トヨクモ株式会社

完全内製で“お客さまに愛されるサービス”を目指すために
オフィス移転と同時に一歩先のネットワーク構成を具現化

  • ◎社員数および扱う動画コンテンツの急拡大にともない、ネットワークの課題が健在化
  • ◎2021年9月の新オフィス移転とあわせネットワーク機器を刷新し、一歩先の課題解決を目指す
  • ◎オフィスLANの10GbE化と無線LANのWi-Fi 6対応でクラウド開発業務の効率化を実現

導入の背景

ビジネスが急拡大するなか、社員が増え動画コンテンツも増加。開発環境を支えるネットワークの課題が顕在化。

クラウドサービスに特化し完全内製で開発・提供を進めるトヨクモ株式会社は、設立以降、立て続けに18のサービスをリリース。主力の「安否確認サービス2」では豊富な機能をリーズナブルな料金で提供し、有償契約数2,500社の人気サービスとなっています。
急成長の結果、数名でスタートした社員数は2021年4月の段階で約40名に増え、当時五反田にあった本社オフィスでは、ネットワークの帯域や安定性に関する課題が顕在化しました。同社ではクラウドサービスの導入方法や機能などの説明に動画コンテンツを多用していますが、提供するサービスや開発エンジニアの人数が増えるに従い、データサイズの大きな動画コンテンツによるトラフィックでネットワーク帯域が逼迫。無線LANに関しても、場所や移動によってうまくつながらない・途中で切れてしまうなど、日々のストレスが増大していました。
また2020年のコロナ禍では、テレワークによるVPN通信でルーターのCPU使用率がほぼ100%に達し、今後の人員増やニューノーマル対応を考えると、ネットワークインフラの強化が急務となっていました。

選定の理由

近い将来の150名体制を見据えフロア面積約2.5倍の新オフィスに移転。
LANの10GbE化とWi-Fi6無線LAN導入でネットワーク基盤を強化。

2021年3月、同社はさらなるビジネス拡大を念頭に、近い将来の150名体制を見据えたオフィス移転プロジェクトを立ち上げました。フロア面積が約2.5倍となる目黒の新オフィスへの移転と同時にネットワークの課題についても解決を目指すことに。現状をブレークスルーするため、オフィスLANを10GbE化したうえで冗長構成をとる方針を固めた同社ですが、当初、ヤマハではない別メーカー製品の見積はかなり高額で予算をオーバーしていました。もろもろ調整しながら思案に暮れていた6月、オフィスデザインからネットワーク設計まで移転プロジェクトの提案を任せていた株式会社ヴィスから、ヤマハの10GbE対応L3スイッチ新製品が7月に出るというニュースがもたらされます。早速見積をとってみたところ、前述の製品よりハイスペックな機器構成を半分程度の予算で実現できることが分かり、圧倒的なコストパフォーマンスが決め手となってヤマハ製VPNルーター/10GbE対応スイッチ/Wi-Fi 6対応無線LAN APの導入を決めました。
このほか、五反田のオフィスでもヤマハのネットワーク機器を導入しており、Web GUI上で簡単に機器設定できるLANマップ機能など、これまでのノウハウをそのまま活かせる点もポイントとなりました。

選定の理由
設置例

導入後の効果

ネットワーク機器の刷新で広帯域と安定性を実現。将来、エンドツーエンドの10GbE化に向けた基盤を整える。

同社は移転プロジェクトの初期段階で、ネットワーク機器の選定および設置・施工をおこなう株式会社ヴィスに対し、新オフィスでクリアしたい旧オフィスの問題点やトラブル事象を記したRFPを提供。それに基づき機器(ルーター/スイッチ/AP)のスペックや台数、設置プランなどを固めていきました。さらに造作工事と並行して現地サーベイを実施し接続性を細かくチェックすることで、2021年9月、ネットワークに関してはほぼトラブルゼロで運用を開始しました。
動画編集やシステム開発をおこなう固定デスクの執務エリアは10GbEの有線LAN、その他フリーアドレスエリアや会議室、動画を撮影するスタジオ、休憩室などは無線LANを基本とし、オフィス開設後の計測において、執務エリアは1Gbps近く、無線LANについても350Mbps程度のスピードを記録。無線LANでも十分に速く快適な環境が用意されたことで、気分にあわせて好きな場所で仕事をする社員もおり、都度ネットワーク速度測定アプリを使うことがなくなったなど少なからずストレスフリーに貢献しているようです。

導入後の効果
導入後の効果

ユーザーの声

トヨクモ株式会社 開発本部 テクニカルディレクター 小林 武志 氏

弊社では「お客さまに愛してもらえるような製品・サービスを、自分たちの手で創り上げる」ために、完全内製を基本とし開発を進めています。そのうえでエンジニアが快適に利用できる開発環境、とりわけネットワークインフラの強化については、最優先で取り組んできました。
今回の移転プロジェクトでは、優れたオフィスデザイン提案に加え、ネットワーク設計にも精通したデザイン会社、株式会社ヴィスの存在が大きかったと思います。当方の要望を的確に把握して、デザイン面だけでなく機能面においても快適なオフィス環境を実現いただきました。
ヤマハ製品については、LANマップによる設定サポートのほか、コミュニティ/Webサイトなどの情報提供が充実していて知りたい情報がすぐ得られるので安心です。YNOの追加導入による運用管理の効率化など、今後の社員増に向けた準備も進めたいと思います。

トヨクモ株式会社

導入企業様

トヨクモ株式会社

トヨクモ株式会社様

「情報サービスをとおして、世界の豊かな社会生活の実現に貢献する」を企業理念とし、クラウドサービスの開発/提供、新サービスの開発と運用を手がける。2010年8月、サイボウズ株式会社100%出資の新規事業立ち上げ専門会社として誕生し、2019年7月に現社名に変更。国内企業2,500社の導入実績を誇る「安否確認サービス2」のほか、kintone連携システム・クラウドサービスを数多く開発し提供する。社名には、“雲を創り出し、人々に恵みの雨をもたらしたトヨクモノノカミのように”、便利なクラウドサービスを広く提供することで、豊かな社会生活の実現に貢献したいという願いが込められている。

所在地
東京都品川区上大崎3丁目1-1 JR東急目黒ビル14階
Webサイト
トヨクモ株式会社

販売・施工パートナー様

株式会社ヴィス

株式会社ヴィス コンサルティング事業部 ICT担当 島田祐二 氏

今回ヤマハの10GbEスイッチで社内LANを組んだことで、将来インターネット回線とルーターを切り替えるだけで、社外も社内もエンドツーエンドで10Gbpsの広帯域を実現できる基盤が整いました。トヨクモ経営層の皆さんにも“将来につながる先行投資になる”という点で高くご評価いただきました。10G対応のルーターが出た際には、そちらをメインにして、今回導入したRTX3500をサブにする冗長構成を提案する予定です。さらにロードバランサーで帯域を適正配分できると理想的ですね。

所在地 東京都港区東新橋2-14-1 NBFコモディオ汐留2F
URL  https://designers-office.jp

株式会社ヴィス

(2022年01月25日掲載)


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