WLX222 新ファームウェア(Rev.24.00.02)の機能紹介

(掲載日:2023年03月28日)

#無線LANアクセスポイント

2023年2月21日、WLX222の新ファームウェアRev.24.00.02をリリースしました。今回は新たに追加された3つの新機能をご紹介します。

  1. 1つのクラスターに所属できる無線LANアクセスポイントの台数を128台に拡張
  2. リーダーAP優先選出機能の追加
  3. フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能

1つのクラスターに所属できる無線LANアクセスポイントの台数を128台に拡張

これまでのファームウェアでは、WLX222が含まれたクラスターで管理できる無線LANアクセスポイントは最大50台まででした。今回のファームウェア(Rev.24.00.02)では台数を拡張して128台まで管理できるようになりました。

また、WLX413のみで構成されるクラスターでも今までは50台まで管理可能でしたが、WLX222の新ファームウェアに合わせて性能評価試験の見直しを行った結果、128台まで管理できることを確認しました。これにより、WLX413はファームウェアのアップデートをすることなくクラスターで128台まで管理可能となりました。

今回のアップデートによって、無線LANアクセスポイントの管理可能台数は以下のようになります。台数が拡張されたことで大規模オフィスや学校などのより大規模なネットワークでもWLXシリーズを導入しやすくなりました。

無線LANアクセスポイントの管理可能台数一覧図

リーダーAP優先選出機能の追加

クラスター管理機能ではリーダーAPは自動的に選出されますが、本機能は明示的にリーダーAPを指定したいときに、クラスター内の任意の無線LANアクセスポイントをリーダーAPに優先選出できる機能です。リーダーAPを特定の無線LANアクセスポイントに固定させて運用したい場合に活用いただけます。

クラスター管理機能では、リーダーAPの選出方法によらず仮想コントローラーを用いてクラスター内のAPを管理するため、どの無線LANアクセスポイントがリーダーAPに選ばれているかを知らなくても運用が行えます。

また本機能はWLX212とWLX413の最新ファームウェアではすでに対応されており、ネットワーク内に複数の機種が混在している場合には注意事項があります。詳細はRTproの技術資料をご確認ください。

フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能

ヤマハのルーターやL3スイッチ、インテリジェントL2スイッチには、配下のLANの状態を統合管理できるLANマップ機能が搭載されています。このLANマップ機能では、各機種ごとに管理できるネットワーク機器の台数に上限があります。詳しくはこちらのFAQページでご確認ください。
中小規模のネットワークを統合管理するために搭載した本機能ですが、最近では、より規模の大きいネットワークでを利用したいケースが増えてきており、それに伴い管理できるネットワーク機器の台数上限を超えて利用したいという声も増えてきました。

今回のアップデートではそのような声に応えるべく、フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能を搭載しました。
本機能を利用すると、クラスター管理している無線LANアクセスポイントの内、リーダーAPだけをLANマップ機能で管理しフォロワーAPを管理しないようにできます。LANマップ機能でフォロワーAPを管理しないことで、ネットワーク機器の管理台数を大きく節約でき、より規模の大きいネットワークで利用いただけます。
また、LANマップ機能でリーダーAPを管理していれば、LANマップ画面から仮想コントローラーへアクセスしてフォロワーAPの管理を行うことが出来ます。フォロワーAPをLANマップで管理できなくなっても心配ありません。
本機能の詳細はRTproの技術資料をご確認ください。

WLX222の新ファームウェアRev.24.00.02で追加した主な機能を紹介してきました。
本ファームウェアではこれ以外にも、仕様変更やバグ修正も行っております。詳細はリリースノートをご確認ください。

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