。簡易RADIUSサーバーを使用した無線端末の認証を行うために、認証方式はWPA2エンタープライズを選択します。
複数台の無線LANアクセスポイントを使用する場合、1台の無線LANアクセスポイントで簡易RADIUSサーバーを有効にし、ユーザー管理を行うことで、管理者の手間を減らすことができます。また、ユーザー管理を1箇所で行いますので、登録ユーザー情報の更新漏れや削除漏れなどセキュリティーリスクを減らす効果も考えられます。
技術情報:WLX302 簡易RADIUSサーバー、WLX202 簡易RADIUSサーバー
無線LANアクセスポイントをお買い上げいただいた状態、または初期化を実行した直後の状態では、工場出荷設定として LANポートのIPアドレスが 192.168.100.240 に設定されています。
無線LANアクセスポイントが工場出荷状態でL2MSによりルーターの制御下に入ると、LANポートのIPアドレスは、DHCPクライアントとしてIPアドレスを取得する設定に自動的に変更されます。ご注意ください。
無線LANアクセスポイントのIPアドレスの設定は、無線LANアクセスポイントのIPアドレスを変更 を参照ください。
※無線LANアクセスポイントには、電源アダプターが付属されていません。以下のいずれかをご用意ください。
対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。
機種 | 掲載内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
ルーター | RTX1210(Rev.14.01.11以降) RTX830 NVR700W NVR510 | Web GUI設定例 | LANマップ機能 |
無線LANアクセスポイント(1) | WLX302 WLX202 | Web GUI設定例 | L2MSエージェント機能、 簡易RADIUSサーバー機能 (簡易RADIUSサーバー) |
無線LANアクセスポイント(2) | WLX302 WLX202 | Web GUI設定例 | L2MSエージェント機能、 簡易RADIUSサーバー機能 (RADIUSクライアント) |
※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。
下記の設定(Config)を取り出すことができます。
1. ルーターの設定画面を開きます。
※「LANマップの設定」では、無線LANアクセスポイント「WLX202」を利用した例で説明します。
2.「LANマップ」をクリックします。
3.「設定」をクリックします。
4.「L2MSを有効にするインターフェース」の「LAN1」を選択して、「設定の確定」をクリックします。
5. LANマップが表示されます。
また、無線LANアクセスポイント本体の SLAVE ランプが点灯し、L2MSマネージャーと連携して動作したことを確認できます。
※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。
1.「エージェントの管理」をクリックします。
2. WLX302(1)の「IPアドレス」/「設定」をクリックします。
3.「IPアドレス」の「固定のアドレスを設定する」を選択後、「192.168.100.200/24」 を入力して「設定の確定」をクリックします。
4. IPアドレスが設定されました。
5.「閉じる」をクリックして、エージェントの管理画面を閉じます。
1.WLX302(1)のアイコンをクリックします。
2.「HTTPプロキシー経由で GUI を開く」をクリックします。
3. WLX302(1)の設定画面のトップページが表示されます。「無線設定」をクリックします。
4.「2.4GHz 基本」をクリックします。
5. 必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。
6. 2.4GHz帯の基本設定は完了です。
7.「SSID 管理」をクリックします。
8.「追加」をクリックします。
9.「VAP1 設定」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
バインドする無線モジュール | 2.4GHz |
---|---|
SSID | 任意のSSID名 |
認証方式 | WPA-EAP/WPA2-EAP ※選択すると「プライマリRADIUSサーバー」以下の項目が表示されます。 |
暗号化方式 | Mixed |
プライマリRADIUSサーバー | 内蔵のRADIUSサーバーを使用する |
10.SSIDが設定されました。
11.「拡張機能」をクリックします。
12.「RADIUSサーバー」をクリックします。
13.「サーバー設定」項目の「RADIUSサーバー機能」で「使用する」を選択して、「設定」をクリックします。
14.RADIUSサーバー機能が動作します。
15.「クライアント一覧」項目の「追加」をクリックします。
16.「クライアントの情報」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
IPアドレス | 192.168.100.201 RADIUSクライアント(WLX302(2))のIPアドレス |
---|---|
シークレット | 任意の文字列 ※WLX302(2)の設定例 RADIUSクライアントを設定する9. で必要になります。 |
17.クライアントが追加されました。
18.「ユーザー管理」項目の「追加」をクリックします。
19.「ユーザー情報」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
ユーザーID | 任意のユーザー名 ※無線端末側の設定で必要になります。 |
---|---|
パスワード 確認用パスワード |
任意のパスワード ※無線端末側の設定で必要になります。 |
20.ユーザーが追加されました。
1.「エージェントの管理」をクリックします。
2. WLX202(1)の「IPアドレス」/「設定」をクリックします。
3.「IPアドレス」の「固定のアドレスを設定する」を選択後、「192.168.100.200/24」 を入力して「設定の確定」をクリックします。
4. IPアドレスが設定されました。
5.「閉じる」をクリックして、エージェントの管理画面を閉じます。
1. WLX202(1)のアイコンをクリックします。
2.「HTTPプロキシー経由で GUI を開く」をクリックします。
3. WLX202(1)の設定画面のトップページが表示されます。「無線設定」をクリックします。
4.「2.4GHz 基本」をクリックします。
5. 必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。
6. 2.4GHz帯の基本設定が完了しました。
7.「5GHz 基本」をクリックします。
8. 必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。
9. 5GHz帯の基本設定が完了しました。
10.「SSID 管理」をクリックします。
11.「追加」をクリックします。
12.「VAP1 設定」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
バインドする無線モジュール | 2.4GHz、5GHz |
---|---|
SSID | 任意のSSID名 |
認証方式 | WPA2-EAP ※選択すると「WPA2-EAP 事前認証」以下の項目が表示されます。 |
暗号化方式 | AES |
プライマリRADIUSサーバー | 内蔵のRADIUSサーバーを使用する |
13. SSIDが設定されました。
14.「拡張機能」をクリックします。
15.「RADIUSサーバー」をクリックします。
16.「サーバー設定」項目の「RADIUSサーバー機能」で「使用する」を選択して、「設定」をクリックします。
※工場出荷状態から初めてRADIUSサーバー機能を「使用する」に設定すると、RADIUS認証を行うために必要なセットアップ処理が実行されます。セットアップ処理が実行されている間は、RADIUS認証による無線端末の接続ができませんので、数分間お待ちください。(セットアップの完了は、SYSLOGメッセージで確認できます)
17. RADIUSサーバー機能が動作します。
18.「クライアント一覧」項目の「追加」をクリックします。
19.「クライアントの情報」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
IPアドレス | 192.168.100.201 RADIUSクライアント(WLX202(2))のIPアドレス |
---|---|
シークレット | 任意の文字列 ※WLX202(2)の設定例 RADIUSクライアントを設定する12. で必要になります。 |
20. クライアントが追加されました。
21.「ユーザー管理」項目の「追加」をクリックします。
22.「ユーザー情報」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
ユーザーID | 任意のユーザー名 ※無線端末側の設定で必要になります。 |
---|---|
パスワード 確認用パスワード |
任意のパスワード ※無線端末側の設定で必要になります。 |
23. ユーザーが追加されました。
1.ルーターのアイコンをクリックします。
2.「エージェントの管理」をクリックします。
3.WLX302(2)の「IPアドレス」/「設定」をクリックします。
4.「IPアドレス」の「固定のアドレスを設定する」を選択後、「192.168.100.201/24」 を入力して「設定の確定」をクリックします。
5.IPアドレスが設定されました。
6.「閉じる」をクリックしてエージェントの管理画面を閉じます。
1.WLX302(2)のアイコンをクリックします。
2.「HTTPプロキシー経由で GUI を開く」をクリックします。
3.WLX302(2)の設定画面のトップページが表示されます。「無線設定」をクリックします。
4.「2.4GHz 基本」をクリックします。
5.必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。
6. 2.4GHz帯の基本設定は完了です。
7.「SSID 管理」をクリックします。
8.「追加」をクリックします。
9.「VAP1 設定」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
バインドする無線モジュール | 2.4GHz |
---|---|
SSID | 任意のSSID名 |
認証方式 | WPA-EAP/WPA2-EAP ※選択すると「プライマリRADIUSサーバー」以下の項目が表示されます。 |
暗号化方式 | Mixed |
プライマリRADIUSサーバー | 外部のRADIUSサーバーを使用する |
プライマリRADIUSサーバー > IPアドレス | 192.168.100.200 RADIUSサーバー(WLX302(1))のIPアドレス |
プライマリRADIUSシークレット | WLX302(1)の設定例 RADIUSサーバーを設定する16. で設定したシークレット |
10.SSIDが設定されました。
1. ルーターのアイコンをクリックします。
2.「エージェントの管理」をクリックします。
3. WLX202(2)の「IPアドレス」/「設定」をクリックします。
4.「IPアドレス」の「固定のアドレスを設定する」を選択後、「192.168.100.201/24」 を入力して「設定の確定」をクリックします。
5. IPアドレスが設定されました。
6.「閉じる」をクリックしてエージェントの管理画面を閉じます。
1. WLX202(2)のアイコンをクリックします。
2.「HTTPプロキシー経由で GUI を開く」をクリックします。
3. WLX202(2)の設定画面のトップページが表示されます。「無線設定」をクリックします。
4.「2.4GHz 基本」をクリックします。
5. 必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。
6. 2.4GHz帯の基本設定が完了しました。
7.「5GHz 基本」をクリックします。
8. 必要な設定を選択し、「設定」をクリックします。
9. 5GHz帯の基本設定が完了しました。
10.「SSID 管理」をクリックします。
11.「追加」をクリックします。
12.「VAP1 設定」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。
バインドする無線モジュール | 2.4GHz、5GHz |
---|---|
SSID | 任意のSSID名 |
認証方式 | WPA2-EAP ※選択すると「WPA2-EAP 事前認証」以下の項目が表示されます。 |
暗号化方式 | AES |
プライマリRADIUSサーバー | 外部のRADIUSサーバーを使用する |
プライマリRADIUSサーバー > IPアドレス | 192.168.100.200 RADIUSサーバー(WLX202(1))のIPアドレス |
プライマリRADIUSシークレット | WLX202(1)の設定例 RADIUSサーバーを設定する19. で設定したシークレット |
13. SSIDが設定されました。
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