岐阜乗合自動車株式会社 岐阜バス

電話帳サーバー「RTV01」を中核に、内線VoIP網を構築。通信コストの削減と運用管理の効率化を同時に実現

岐阜乗合自動車を中心とする岐阜バスグループでは、ヤマハルーターで構築した内線VoIPネットワークを活用し、大幅な電話料金の削減に成功した。5社28拠点の内線番号の管理には、電話帳サーバー「RTV01」を採用。VoIP環境における内線番号を一括管理し、作業工数を大幅に軽減している。加えて、RTV01が収集する通話履歴、障害履歴、統計情報などを利用し、回線配置の最適化に向けた戦略的な活用を行っている。

回線コストの最適化と、使い勝手維持の両立を目指す

岐阜県を中心に54の乗合バス路線を運営する岐阜乗合自動車。同社は、貸切バスの岐阜バス観光、自動車整備の華陽自動車興業などの関連会社と共に、合計8社で「岐阜バスグループ」を形成している。
従来、岐阜市内では3社の乗合バス路線が重複していたが、2004年に名鉄バス、2005年に岐阜市営バスが路線を譲渡し、岐阜乗合自動車に一本化された。

「3年がかりで進められた路線の一元化が完了したことで、当社の地域交通に果たす責任は一段と重くなりました。これからは、さまざまな部分でコスト削減を推し進めて、運営体制の効率化と利用者へのサービスレベルの向上に挑戦していかなければなりません」と、岐阜乗合自動車グループ総務人事部主任の北川満春氏は語る。
内線電話のVoIP化に踏み切ったのも、経営体制の強化を背景とした、コスト削減が最大の目的であった。
「以前の音声電話は、公衆回線が中心で、岐阜バスグループ約30拠点のうちの6拠点だけが、音声専用線を内線に使っていました」と北川氏は振り返る。
音声専用線による内線電話は、3ケタの番号でダイレクト接続ができるため使い勝手は良いが、回線料金は高い。音声品質も、遠隔地同士では聞き取れないこともあったという。

こうした状況のもと、2005年11月の本社移転をきっかけとして、音声ネットワークの再構築を決断。これまでの電話網構築を支援してきたメイエレックに、「グループ全体の回線コストの最適化と内線電話の使い勝手の維持」という大きく2つの要件で、提案を依頼した。

株式会社NTTマーケティングアクト九州 北九州支店 ソリューション営業部 SE担当 主査 牧野誠氏
岐阜乗合自動車株式会社

グループ総務人事部総務担当
主任 北川満春 氏

内線VoIPの運用問題を一挙に解決するヤマハ電話帳サーバー「RTV01」

ネットワーク概略図

ネットワーク概略図

この依頼を受けメイエレックが提案したのは、2005年4月にデータ系ネットワークのために整備したばかりのインターネットVPN網の活用だった。これは、ヤマハが提供するイーサアクセスVPNルーターのRTX1500RTX1100で7社30拠点を結ぶ、シンプルで効率の高いスター型のネットワーク。ちなみにこのネットワーク構築に関しては、データ系ネットワークに強いメイテツコムが担当している。

このインターネットVPNを利用してVoIPを上乗せすれば、新たな投資を抑えながら、音声系の回線料金を低減できる。しかし、バス会社の内線電話は、運行の安全を守るうえでも重要な存在であり、コストだけで判断することはできない。検討を重ねている段階で、決定打になったのが、ヤマハが発売した電話帳サーバー「RTV01」だった。

「RTV01を使えば、VoIPネットワークの全拠点の内線番号を一括管理できます。例えば、拠点を増やす際も、番号を拠点ごとに再設定することなく、一括して変更することが可能です」と、メイエレック第2営業部ITシステム営業課サブリーダーの松本誠司氏は話す。

それでも、「電話帳サーバー」という今までになかった製品であるだけに、検討は慎重に行った。
「名古屋で開催されたヤマハルーター代理店のセミナーへ北川様にも同行して頂き、実物とその画面を実際に操作しながら、質問して確かめました。そのうえで、RTV01を利用した内線VoIPソリューションは岐阜バスグループにとって最適であると判断して提案を決めたのです」と、松本氏は語る。

株式会社メイエレック 第2営業部ITシステム営業課 サブリーダー 松本誠司氏
株式会社メイエレック

第2営業部ITシステム営業課
サブリーダー 松本 誠司 氏

株式会社メイエレック 電子通信部情報ネットワーク課 シニアリーダー 葛谷佳信氏
株式会社メイエレック

電子通信部情報ネットワーク課
シニアリーダー 葛谷 佳信 氏

自席にいながらにして、通話履歴や障害履歴を即座に把握

RTV01は、3週間かけて更改した28拠点へのVoIP導入の際にも威力を発揮した。
「各拠点へ導入を開始した後でも、内線番号のつけ方を簡単に見直すことができ、あれこれ試行錯誤しながら最適な番号体系を探っていきました。内線番号のつけ直しが簡単にできるRTV01があったからこそ、納得のいく番号の管理体系を作り上げることができたのです」と北川氏は評価する。

使い勝手の問題も、RTV01で解決。使い勝手の良い「事業所番号」を、内線VoIPネットワークで使用できるため、これまでのダイヤル手順を変えることなく内線電話のIP化が実現。外線による社内連絡が激減するなど、内線電話への切り替えが進んだ。

さらにRTV01は、通話履歴、障害履歴、統計情報、拠点情報、通話状況をGUI画面に一覧表示することも可能だ。
「万一、何らかの原因で内線がつながりにくい状況が発生したとしても、オフィスの席にいながらにしてWebブラウザを使ってトラフィック状況をチェック。その場で利用者に状況を伝えることができます。また、履歴・統計情報はCSV形式で出力できますから、Excelに取り込み、経営トップへの報告書作成にも活用しています」と北川氏。内線電話のトラブル対応や質問への回答が迅速化されたことは、利用者だけでなく経営層の間でも話題になっているという。

また、通信に障害が発生した際、自動的にメールで通知される点も大きなポイントだ。RTV01の管理画面は、メイエレックからも監視できるようにしている。そのため、設定レベル以上のエラーが発生した時は、それを知らせるメールが来るので、北川氏とメイエレックが同じ画面を見ながら、電話で即座に対応を協議できるのだ。
「RTV01はハードとソフトが一体になったアプライアンス製品であるため、保守管理の手間もかかりません。もしPCソフトウェアベースのSIPサーバーだったら、セキュリティパッチをあてたりバージョン管理をしなければならないなど、PCそのものの手間が加わってしまいます」とメイエレック電子通信部情報ネットワーク課シニアリーダーの葛谷佳信氏は述べる。
使い始めてまだ1ヵ月程度であるため、内線VoIP化によるコストメリットは測定できていない。しかし、常時1日に700~800通話の内線がやりとりされていることと、専用線の年間約100万円の回線料金が不要になったことから類推して、年間で200万円以上の削減が見込めるという。

さらに、ほぼ全拠点に内線電話の導入が完了し、グループ内のコミュニケーションがとりやすくなったというメリットも生まれている。今後は、未導入の関連会社への導入を目指し、RTV01が収集する情報を最大限に活用していく考えだ。

岐阜乗合自動車の本社に設置された「RTX1500」、「RTV700」と「RTV01」

岐阜乗合自動車の本社に設置された「RTX1500」、「RTV700」と「RTV01」

導入会社様

岐阜バスグループ

岐阜バスグループ

所在地
〒500-8722
岐阜市九重町四丁目20番地
URL  http://www.gifubus.co.jp/

事業内容
名古屋鉄道グループの一員として、岐阜県を中心に54路線を運営する乗合バス会社。関連会社を含む8社で「岐阜バスグループ」を形成。地域に根ざした生活交通網の合理的な整備に取り組んでいる。


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