函館を拠点とし、コーデックシステムやテスト信号発生器など高精細映像製品の提供や設計受託などを手がける少数精鋭の技術者集団 株式会社エクスプローラ。数年前より、ルーター/スイッチ/無線LANアクセスポイントなど社内ネットワークはすべてヤマハ製品で構築し、標準提供されるWebアプリケーション「LANマップ」でネットワーク全体の“見える化”を実現していました。増加するフィッシングなどサイバー攻撃に対しセキュリティー強化を検討するなか、小規模企業に必要とされるセキュリティー機能が1台に凝縮されたUTMアプライアンス「UTX100」の導入を決めました。
映像系ネットワーク製品の開発もおこなっている同社はネットワークに習熟した社員も多く、社内ネットワークの構築・管理は自社でおこなっています。ネットワークを見える化することで運用管理の負担を軽減する「LANマップ」の活用を念頭に、ネットワーク機器はヤマハ製品で統一してきました。
セキュリティー強化に向けたUTMアプライアンスとして「UTX100」を選定したのも、「LANマップ」に対応しネットワークとセキュリティーの一元管理を実現することが主な理由でした。このほか、ファイアウォール機能に加え、マルウェアや標的型攻撃など様々な脅威に対抗するアプリケーションコントロール、URLフィルタリング、侵入防止(IPS)、アンチウイルス、アンチボット、アンチスパムなど、充実のセキュリティー機能が自社の要件を満たしていることなどを評価しました。
シンプルなGUIの設定画面が用意される「UTX100」。自社でセキュリティーからルーター連携まで簡単に設定し、スピード導入を実現しました。このほか、ヤマハが公開している豊富な技術資料や「UTX100」のメーカー直営お客様相談センターの存在も、自社導入・運用を進めるうえで大きな助けになりました。
「UTX100」が検知したセキュリティーインシデントはルーター(RTX830)のダッシュボードに表示されることから、普段はルーターのダッシュボードをウォッチし、万が一セキュリティーインシデントが表示された場合のみ、ドリルダウンして「UTX100」のGUIで確認するという2段構えで管理しています。日常的な管理はすべてLANマップで一元的におこなえるため、重大インシデントの発見が遅れ被害が拡大してしまうリスクを排除します。
SSL通信の可視化やAD連携によるユーザー管理にも挑戦したい
導入して3ヵ月近くが経過しましたが、フィッシング検知など当初の導入目的を果たすことができました。通信状況の可視化機能もネットワークを管理するうえで大変参考になります。今後はSSL通信の可視化についても導入を進める予定で、AD連携によりユーザー単位でのセキュリティー情報取得にもチャレンジしたいと思います。「UTX100」のセキュリティーエンジンはセキュリティー大手のチェックポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社製で、メーカー直営のUTM専用窓口もあり、安心して利用できます。
株式会社エクスプローラ 製造本部 高橋様
設立当初より“世の中にないものを作りあげる”会社を目標に、北海道函館の地に根を張り高付加価値技術を提供する技術者集団。ソフトウエア設計(APLソフト/ドライバソフト/ファームウェアなど)、ハードウエア設計・製造(通信・画像・音声処理などデジタル回路設計/アナログ回路設計/高速インターフェース回路設計/通信・画像・音声処理などのFPGA設計/DSP設計/システム基盤設計)、ODM/EMS(開発設計受託)、自社製品設計・製造(コーデック製品)など、幅広い事業を展開。1992年3月設立。
(2021年09月07日掲載)
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