支部内の主要14駅に「駅ロータリー内の秩序維持」「タクシー乗り場の乗客待ち時間の軽減」「事件/事故/特殊詐欺等発生時の警察機関への映像提供」「災害時の被災者滞留状況/被害状況確認」などを目的として、モニタリングカメラを設置しています。日々のタクシー乗り場の管理のみならず、令和元年の台風15号、18号等の発生時にも有効に活用されました。
監視カメラの映像は、NVR510を通じて事務局のネットワークビデオレコーダーに集約。蓄積された映像情報の保護のため、事務局カメラネットワークにはUTMアプライアンス「UTX200」を導入し、情報流出を防止しています。
駅モニタリングシステムのネットワークを活かし、南船橋駅、新鎌ヶ谷駅前にて、デジタルサイネージと00000JAPANに対応した災害時用の公衆無線LANを提供。公衆無線LAN用には最大500端末が同時接続できるWLX413を採用し、駅前の主要エリアをカバーしています。
ヤマハ製品については、オフィス用途を含め10年以上利用していますが、トラブルも非常に少なく安定運用を行っております。困りごとがある場合も、お客様ご相談センターへの問い合わせや、RTProヤマハネットワーク周辺機器技術情報ページを参照して、素早く解決してきました。UTMについても日本語GUIで簡単設置が可能だったのみならず、リモートでのサポートも付属しているため、安心して導入できました。
スイッチや、AP、UTMなど、一連のネットワーク機器をヤマハ製品で揃えることで、より安定した保守運用が可能になりました。
今回、駅モニタリングシステムを導入したことにより、各駅の状況が各配車センターで判るようになり、営業効率を大幅に向上させることができました。また、パトロールの為に指導員を各駅に配置していましたが、リアルタイムで状況を把握できるようになり、コスト削減につながりました。
船橋駅と津田沼駅では、タクシーが駅前のタクシープールに滞留しないよう、タクシーを事前に別の場所に待機させる「タクシーサテライトシステム」を運用していますが、寒暖差の激しい屋外でもヤマハのネットワーク機器は故障もなく、安定したタクシー業務の運用に貢献しています。
平時はもちろん、災害時においても重要なインフラとして、駅モニタリングシステムは24時間365日活躍しています。障害が発生しないことはもちろんですが、発生したとしても障害対応が速やかに可能なヤマハ製品でなければ、ここまでのネットワーク構成はできなかったと評価しています。
最近になって、ヤマハ製品について更に理解し安定して運用できるように、ヤマハネットワーク技術者認定「YCNE Basic★」を取得しました。そこで学習した知識やヤマハネットワークエンジニア会(YNE)で得られるテクニカルノーツなどを活かして、日々保守管理に取り組んでいます。
最後に今後の改善ポイントについてですが、現状は、当支部がWebGUI上でWLX413を災害時モードに切り替える形ですが、駅や警察・消防など、当支部以外でも切り替えが出来るようにしたいですね。
一般社団法人千葉県タクシー協会様は、千葉県一円にて営業しているタクシー会社、ハイヤー会社が加盟する団体です。主にタクシーの安全な運行や地域社会との連携、官公庁との調整等を図るための組織で、京葉支部様は千葉県北西部地域を管轄しています。
(2023年3月17日掲載)
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