相澤病院様の先進的な病院ITモデルは「地域の急性期医療病院」を担うという病院理念からスタートしています。地域医療支援病院の承認を受ける以前からその取り組みは開始されました。
2000年6月、当時ADSLがようやくサービス開始された時代、まだインターネットは圧倒的にダイヤルアップ接続が中心であった頃、相澤病院様は情報システム部を新設し、ISPの仕組みを構築し地域 医療連携室と一緒に地域の開業医に無償で提供しました。その上地域の開業医を相澤病院のホームページで紹介するなどIT化が早くから浸透しました。
なぜ相澤病院様が外部まで踏み込んだサービスを始めたのか。
「地域医療を向上させる連携システムを構築するためです。患者の症状にも様々なステージがあります。そのため医療機関ごとに役割分担していくことが不可欠です。疾患初期は地域のクリニック・診療所・医院が役割を担い、当病院は急性期医療に特化する。慢性疾患の患者さんは長期療養機関に任せる。患者さんの状態に合せて最適な医療機関で診療するのが理想です。そのためには将来 的には患者さんの現状、症状の履歴が共有化されていなければなりません。インターネットへの接続サービスはその第一歩なのです。」(情報システム部熊井部長様)
その後、2001年には検査画像の電子化と院内配信、2002年には電子カルテ化など院内のIT化を推進し、ノウハウを蓄積。2006年にはNTT東日本の電子カルテシステム Future Clinic 21(以下FC21)を利用し、地域の開業医とのイントラネットをフレッツ・VPNで構築し、電子カルテのASPサービスを始めています。
※ASP(Application Service Provider:アプリケーションサービスプロバイダ)
情報システム部 部長
熊井 達 氏
長野支店 法人営業部
松本営業支店
システムエンジニア担当
小林 宙 氏
現状ネットワーク
フレッツVPNワイドによるクローズドなネットワークを採用し、関係者以外のアクセスを制限
FC21 電子カルテサービス利用機関の増加や有床診療所向け電子カルテシステムを稼動させた場合のトラヒック増加への対応
サービス利用の費用は取っていないため、低コストでかつ信頼性のあるネットワーク、ルーターの採用が必須
2000年に地域医療連携の一環としてITを使い地域の開業医の方にサービスを始めました。今後このASP型のサービスを使う医療機関を増やしていき、さらに地域医療連携を強化していきたいと考えています。また有床診療所向けの電子カルテシステムなどもASPで提供していきたいと考えています。その際に気になるのが第一に帯域です。接続する医療機関数も多くなり、データ自体も重くなりますので、安価に広帯域を提供してくれるフレッツ光ネクストは最適だと考えています。
特に最近発表された200Mbpsのハイスピードサービスには大いに期待しています。また第二にはコスト。各医療機関のアクセス回線は負担していただいていますが、サービスの利用料金はとっておりません。そのためコストはできるだけ抑制したいと考えています。その点、ヤマハルーターは性能が高い割に低コストで機種選択の幅もあり、我々のネットワークには最適です。
現在は、サービス用途に合せて色々な機種を使い分けています。個人的にもヤマハルーターを昔から使っており、使い易いですし、故障がないので非常に運用で助かってます。
今後は、フレッツ光ネクストのハイスピードタイプの導入が増えると思いますが、その回線スピードを存分に発揮できるオールギガの RTX1200は、我々にとって非常に的を得ている製品だと認識しています。
社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院
所在地 長野県松本市本庄2-5-1
設立 明治41年1月10日
資本金 4,000万円
URL http://www.ai-hosp.or.jp/
事業概要
急性期医療を担う地域の中核的病院。ヘリポートやドクターカー等も早期から導入し、松本市にとどまらず広く長野県内の高度救命救急医療機関としての役割を担う。それとともに、地域の医療機関との連携や情報開示を重視(ネットワーク接続医療機関130箇所)、新しく良質な医療を行い地域の皆さんから信頼される病院作りに取組んでいます。
所在地 東京都新宿区西新宿3-19-2
設立 平成11年 7月1日
URL http://flets.com/
長野支店URL http://www.nttnagano.com/
フレッツ・VPNワイドのメリット
◎ポイント1:低コスト
◎ポイント2:セキュア
◎ポイント3:広帯域
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