株式会社丸久小山園は、宇治市に本社(本社工場を含む)を構え、京都市内に複数の直営店をもつ製茶メーカーです。
直営店のみならず、国内外の多くの小売店とも取引があり、オンラインショップでの小売りにも力を入れています。
日本茶の世界的な人気上昇に伴い、中国をはじめとする海外との取引が増加し、ネットワークセキュリティーの強化が大きな課題となっていました。6年ほど前にUTM製品(FortiGate-100D)を導入しましたが、GUIが英語でライセンス/保守費用が高額なうえに、レポート機能がなく、ログを個別に確認しないとインシデントを確認出来ない状態でした。そのため契約期間満了にあわせUTX100へのリプレイスを決断しました。
FortiGate-100Dについては別途保守契約もしていましたが、個別対応は追加費用がかかり、技術資料は英語表記のため、自社で管理するのが難しい状況でした。
また、近年、中国を含む海外との取引増加に伴い、サイバーアタックのリスクが高まるなか、UTM導入によって実際にどの程度セキュリティーリスクを低減できているのか、評価するための指標も手元になく問題でした。
一方、UTX100は日本語GUIで、簡単に設定して視覚的&直感的に操作できます。事前検討用を含め日本語の技術資料も充実。FortiGate-100Dに比べてセキュリティーレポートは日本語で分かりやすく、加えてメーカー直営の問い合せ窓口もあり、保守契約によってきめ細かなサポートを受けられる点などが決め手となり、最終的に導入が決まりました。
※ネットワークの流れはこちらの構成図をご参照ください。
※このネットワーク構成を実現するための設定は「設定例」ページで公開しています。
FortiGate-100DからUTX100への移行作業では、データ送付の失敗やアクセスブロック等の障害が数件発生したものの、都度例外設定をするなどして障害を解消。分かりやすい技術資料の助けもあり、特段の大きなトラブルなくスムーズに完了しました。また、UTX100の保守は“先出センドバック”が標準で付属しており、別途他社と保守契約することなく、自社内での運用に切り替えることができ、保守費用の大幅削減を実現しました。
定期的に提供されるセキュリティーレポートにより、経営層へのサーバー攻撃のリスクに関する報告が可能となり、厳しくなる個人情報保護への対応など、さらなる対策に取り組む余裕につながっています。
サポートが充実しているUTXシリーズは、コストパフォーマンスが高い中小企業に最適
UTXシリーズは、専門のメーカーサポートもあり、ひとり情シスや兼務の多い日本の中小企業に最適なUTMだと思います。従来UTMの場合、高額な保守に加入しないと十分なサービスを受けられず、導入効果も見えないケースが多いのですが、UTXシリーズであれば、簡単にセットアップから運用ができ、充実した技術資料とメーカー直営のサポートもあるので、自社運用も可能です。セキュリティーレポートで経営層への見える化もでき、さらなるセキュリティー対策への足掛かりにもなります。
元禄年間(1688年~1704年)、宇治茶で名高い宇治小倉の里でお茶の栽培と製造をはじめる。
以来代々、宇治茶の伝統を守りつつ独自に研究を行い品質の改善に努め、「品質の丸久小山園」として多くの人々に親しまれている。
(2022年05月31日掲載)
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