LANケーブルで構築する音響システム

(掲載日:2024年01月11日)

#その他

音響システムというと、機器ごとに特殊な配線が必要で調整も専門的で難しいイメージをもしかしたらお持ちかもしれませんが、昨今は音響のネットワーク化がどんどん進み、このようなイメージからもだいぶ変化してきています。

■音響システムの接続

会議室関連設備
BGM関連設備

実際にLANケーブルを接続して使用していることがわかります。電源もPoE対応の機器もありネットワーク機器と同等と言える商品・システムも出てきております。このようにLANケーブルだけの接続で使用できるのはオーディオネットワークプロトコルを使用しているからです。このようなプロトコルはいくつかありますが最も普及しているのが『Dante』というものでヤマハでもDanteを使用した音響製品を多数販売しています。

■Danteとは

『Dante』は、オーストラリア・シドニーに本社拠点を置く「Audinate社(オーディネイト社)」が2006年に開発したプロオーディオ向けのオーディオネットワークソリューションです。『Dante』は標準的なLANケーブルやネットワークスイッチを用いたギガビットイーサネットリンクで512ch(48kHz時)もの多チャンネルのオーディオ信号を双方向伝送できます。また、多チャンネル音声伝送だけでなく、クロック同期信号や制御信号の伝送など、デジタルオーディオシステムに必要な機能をひとつのネットワーク上で扱え、とてもシンプルな音響システム構築と運用が可能です。
Danteシステムデザインガイド

■Danteを活用した遠隔会議オーディオシステム ADECIA

ADECIAワイヤレスソリューション

遠隔会議システム『ADECIA』は音の入り口から間のネットワークスイッチ含め出口までを全てパッケージ化した商品です。『Dante』で構築されるため接続はLANケーブルでOK、複雑になりがちな音響設定も機器が自動で実施してくれます。NWエンジニアの皆様にも簡単に扱える商品となっています。
ADECIA

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