Oracle Cloud Infrastructure の仮想ネットワーク(IPsec) を設定する

管理番号:YMHRT-15952 
(最終更新日: 2024/3/7)

本設定例では、Oracle Cloud Infrastructure と IPsec接続する機能を使用しています。

本機能の対応機種は、RTX5000RTX3510RTX3500RTX1300RTX1220RTX1210RTX830NVR700Wです。

構成図

ヤマハルーター(以降、ルーター)とVPN接続するための、Oracle Cloud Infrastructure(以降、OCI)の設定手順を紹介します。

OCIの設定を行う前に、ルーターの以下の情報をご準備ください。

  • WAN側アドレスとして使用する固定グローバルIPアドレス
  • LAN側ネットワークアドレス:192.168.100.0/24

本設定例について

  • OCIの仮想ネットワークとの接続を保証するものではありません。
  • 2024年2月16日現在の仕様に基づいて記載しています。確認しているファームウェアは下記のとおりです。今後、サービス内容の変更や、仕様変更などによって接続できなくなる可能性があります。
    RTX5000 Rev.14.00.33
    RTX3510 Rev.23.01.01
    RTX3500 Rev.14.00.33
    RTX1300 Rev.23.00.10
    RTX1220 Rev.15.04.05
    RTX1210 Rev.14.01.41
    RTX830 Rev.15.02.30
    NVR700W Rev.15.00.24
  • OCIに関する情報および設定方法については、日本オラクル株式会社にお問い合わせください。
  • 下記の設定手順は、Windows 10、Google Chrome で表示した画面を使用しています。

OCIの設定例

設定の概要

以下の手順で設定を行います。

  • VCNの作成:Virtual Cloud Network を作成します。
  • VPNの作成:ヤマハルーターと接続するための、Virtual Private Network を作成します。

VCNの作成

1. OCI にログインします。

図 説明画像

2. ヘッダーの「ナビゲーションメニュー」をクリックします。

図 説明画像

3.「ネットワーキング」をクリックします。

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4.「概要」をクリックします。

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5.「VCNウィザードの起動」をクリックします。

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6.「基本情報」に必要事項を入力して、「次」をクリックします。

VCN名 任意の設定名
コンパートメント 使用するコンパートメント
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7. 作成するVCNの情報が表示されます。「IPv4 CIDRブロック」のネットワークアドレス(VCNのLAN側ネットワークアドレス)は、ヤマハルーターの設定で使用しますので、控えておいてください。

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8. 内容を確認して、「作成」をクリックします。

図 説明画像

9. VCNの作成が完了しました(すべての項目が「完了」と表示されるまで、20秒程度かかります)。

図 説明画像

VPNの作成

1. ヘッダーの「ナビゲーションメニュー」をクリックします。

図 説明画像)

2.「ネットワーキング」をクリックします。

図 説明画像

3.「概要」をクリックします。

図 説明画像

4.「VPNウィザードの起動」をクリックします。

図 説明画像

5.「動的ルーティング・ゲートウェイ」の設定をして、「次」をクリックします。

DRGを選択 新規作成
DRG名 DRG-Yamaha_VCN (任意の設定名)
図 説明画像

6.「サブネットの選択」をクリックします。

図 説明画像

7.「パブリック・サブネット-Yamaha_VCN」にチェックを入れて、「サブネットの選択」をクリックします。

図 説明画像

8.「パブリック・サブネット-Yamaha_VCN」にチェックを入れて、「次」をクリックします。

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9. サイト間VPNの作成をするために、必要な設定をします。

VPN名 オプション VPN-Yamaha_VCN (任意の設定名)
ルーティング・タイプ 静的ルーティング
オンプレミス・ネットワークへのルート 192.168.100.0/24
※入力後は、Enterキーを押してください。
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10. 下にスクロール、トンネルの情報を設定して、「次」をクリックします。

トンネル1 トンネル名 オプショントンネル1-Yamaha_VCN (任意の設定名)
共有シークレットの選択カスタム共有シークレットの指定
共有シークレット任意の文字列 (ヤマハルーターとの事前共有鍵)
トンネル2 トンネル名 オプショントンネル2-Yamaha_VCN (任意の設定名)
共有シークレットの選択カスタム共有シークレットの指定
共有シークレット任意の文字列 (ヤマハルーターとの事前共有鍵)
図 説明画像

11.「顧客構内機器(CPE)」の「新規作成」をクリックします。
  ※選択すると「CPE名」以下の項目が表示されます。

図 説明画像

12. 必要な設定をして、「次」をクリックします。

CPE名 CPE-Yamaha_VCN (任意の設定名)
IPアドレス ヤマハルーターのWAN側 固定グローバルIPアドレス
CPEベンダー情報 > ベンダー Yamaha
CPEベンダー情報 > プラットフォームバージョン RTX830 Firmware Rev.15.02.03
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13.「VPNソリューションの作成」をクリックします。

図 説明画像

14. すべての項目が「完了」と表示されるまで、20秒程度待ちます。

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15. サイト間VPNの作成が完了しました。ヘッダーの「ナビゲーションメニュー」をクリックします。

図 説明画像

16.「ネットワーキング」をクリックします。

図 説明画像

17.「サイト間VPN」をクリックします。

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18. 手順9 で設定したVPN名をクリックします。

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19. Oracle VPN IPアドレス(DGRのグローバルIPアドレス)を確認します。ヤマハルーターの設定で使用しますので、控えておいてください。

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20.「トンネル1-Yamaha_VCN」をクリックします。

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21.「編集」をクリックします。

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22.「拡張オプションの表示」をクリックします。

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23.「Oracle IKE開始 オプション」で「レスポンダのみ」を選択して、「変更の保存」をクリックします。

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24.「VPN-Yamaha_VCN」をクリックします。

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25.「トンネル2-Yamaha_VCN」をクリックします。手順21~23 と同様に、トンネル2 の設定をします。

図 説明画像

26. 以上で、VPNの設定は完了です。

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続けてルーターの設定を行う場合はこちらをご覧ください。

開通の確認

トンネルが接続状態になると、IPSecステータスの表示が「稼働中」と表示されます。

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【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

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