LuaスクリプトによるLINE連携:ルーターにLINEで問い合わせて答えてもらう

(掲載日:2022年03月14日)

#Luaスクリプト #ルーター

当サイトでは、Luaスクリプトの活用方法のひとつとして「ネットワークの状態を監視し異常をLINEで通知する」という設定例を公開しています。
Luaスクリプトの詳細は、こちらをご覧ください。
サンプルプログラムも、設定例ページ内でいくつか紹介しています(設定例>ルーター/ファイアウォール>ルーターの状態を監視>Luaスクリプト機能)。

ここではLINE連携のさらなる応用例として、「ルーターにLINEで問い合わせて答えてもらう」設定を紹介します。

■LINEによる問い合わせ実行例

回答はルーターのLuaスクリプト機能によって送られています。

LINEによる問い合わせ実行例

現在のルーターの情報を問い合わせて取得するのはもちろんのこと、設定コマンドの実行もできます。ただし、http revision-up goコマンドのようなLuaスクリプトから実行できないコマンドは失敗してしまいます。ルーターへの問い合わせやコマンド実行をAWSを介して行うため、LuaスクリプトとLINE Developersの設定に加えて、AWSの設定も必要です。 利用するAWSのサービス、およびシステム構成は下記のようになります。

LINEによる問い合わせ実行例

LINEへ問い合わせてから答えが返ってくるまでの処理は、下記の流れで行われます。

  1. ユーザーがスマホなどから問い合わせメッセージを送信
  2. LINEのMessaging APIが、AWS API GWに問い合わせメッセージをいれたPOSTリクエストを送信
  3. AWS API GWでPOSTリクエストを受けたことをトリガーに、AWS LambdaでPythonスクリプトを実行
  4. Pythonスクリプトでは、問い合わせメッセージと送信者のLINE IDをテキストファイルにしてAWS S3に保存
  5. RTX830は、一定時間毎にAWS API GWにGETリクエストを送信
  6. AWS API GWでGETリクエストを受けたことをトリガーに、AWS S3にテキストファイルが保存されているかを確認、テキストファイルがあれば、RTX830からのGETリクエストに対するHTTP Responseに入れて送信
  7. テキストファイルを受信したRTX830は、ファイル内のメッセージを解析、条件に合致した処理を行い、ファイル内のLINE ID宛てに処理結果を通知する

今回はLINE通知の応用例のご紹介ということで、詳しい設定方法には触れていません。ご要望が多いようでしたら次回以降で詳しい設定方法もご紹介したいと思います。なお、AWSの設定はヤマハではサポートできませんので、ご了承ください。

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