タグVLANでLANを仮想的に分割 : RTX830 + UTX100(ブリッジモード) + SWX2210

管理番号:YMHRT-25349 
(最終更新日: 2023/7/12)

本設定例では、タグVLAN機能を使用しています。

ルーターの対応機種は、RTX5000RTX3510RTX3500RTX1300RTX1220RTX830NVR700WNVR510FWX120です。

UTXの対応機種は、UTX200(R80.20.40以降)、UTX100(R80.20.40以降)です。

スイッチの対応機種は、 SWX3220シリーズSWX3200シリーズSWX3100シリーズSWX2322PシリーズSWX2320シリーズSWX2310PシリーズSWX2310シリーズSWX2221PシリーズSWX2220シリーズSWX2210PシリーズSWX2210シリーズSWX2110PシリーズSWX2110シリーズです。

構成図

タグVLAN機能を使用して、LANを仮想的に分割する設定例です。たとえば、異なる部門で複数のスイッチを共用したい場合にご利用ください。
また、RTX830配下に UTX100を設置することで、UTM で備えているすべてのセキュリティーが適用され、安心して運用できます。

本設定例では、以下の構成で説明します。

  • RTX830:LAN側にUTX100をブリッジモードで接続
    - VLAN #101のネットワークアドレス:192.168.101.0/24
    - VLAN #102のネットワークアドレス:192.168.102.0/24
  • UTX100:WAN側にUTX100、LAN側にSWX2210を接続
    - WAN側 IPアドレス:192.168.100.200
    - LAN側 ポート5:リダイレクトポート (192.168.0.100/24)
  • SWX2210(1)、SWX2210(2)
    - ポート1:UTX100と接続
          グループ1,2(VLAN #101,#102に設定)
    - ポート2~4:グループ1(VLAN #101に設定)
    - ポート5~8:グループ2(VLAN #102に設定)

光回線に接続するためには、別途ONUが必要です。

本機能の対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。
※タグVLAN機能に対応している機種であれば、ネットワーク機器の組み合わせは自由です。

機種 掲載内容 備考
RTX830
Web GUI設定例
 
UTX100 ブリッジモード
SWX2210  

ネットワーク機器の設定例

下記の設定(Config)を取り出すことができます。

設定の概要

次の手順で設定を行います。

  1.  (RTX830) インターネット接続設定:WAN側インターフェースで、インターネット接続の設定をします。
  2.  (UTX100) ブリッジモードの設定:UTX100をブリッジモードで設置するために、初期設定をします。
  3.  (RTX830) LANマップの設定:配下に接続されているネットワーク機器を操作するために、L2MSの設定をします。
  4.  (UTX100) タグVLANの設定(UTX100):UTX100で、リダイレクトポートの設定をします。
  5.  (RTX830) タグVLANの設定(RTX830):RTX830とSWX2210のタグVLANの設定をします。

インターネット接続設定

1. RTX830にPCを接続します。

2. 設定例「インターネット接続設定」を参考に、RTX830でインターネットの接続設定をします。

ブリッジモードの設定

1. UTX100にPCを接続します。

2.設定例「初期設定 (ブリッジモード)」を参考に、UTX100でブリッジモードの設定をします。

LANマップの設定

1. RTX830にPCを接続して、RTX830 Web GUI のトップページを表示します。

説明画像

2.「LANマップ」をクリックします。

説明画像

3.「設定」をクリックします。

説明画像

4.「L2MSを有効にするインターフェース」の「LAN」にチェックを入れて、「設定の確定」をクリックします。

説明画像

5. LANマップが表示されます。

説明画像

タグVLANの設定(UTX100)

1. UTX100のアイコンをクリックします。

説明画像

2.「GUI を開く」をクリックします。

説明画像

3. ブリッジモードの設定 で設定した管理ユーザーの情報を入力して、「ログイン」をクリックします。

説明画像

4. リダイレクトポートの設定をします。「デバイス」、ネットワークの「ローカルネットワーク」の順にクリックします。

説明画像

5. 任意のポートを選択して、「編集」をクリックします。
  本設定例では、LAN5(LAN ポート5)を選択します。

  ※ネットワーク機器の接続に使用していないポートを選択してください。

説明画像

6. LAN5(LAN ポート5)の設定をして、「適用」をクリックします。

インタフェース設定 > 割り当て先 別のネットワーク
インタフェース設定 > ローカルIPv4アドレス 192.168.0.100
※RTX830とは異なるネットワークのアドレスを設定してください。
インタフェース設定 > サブネットマスク 255.255.255.0
DHCPv4サーバ 無効
説明画像

7. リダイレクトポートが設定されました。

説明画像

8.「デバイス」、詳細の「詳細設定」の順にクリックします。

説明画像

9. 検索欄に「user」と入力します。

説明画像

10. 検索結果から「アプリケーション コントロール&URLフィルタリング…」を選択し、「編集」をクリックします。

説明画像

11. 手順6.で設定したローカルIPv4アドレスを入力して、「適用」をクリックします。

説明画像

12. 値が設定したIPv4アドレスに変更されていることを確認します。

説明画像

タグVLANの設定(RTX830)

1. RTX830 Web GUI を表示します。「タグVLAN」をクリックします。

説明画像

2. VLAN101を設定します。「新規」をクリックします。

説明画像

3.「確定」をクリックします。

説明画像

4.「閉じる」をクリックします。

説明画像

5.「VLAN101」の「参加ポート選択」をクリックします。

説明画像

6. VLAN101に所属させるポートを選択して、「確定」をクリックします。
  本設定例では、各SWX2210のポート1からポート4を選択します。

説明画像

7.「閉じる」をクリックします。VLAN101の設定が完了しました。

説明画像

8. 引き続き、VLAN102を設定します。「新規」をクリックします。

説明画像

9.「確定」をクリックします。

説明画像

10.「閉じる」をクリックします。

説明画像

11.「VLAN102」の「参加ポート選択」をクリックします。

説明画像

12. VLAN102に所属させるポートを選択して、「確定」をクリックします。
  本設定例では、各SWX2210のポート1、ポート5からポート8を選択します。

説明画像

13.「閉じる」をクリックします。VLAN102の設定が完了しました。

説明画像

14.「VLAN間フィルター」をクリックします。

説明画像

15.「全遮断」を選択して、「確定」をクリックします。
  ※利用する環境に応じて、設定を変更してください。

説明画像

16.「閉じる」をクリックします。

説明画像

17. 以上で設定は完了です。

説明画像

【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

メール

ご相談・お問い合わせ