テレワークに適したVPNクライアントソフト新機能の設定例公開しました

(掲載日:2020年07月20日)

#テレワーク #VPNクライアント #Radius認証

日本でも新型コロナウイルスの影響により在宅勤務が急速に普及するとともに、弊社にもVPNクライアントソフトウェアのお問合せを多くいただきました。

2020年5月に「快適なテレワーク環境を実現するため、リモートアクセス機能を強化」ということでYMS-VPN8シリーズの機能拡張とRTX830への「同時接続ライセンス版」対応のニュースリリースを出しておりますが、YMS-VPN8シリーズ(以下、「YMS-VPN8」)の新機能の設定方法について詳しく説明をします。

■新機能1:「経路制御機能」

「YMS-VPN8」はL2TP/IPsecでルーターとVPN接続をするクライアントソフトウェアです。
そのため今までは「YMS-VPN8」使用時にインターネット接続をするには、VPN接続先のルーター経由で抜ける必要がありました。

今回の機能追加ではインターネットアクセスで下記いずれかを選べるようになりました。

  1. 社内向け通信以外は直接インターネットに接続する
    (以下、「ローカルブレイクアウト」と呼称する場合があります)
    「インターネット接続:VPN経由」にチェックをしない
  2. 全ての通信をVPN接続先ルーターに向け、インターネット接続はルーター経由で行う
    「インターネット接続:VPN経由」にチェックをする
新機能1:「経路制御機能」

また従来「YMS-VPN8」は「VPN接続先ルーター経由でのインターネット接続」はサポート対象外でしたが、今回の機能追加に伴い正式サポートとなっています。
但し「VPN接続先ルーター経由でのインターネット接続」する場合は、LANのセグメントを「/24」で構築しておく必要がありますのでご注意ください。

「1」「2」それぞれのケースの設定例も新たに公開しております。

・ソフトウェアライセンス版設定例

・同時接続ライセンス版設定例

■新機能2:「認証機能」の追加

社外アクセスをより安全に行うため、RADIUSサーバーによるユーザー認証を行えるようになりました。
認証方式は以下の4つから選択できるようになっています。
MS-CHAP v2、PAP、CHAP、PAP/CHAP

新機能2:「認証機能」の追加

RADIUSサーバーによるユーザー認証を行わない場合はMS-CHAP v2をご利用ください。

詳細は別記事で紹介しておりますが、2020年6月のファームリリースでSWX3200/SWX3100/SWX2310/SWX2310PシリーズにRadiusサーバー機能が搭載されたことにより、社内に設置したSWX3200/SWX3100/SWX2310/SWX2310Pシリーズを使ってテレワーク先のYMS-VPN8の認証も行えるようになっています。

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