PBRで管理・保守用通信(SSH)の接続性を確保する

管理番号:YMHSW-24327

設定概要

複数の通信が混在するネットワークを最適化する設定例です。
トラフィックの種類(宛先ポート番号)に応じて、最適な経路への転送を実現します。

本設定例は、PBR(ポリシーベースルーティング)を使用して、SSH による通信だけを別の経路(帯域保証WAN)に転送します。
ネットワークが混雑している場合であっても、SSH による通信において一定の通信速度を保証し、遅延を防ぎます。

構成図

本設定例では、以下の構成で説明します。

  • スイッチ(1)、スイッチ(1´)
    - ポート1
      - VLAN#110
          IPアドレス:192.168.110.240
      - SSH による通信
    - ポート2
      - VLAN#120
          IPアドレス:192.168.120.240
      - SSH 以外の通信
    - ポート3
      - VLAN#130
          IPアドレス:192.168.130.240
          ネットワークアドレス:192.168.130.0/24
          DHCPプール:192.168.130.1~192.168.130.191
  • ルーター(1)、ルーター(1´)
    - WANポート
       帯域保証WANに接続
    - LANポート
       IPアドレス:192.168.110.1
  • ルーター(2)、ルーター(2´)
    - WANポート
       ベストエフォートWANに接続
    - LANポート
       IPアドレス:192.168.120.1

対応機種

10ギガビット/マルチギガビットスイッチ ギガビットスイッチ
L3スイッチ SWX3220 SWX3200 SWX3100

技術情報

10ギガビット/マルチギガビットスイッチ ギガビットスイッチ
ポリシーベースルーティング SWX3220 SWX3200 SWX3100
VLAN SWX3220 SWX3200 SWX3100
アクセスリスト SWX3220 SWX3200 SWX3100
DHCPサーバー SWX3220 SWX3200 SWX3100

スイッチの設定例

※ スイッチ(1)、スイッチ(1´) の設定は共通です。

コマンド設定

設定内容

ゲートウェイの設定 ip route 0.0.0.0/0 192.168.120.1
VLANインターフェースの設定 vlan database
  vlan 110 name VLAN0110
  vlan 120 name VLAN0120
  vlan 130 name VLAN0130

interface port1.1
  switchport mode access
  switchport access vlan 110
  exit
interface port1.2
  switchport mode access
  switchport access vlan 120
  exit
interface port1.3
  switchport mode access
  switchport access vlan 130
  exit
interface vlan110
  ip address 192.168.110.240/24
  exit
interface vlan120
  ip address 192.168.120.240/24
  exit
interface vlan130
  ip address 192.168.130.240/24
  exit
ACLの設定
# 注釈1
access-list 1 10 permit tcp any any eq 22
PBRの設定 route-map 1 permit 10
  match access-list 1
  set ip next-hop 192.168.110.1
  exit

interface vlan130
  ip policy route-map 1
  exit
DHCPサーバーの設定 dhcp-server enable

dhcp pool pool1
  network 192.168.130.0/24
  range 192.168.130.1 192.168.130.191
  default-router 192.168.130.240
  dns-server 192.168.120.1
  exit

interface vlan130
  dhcp-server enable
  exit

[注釈の説明]

注釈1:
ACLを使用して、以下の通信を制御します。
・SSL (ポート番号:22)

設定の確認

・「show access-list」コマンド

[コンソール]
SWX3220#show access-list
IPv4 access list 1
    10 permit tcp any any eq 22
SWX3220#
[解説]
生成したアクセスリストを表示します。
コマンドの詳細は、生成したアクセスリストの表示をご覧ください。

・「show ip route pbr」コマンド

[コンソール]
SWX3220#show ip route pbr
Policy Routing
vlan130
  Route Map 1
    10 permit
      match access-list 1
      set ip next-hop 192.168.110.1

SWX3220#
[解説]
適用されたルートマップの情報を確認します。
コマンドの詳細は、IPv4 PBR 情報の表示をご覧ください。
Web GUI設定

設定の概要

VLANの作成

1. スイッチのWeb GUIを開きます。

図 説明画像

2.「詳細設定」をクリックします。

図 説明画像

3.「VLAN」をクリックします。

図 説明画像

4.「VLANの作成」をクリックします。

図 説明画像

5.「新規」をクリックします。

図 説明画像

6.「VLANの設定」を設定して、「確認」をクリックします。

VLAN ID 110
名前 VLAN0110
IPv4アドレス 固定のIPアドレスを設定する
 アドレス:192.168.110.240/24
図 説明画像

7. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

8.「新規」をクリックします。

図 説明画像

9.「VLANの設定」を設定して、「確認」をクリックします。

VLAN ID 120
名前 VLAN0120
IPv4アドレス 固定のIPアドレスを設定する
 アドレス:192.168.120.240/24
図 説明画像

10. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

11.「新規」をクリックします。

図 説明画像

12.「VLANの設定」を設定して、「確認」をクリックします。

VLAN ID 130
名前 VLAN0130
IPv4アドレス 固定のIPアドレスを設定する
 アドレス:192.168.130.240/24
図 説明画像

13. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

14. VLANの作成が完了しました。

図 説明画像

VLANの設定

1.「タグVLAN」をクリックします。

図 説明画像

2. port1.1 の「設定」をクリックします。

図 説明画像

3. タグVLANの設定をして、「確認」をクリックします。

アクセスVLAN 110 (VLAN0110)
図 説明画像

4. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

5. port1.2 の「設定」をクリックします。

図 説明画像

6. タグVLANの設定をして、「確認」をクリックします。

アクセスVLAN 120 (VLAN0120)
図 説明画像

7. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

8. port1.3 の「設定」をクリックします。

図 説明画像

9. タグVLANの設定をして、「確認」をクリックします。

アクセスVLAN 130 (VLAN0130)
図 説明画像

10. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

11. タグVLANの設定が完了しました。

図 説明画像

アクセスリストの作成

1.「アクセスリスト」をクリックします。

図 説明画像

2.「アクセスリストの作成」をクリックします。

図 説明画像

3.「新規」をクリックします。

図 説明画像

4.「追加」をクリックします。

図 説明画像

5.「制御条件の設定」を設定して、「確定」をクリックします。

動作 許可する
送信元アドレス すべてのアドレス
宛先アドレス すべてのアドレス
プロトコル TCP
プロトコル > 宛先ポート番号 22
図 説明画像

6.「確認」をクリックします。

図 説明画像

7. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

8. アクセスリストが作成されました。

図 説明画像

ルートマップの作成

1.「PBR」をクリックします。

図 説明画像

2.「ルートマップの作成」をクリックします。

図 説明画像

3.「新規」をクリックします。

図 説明画像

4.「追加」をクリックします。

図 説明画像

5.「選択」をクリックします。

図 説明画像

6. アクセスリストを選択して、「確定」をクリックします。

図 説明画像

7.「エントリーの設定」を設定して、「確定」をクリックします。

処理内容 パケットを転送する
 転送先 (IPv4 アドレス または IPv6 アドレス)
 192.168.110.1
図 説明画像

8.「確認」をクリックします。

図 説明画像

9. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

10. ルートマップが作成されました。

図 説明画像

ルートマップの適用

1.「ルートマップの適用」をクリックします。

図 説明画像

2. VLAN ID 130 の「設定」をクリックします。

図 説明画像

3. 適用するルートマップ (IPv4) の「選択」をクリックします。

図 説明画像

4. ルートマップを選択して、「確定」をクリックします。

図 説明画像

5.「確認」をクリックします。

図 説明画像

6. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

7. ルートマップが適用されました。

図 説明画像

DHCPの設定

1.「DHCPサーバー」をクリックします。

図 説明画像

2.「設定」をクリックします。

図 説明画像

3.「選択」をクリックします。

図 説明画像

4.「vlan130」を選択して、「確定」をクリックします。

図 説明画像

5.「DHCPサーバーの動作設定」を設定して、「確認」をクリックします。

DHCPサーバー機能 有効にする
図 説明画像

6. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

7.「新規」をクリックします。

図 説明画像

8.「アドレス割り当ての設定」を設定して、「確認」をクリックします。

プール名 pool1
ネットワークアドレス 192.168.130.0/24
IPアドレスの範囲1 192.168.130.1 - 192.168.130.191
ゲートウェイ1 192.168.130.240
DNSサーバー1 192.168.120.1
図 説明画像

9. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

10. DHCPサーバーの設定が完了しました。

図 説明画像

ルーティングの設定

1.「ルーティング」をクリックします。

図 説明画像

2.「新規」をクリックします。

図 説明画像

3.「ルーティング」を設定して、「確認」をクリックします。

宛先ネットワーク デフォルトゲートウェイ
ゲートウェイ IPアドレスを指定
 192.168.120.1
図 説明画像

4. 設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。

図 説明画像

5. ルーティングテーブルが設定されました。以上で、スイッチの設定は完了です。

図 説明画像

※上記操作による設定(Config)を取り出すことができます。

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、管理パスワードの変更(スイッチ)を推奨します。


【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

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