Captive Portalを設定 : ルーター コマンド設定 + 無線LANアクセスポイント Web GUI設定

管理番号:YMHAP-20945 
(最終更新日: 2024/2/8)

ルーターの対応機種は、RTX5000RTX3510RTX3500RTX1300RTX1220RTX1210RTX830NVR700WNVR510NVR500FWX120です。

無線LANアクセスポイントの対応機種は、WLX413WLX323WLX322WLX313(Rev.18.00.07以降)、WLX222WLX212です。

構成図

Captive Portal機能を使用して、無線端末がインターネットへアクセスする前に、強制的に指定したWebページ(Captive Portalページ)を表示させる設定例です。
ヤマハの無線LANアクセスポイントは、ご利用の環境に合わせて、Captive Portalページのカスタマイズが可能です。また、Captive Portalは、いずれの認証方式でも設定できます。ここでは、認証方式に「WPA3パーソナル (WPA2パーソナル)」を使用します。

Captive Portalの動作設定を「ローカルネットワークのアクセス制限」とすることで、Captive Portalページで認証した無線端末は、ローカルネットワークの機器(端末)にアクセスできなくなります。同一VLANで、ローカルネットワークとゲスト用無線ネットワークを共存させる場合にご利用ください。

技術情報:
WLX413 Captive Portal機能
WLX323 Captive Portal機能
WLX322 Captive Portal機能
WLX313 Captive Portal機能
WLX222 Captive Portal機能
WLX212 Captive Portal機能

本設定例では、無線LANアクセスポイントのコンフィグとして次の内容を設定しています。
 ・SSID:Yamaha1
 ・無線LANモジュール:2.4GHz, 5GHz(1) (, 5GHz(2)(ノーマルモード) または 5GHz(2), 6GHz(1))
 ・認証方式:WPA3-SAE、または、WPA2-PSK
 ・暗号方式:AES

※無線LANアクセスポイントには、電源アダプターが付属されていません。以下のいずれかをご用意ください。

対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。

機種 掲載内容 備考
ルーター RTX5000 RTX3510 RTX3500 RTX1300 RTX1220 RTX1210 RTX830 NVR700W NVR510 NVR500 コマンド設定例
無線LANアクセスポイント WLX413 WLX323 WLX322 WLX313 WLX222 WLX212 Web GUI設定例

ルーターの設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。

LANインターフェースの設定
(LAN1ポートを使用)
ip lan1 address 192.168.100.1/24
WANインターフェースの設定
(LAN2ポートを使用)
ip route default gateway pp 1
pp select 1
pp always-on on
pppoe use lan2
pp auth accept pap chap
pp auth myname (ISPに接続するID) (ISPに接続するパスワード)
ppp lcp mru on 1454
ppp ipcp ipaddress on
ppp ipcp msext on
ppp ccp type none
ip pp mtu 1454
ip pp secure filter in 1020 1030 2000
ip pp secure filter out 1010 1011 1012 1013 1014 1015 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106 107
ip pp nat descriptor 1
pp enable 1
フィルターの設定 ip filter source-route on
ip filter directed-broadcast on
ip filter 1010 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 1011 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 1012 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn *
ip filter 1013 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn
ip filter 1014 reject * * udp,tcp 445 *
ip filter 1015 reject * * udp,tcp * 445
ip filter 1020 reject 192.168.100.0/24 *
ip filter 1030 pass * 192.168.100.0/24 icmp
ip filter 2000 reject * *
ip filter 3000 pass * *
ip filter dynamic 100 * * ftp
ip filter dynamic 101 * * www
ip filter dynamic 102 * * domain
ip filter dynamic 103 * * smtp
ip filter dynamic 104 * * pop3
ip filter dynamic 105 * * submission
ip filter dynamic 106 * * tcp
ip filter dynamic 107 * * udp
NATの設定 nat descriptor type 1 masquerade
DHCPの設定 dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
DNSの設定 dns host lan1
dns server (ISPから指定されたDNSサーバーのIPアドレス)
dns private address spoof on

無線LANアクセスポイントの設定例

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、定期的な管理パスワードの変更を推奨します。

WLX323 / WLX322の場合

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

  • Captive Portalの設定:無線端末を接続したときに表示される、Captive PortalのWebページを設定します。
  • 無線LANの設定:SSIDの設定をします。
  • 設定の送信:設定をクラスター内の無線LANアクセスポイントに送信します。

Captive Portalの設定

1. Web GUIを開きます。
(1) 無線LANアクセスポイントと同じネットワークに接続したパソコンで、Webブラウザーを起動します。
(2) アドレスバーに「http://(本製品が取得しているIPアドレス)/」と半角英字で入力し、Enterキーを押します。
(3) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

2.「仮想コントローラー」をクリックします。

図 説明画像

3. ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

4.「オンプレミスで管理する」をクリックします。

図 説明画像

5.「管理パスワード」を設定し、「設定」をクリックします。

図 説明画像

6. 管理パスワードが設定されました。

図 説明画像

7. ユーザー名「admin」と、管理パスワード(手順5.で設定したパスワード)を入力して、「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

8. 無線LANアクセスポイントの設定画面のトップページが表示されます。「拡張機能」をクリックします。

図 説明画像

9.「キャプティブポータル」をクリックします。

図 説明画像

10.「Captive Portalページの設定」の「追加」をクリックします。

図 説明画像

11. 必要事項を入力し、「設定」をクリックします。

動作設定 再認証間隔 任意の時間 (単位:分)
認証後のリダイレクトURL 任意のURL
アクセス制限 ローカルネットワークへのIPアクセスを制限する
ページ内容 (*) ロゴ 任意の画像ファイル (省略可)

※以下の条件を満たすファイルをご用意ください。
 ・ファイル形式:JPEG または PNG
 ・ファイルサイズ:2048Kバイト以下
タイトル 任意の文言 (省略可)
メッセージ 任意の文言 (省略可)
メールアドレス入力 メールアドレスの入力を必須にする
利用規約 任意のテキストファイル (省略可)

※以下の条件を満たすファイルをご用意ください。
 ・文字コード:UTF-8
 ・ファイルサイズ:100Kバイト以下

(*)「プレビュー」をクリックすると、現在作成中のページの表示を確認できます。

図 説明画像

12. Captive Portalの設定が完了しました。

図 説明画像

13.「プレビュー」をクリックすると、作成したページの表示を確認できます。

図 説明画像

無線LANの設定

1.「無線設定」をクリックします。

図 説明画像

2.「SSID 管理」をクリックします。

図 説明画像

3. VAP1の「追加」をクリックします。

図 説明画像

4.「VAP1 設定」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。

接続台数の自動分散 使用する
SSID 任意のSSID名
SSIDの通知 非通知にする
プライバシーセパレータ 使用する
Captive Portalの使用 使用する
「Captive Portalの設定」で作成したページ
認証方式 WPA3-SAE
PSK(事前認証鍵) 任意のパスワード
図 説明画像

5. SSIDが設定されました。

図 説明画像

設定の送信

1.「設定送信」をクリックします。

図 説明画像

2. 送信先の無線LANアクセスポイントを確認して、「送信」をクリックします。

図 説明画像

3. 送信が完了しました。以上で、無線LANアクセスポイントの設定は終了です。

図 説明画像

設定の確認

無線端末からインターネットにアクセスを試みると、Captive Portalページが表示されます。

図 説明画像
WLX413 / WLX222 / WLX212の場合

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

  • Captive Portalの設定:無線端末を接続したときに表示される、Captive PortalのWebページを設定します。
  • 無線LANの設定:SSIDの設定をします。
  • 設定の送信:設定をクラスター内の無線LANアクセスポイントに送信します。

Captive Portalの設定

1. Web GUIを開きます。
(1) 無線LANアクセスポイントと同じネットワークに接続したパソコンで、Webブラウザーを起動します。
(2) アドレスバーに「http://(本製品(*)が取得しているIPアドレス)/」と半角英字で入力し、Enterキーを押します。
(3) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

2.「仮想コントローラー」をクリックします。

図 説明画像

3. ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

4.「オンプレミスで管理する」をクリックします。

図 説明画像

5.「管理パスワード」を設定し、「設定」をクリックします。

図 説明画像

6. 管理パスワードが設定されました。

図 説明画像

7. ユーザー名「admin」と、管理パスワード(手順5.で設定したパスワード)を入力して、「ログイン」をクリックします。

図 説明画像

8. 無線LANアクセスポイントの設定画面のトップページが表示されます。「拡張機能」をクリックします。

図 説明画像

9.「キャプティブポータル」をクリックします。

図 説明画像

10.「Captive Portalページの設定」の「追加」をクリックします。

図 説明画像

11. 必要事項を入力し、「設定」をクリックします。

動作設定 再認証間隔 任意の時間 (単位:分)
認証後のリダイレクトURL 任意のURL
アクセス制限 ローカルネットワークへのIPアクセスを制限する
ページ内容 (*) ロゴ 任意の画像ファイル (省略可)

※以下の条件を満たすファイルをご用意ください。
 ・ファイル形式:JPEG または PNG
 ・ファイルサイズ:2048Kバイト以下
タイトル 任意の文言 (省略可)
メッセージ 任意の文言 (省略可)
メールアドレス入力 メールアドレスの入力を必須にする
利用規約 任意のテキストファイル (省略可)

※以下の条件を満たすファイルをご用意ください。
 ・文字コード:UTF-8
 ・ファイルサイズ:100Kバイト以下

(*)「プレビュー」をクリックすると、現在作成中のページの表示を確認できます。

図 説明画像

12. Captive Portalの設定が完了しました。

図 説明画像

13.「プレビュー」をクリックすると、作成したページの表示を確認できます。

図 説明画像

無線LANの設定

1.「無線設定」をクリックします。

図 説明画像

2.「SSID 管理」をクリックします。

図 説明画像

3. VAP1の「追加」をクリックします。

図 説明画像

4.「VAP1 設定」に必要事項を入力し、「設定」をクリックします。

バインドする無線モジュール 2.4GHz、5GHz(1)、5GHz(2)(ノーマルモード)
接続台数の自動分散 使用する
SSID 任意のSSID名
SSIDの通知 非通知にする
プライバシーセパレータ 使用する
Captive Portalの使用 使用する
「Captive Portalの設定」で作成したページ
認証方式 WPA3-SAE
※選択すると「暗号化方式」が非表示になり、「PSK(事前共有鍵)」以下の項目が表示されます。
PSK(事前認証鍵) 任意のパスワード
図 説明画像

5. SSIDが設定されました。

図 説明画像

設定の送信

1.「設定送信」をクリックします。

図 説明画像

2. 送信先の無線LANアクセスポイントを確認して、「送信」をクリックします。

図 説明画像

3. 送信が完了しました。以上で、無線LANアクセスポイントの設定は終了です。

図 説明画像

設定の確認

無線端末からインターネットにアクセスを試みると、Captive Portalページが表示されます。

図 説明画像
WLX313の場合

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

コントローラーの設定

1. 設定画面を開きます。
(1) WLX313の電源が入っていることを確認します。
(2) WLX313と同じネットワークに接続されているパソコンでWebブラウザーを起動し、「ファイル」メニューから「開く」を選びます。
(3) インターネットアドレスに「http://(本製品に設定したIPアドレス)/」と半角英字で入力し、「OK」をクリックします。
(4) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名に「admin」と入力し、パスワードは空欄のまま「OK」をクリックします。

図 説明画像

2. WLX313の設定画面のトップページが表示されます。「基本設定」をクリックします。

図 説明画像

3.「コントローラー設定」をクリックします。

図 説明画像

4.「役割」を「Controller-AP」に変更して、「設定」をクリックします。

図 説明画像

5. コントローラーの設定が完了しました。

図 説明画像

Captive Portalの設定

1.「拡張機能」をクリックします。

図 説明画像

2.「Captive Portal」をクリックします。

図 説明画像

3.「Captive Portalページの設定」の「追加」をクリックします。

図 説明画像

4. 必要事項を入力し、「設定」をクリックします。

動作設定 再認証間隔 任意の時間 (単位:分)
認証後のリダイレクトURL 任意のURL
アクセス制限 ローカルネットワークへのIPアクセスを制限する
ページ内容 (*) ロゴ 任意の画像ファイル (省略可)

※以下の条件を満たすファイルをご用意ください。
 ・ファイル形式:JPEG または PNG
 ・ファイルサイズ:2048Kバイト以下
タイトル 任意の文言 (省略可)
メッセージ 任意の文言 (省略可)
メールアドレス入力 メールアドレスの入力を必須にする
利用規約 任意のテキストファイル (省略可)

※以下の条件を満たすファイルをご用意ください。
 ・文字コード:UTF-8
 ・ファイルサイズ:100Kバイト以下

(*)「プレビュー」をクリックすると、現在作成中のページの表示を確認できます。

図 説明画像

5. Captive Portalの設定が完了しました。
※「プレビュー」をクリックすると、作成したページの表示を確認できます。

図 説明画像

無線LANの設定

1.「無線設定」をクリックします。

図 説明画像

2.「SSID 管理」をクリックします。

図 説明画像

3.「追加」をクリックします。

図 説明画像

4.「VAP1 設定」に必要事項を入力して、「設定」をクリックします。

バインドする無線モジュール 2.4GHz, 5GHz(1), 5GHz(2) (ノーマルモード)
SSID 任意のSSID名
SSIDの通知 非通知にする
プライバシーセパレータ 使用する
Captive Portalの使用 使用する
「Captive Portalの設定」で作成したページ
認証方式 WPA2-PSK
※選択すると「PSK(事前認証鍵)」以下の項目が表示されます。
暗号化方式 AES
PSK(事前認証鍵) 任意のパスワード
図 説明画像

5. SSIDが設定されました。

図 説明画像

6.「設定送信」をクリックします。

図 説明画像

7. 送信先のWLX313にチェックを入れて、「送信」をクリックします。

図 説明画像

8. 送信が完了しました。以上で、WLX313の設定は終了です。

図 説明画像

設定の確認

無線端末からインターネットにアクセスを試みると、Captive Portalページが表示されます。

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【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

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