GIGAスクール構想の推進により、全国の学校に学習用端末と校内通信ネットワークが整備されました。デジタル教科書やCBTによる全国学力・学習状況調査、校務DXなどICT利活用の進展とともに、ネットワーク環境の課題も表面化してきています。さらなるICT利活用に、ヤマハの高速大容量ネットワークソリューションをご紹介します。
校内通信ネットワークの課題の多くはインターネット回線や、通信の集約点であるルーター個所で問題が発生しています。高性能なルーターに変更することで、ボトルネックを解消できる可能性があります。ヤマハの10ギガアクセスVPNルーターは、NATセッション数などの各種基本性能が向上しており、1Gbps回線においても文教ネットワークのような多台数の端末が同時アクセスする環境では通信環境の改善を期待できます。
生徒数:250~500名 ※同時アクセスを最大数として想定。
必要セッション数:27,500~250,000
必要帯域:625Mbps~2.5Gbps
【通信条件】
・1端末あたりのセッション数:110~500
・1端末あたりの帯域:2.5Mbps~5Mbps
複数の回線を収容し冗長化する場合はこちらの設定例をご覧ください。
生徒数:400~1,000名 ※同時アクセスを最大数として想定。
必要セッション数:44,000~500,000
必要帯域:1.0Gbps~5.0Gbps
【通信条件】
・1端末あたりのセッション数:110~500
・1端末あたりの帯域:2.5Mbps~5Mbps
※生徒数/端末数が多い場合は、RTX3510もご検討ください。
教室内で多台数のPC/タブレットが同時に接続することで、無線接続のトラブルも多く発生しています。ヤマハは教室の利用環境を想定し、実端末による同時接続検証を実施済みです。一つの無線モジュールに50台が同時接続、同時通信しても安定した性能が発揮できることを検証しています。
ヤマハ無線LANアクセスポイント WLXシリーズ Wi-Fi 6対応モデル Zoom同時50台の接続検証
GIGAスクール構想の校内通信ネットワークの整備の中で、多くの学校でCat6AのLANケーブルが敷設されました。Wi-Fi 6に対応した無線LANアクセスポイントでは2.5GbE以上の高速なLANポートを搭載した機器も増えてきていますが、無線LANアクセスポイントが接続されるスイッチは1GbE対応のケースが多く見受けられます。無線LANアクセスポイントを収容するスイッチも10ギガビット/マルチギガビット対応製品に変更することで、無線LANアクセスポイント/LANケーブルの性能を最大限に活用できます。
学校ネットワークを想定した機器構成のサンプルコンフィグを公開しています。
校内ネットワークの設計 (小・中規模)
クラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer (YNO)」は3ヶ月分のログを蓄積できるだけでなく、ログ分析サービスの機能も充実しています。ルーターのCPU使用率やNATセッション数、トラフィック情報をYNOに収集しグラフ表示することで、ネットワーク状態を一目で把握できます。
教育委員会単位などで、複数の学校の校内通信ネットワークを管理運用するケースも多くありますが、YNOによりクラウドから大量のネットワーク機器の運用監視を効率的に実現します。例えば無線LANアクセスポイントのファームウェア更新や設定変更を一括で実施したり、万が一ネットワークの異常が発生した場合にもアラーム通知ですぐさま把握し対処したりすることができます。
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