ライトL3スイッチ
効率的なネットワークの運用に最適なL3スイッチ
ヤマハスイッチ製品技術情報サイト『SWX3100-18GT』では、新たにデフォルトゲートウェイを冗長化する「VRRP」に対応しました。障害発生時に、スタンバイ状態で待機しているスイッチに切り替わることで通信を維持することが可能になります。小規模ネットワークにおいて、LANの転送性能を確保しながら信頼性の高いネットワークを構築するために有効な機能です。
『SWX3100-18GT』は、ポリシーベースルーティング※に対応し、送信元IPアドレス・プロトコル・ポート番号など設定したポリシーに従って、細かい経路制御が可能になります。例えば、通常のルーティングでは、同一ネットワークアドレス宛のパケットは同じ経路へ転送するため、回線が混雑しやすく、パケットのロスや遅延の可能性が高くなります。一方、ポリシーベースルーティングでは、トラフィックの種類(宛先ポート番号)に応じて最適な経路へ転送することで重要なパケットのロスや遅延を防ぐことができます。
さらに『SWX3100-18GT』は、スタティックルーティングに加え、ダイナミックルーティングのRIPに対応しています。小規模ネットワーク構成において有効な機能で、ネットワーク構成が頻繁に変わる場合でも、自動的に最短ルートが選択されるようになります。
※2020年春公開のファームウェアで対応予定
『SWX3100-18GT』は、より強固なセキュリティーが必要なネットワークに対応するため、MACアドレス認証、IEEE 802.1X認証、およびWeb認証に対応し、不正なユーザーやデバイスの接続を制限します。認証機能の併用にも対応し、1台のスイッチで複数の認証機能が使用可能です。さらに、MACアドレスをベースとした通信許可端末の制限を行うポートセキュリティー機能を搭載しており、通信を許可する端末をあらかじめ登録しておくことで、不正なアクセスがあった場合にパケット破棄やポートをシャットダウンさせることができます。
上記の認証機能に加えて、ダイナミックVLANを使用することで、接続するポートに依存することなく、ユーザーを特定のVLANに所属させることができます。例えば学校で使用する場合、校内のどこに移動しても自動的に先生、学生のネットワークを分離することができます。
『SWX3100-18GT』は、Web GUIによるLANの可視化機能「LANマップ」を搭載しており、コマンドによる設定ではなく、グラフィカルな画面でスイッチの設定が可能です。「LANマップ」では、スイッチとは別に監視装置を用意する必要がなく、スイッチ単体でループや端末の異状などを確認することが可能です。コマンドによる設定は、業界標準のコマンド体系となっており、設定に際して、新たな学習は不要です。また、SNMPやRMONなどにも対応しているため、従来からの機器や設備でネットワーク監視を行うこともできます。さらに、microSDカードスロットを搭載しているため、内部に蓄積したデータのバックアップやファームウェアの起動・更新手段として、microSDカードが使用可能です。
『SWX3100-18GT』は、CPUおよびメモリの使用量やトラフィック量の観測を定常的に行う機能を搭載しているので、大規模ネットワークの保守運用業務の負担となっている、機器の稼働状況や通信状況の把握を容易にします。また、観測した結果を元に、期間(時間/日/週/月)ごとの変動データを1年分スイッチ内部に蓄積し、蓄積したデータはmicroSDカードにバックアップが可能です。さらに、スイッチのWeb GUIにアクセスすることで、ライブデータや蓄積したデータをダッシュボード画面で確認し、蓄積した結果をPCへ保存できます。保存したデータはCSVファイルとなっているため、表計算ソフトで自由に加工することができ、短期的な通信状況の把握や長期的な需要予測から将来の設備設計への活用が可能です。
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