北海道北見市で石灰石の採掘および石灰の製造をおこなう北見石灰工業株式会社。取引金融機関がテレフォンバンキングサービスを終了しインターネットバンキングに移行することになり、これに対応するセキュリティー機器(UTM)の導入に向け検討を開始しました。
採掘場や製造工場は、SIerがいる札幌はもとより北見市街からも離れた場所にあるため、万一機器にトラブルが発生した時の対応を想定し、自社で運用管理できることを必須条件としてUTMの選定を進めました。その結果、設定が簡単なことに加え、「UTXサポートサービス」によるエンドユーザーサポートまでがライセンスに付属するUTX100を導入することにしました。
日本語GUI+マニュアル/技術資料をもとに、UTX100をブリッジモードで導入。
当初、ベンダ(複合機メーカー)から監視用パケットが届いていない旨連絡が入りましたが、セキュリティーログを確認しDNSパケットブロックのログが残っていたことから、透過の設定に変更することで解決。それ以外は特にトラブルもなく自社導入に成功しています。
運用開始後は、毎月のセキュリティーレポートで報告される脅威情報を“Threat Wiki※”で調べて影響の有無を確認。2022年5月の導入から半年以上が経過しましたが、通信遅延や過検知などのトラブルはもちろん、ネットワークやUTMブロックに関する従業員からの問合せもなく、自社で安定的に管理運用を継続しています。
SIerの少ない地方のユーザーでも安心して導入できるUTMです
北見市のような地方都市では、中小企業のセキュリティーまで含めたサポートをお願いできるSIerが十分とは言えず、札幌の業者にお願いするとなると高コストになってしまいます。その点ヤマハのネットワーク機器は導入・運用が容易で、LANマップなど自社運用を支援する機能やツールが充実しています。ハードルの高いイメージのあるUTXですが、UTX100はルーターやスイッチと同様に気軽に導入でき、困った時はメーカーから的確なサポートを受けられます。SIerに頼れない地方の中小企業にとって最適な選択肢だと思います。
北海道北見市において石灰石の採掘および石灰の製造を行う。1938年創業。
(2022年04月01日掲載)
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