RTX1210 不具合対策FAQ

2017年03月13日現在

原因

ファームウェアのバグですか?それともハードウェアの故障ですか?

フラッシュROM内に不正なデータが記録されていたことが原因です。
この不正なデータを除去するための対策プログラム2種類を「不具合への対策方法」にて配布しています。

症状

どんな現象が発生するのですか?

save, copy config, copy exec, httpリビジョンアップの各コマンド実行や、外部からのtftpやsftpによるコンフィグやファームウェアの更新作業が、合計5回に達した場合に、それぞれ以下のような問題が発生いたします。

[一点目]
5回目以降(5回目を含む)に、ファームウェア更新作業を実施した際の再起動時、ルーターが起動しなくなります。

[二点目]
5回目以降(5回目を含む)に、設定の保存動作後に、下記の現象が発生します。
・show config listコマンド 及び show file list internalコマンドを実行しても、リストに何も表示されない。
・ルーター起動時に、設定ファイルの選択肢が表示されない。
この場合でも、電源再投入 や restart や cold start などの再起動では正常に起動します。
configファイルそのものが消えるわけではないので、フラッシュROMからconfigを読み出すことは可能です。
RTFS や USB や microSD のリストは問題なく表示されます。

なお、初めてGUI画面を開いた時や、GUIで設定を確定する度に、saveコマンドを実行したときと同じ保存処理が内部で動作します。

シリアル番号を確認する方法はありますか?

以下の方法で確認することができます。詳細は「対象製造番号の確認方法」をご確認ください。

・"show environment"を実行する
・本体底面の銘板に掲載されています
・個装箱のシールに記入されています

config のリストが表示されない場合、configそのものが消えてしまったり、内容が変わってしまう可能性はないですか?

今回の不具合では、config 自体が消えたり内容が書き変わることはございません。
show config 0のように明示的に番号を指定すれば設定の内容を見ることができます。

saveコマンドが実行された回数を確認する方法はありますか?

ございません。

再起動やcold startで save の履歴は消去されますか?

再起動やcold startで消去されることはございません。

再起動ができない場合の動作は、どうなりますか?
他の起動不良との違い、今回の不具合での特徴的な挙動があれば教えてください。

今回の不具合によるRTX1210の症状は以下の通りです。

・フロントのLEDは、POWERは点滅し、その他はすべて全点灯 のまま、となります。
・コンソールには 「起動 ~ カウントダウン」を行っている表示が繰り返されます。
・カウントダウン中に Enter を押しても、ファームウェアの選択リストが表示されません。

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RTX1210 BootROM Ver. 1.03
Copyright (c) 2014 Yamaha Corporation

Press 'Enter' or 'Return' to select a firmware and a configuration.
Default settings :  exec0 and config0

No.   Revision
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Select the firmware [0 or 1] :
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対象シリアル番号ではありませんが、起動に失敗します。

シリアル番号が対象範囲外であれば別の問題と考えられます。
ヤマハネットワーク製品お客様相談センター」にお問い合わせください。

対象シリアル番号ではありませんが、Rev.14.01.14を使っています。何か問題はありますか?

対象シリアル番号の製品でなければ、今回の問題の対象外となります。

本不具合では、リビジョンダウンをすることに何か問題はありますか?

対象シリアル番号の製品をお使いの場合、起動不良となる可能性がありますので、同じリビジョンへの更新、リビジョンダウンも行わないようお願いします。

対策

対策プログラムは、HTTP revision up で更新できますか?RTX1210側から更新する方法はありますか?

HTTPリビジョンアップでは更新されません。また、ルーター側から更新する方法はございません。

正常に動作しているRTX1210に対策プログラムを適用しても問題はありませんか?

はい、問題ありません。

通信が切れるのを最低限にしたいため、本不具合に該当しないRTX1210に対しては対策プログラムを流し込まないようにしたいと思うが、可能ですか?

”RTX1210対策ツール”では、最初にフラッシュROMの状態を検証しその結果を表示して、問題なければ対策プログラムの適用(BootROM の更新)をせずに終了していただくことも可能です。

修正履歴を確認する方法はありますか?

show environment で BootROM Ver.をご確認いただき、 1.04 以降であれば修正されていることがわかります。

対策プログラムの実行後、cold startしても大丈夫でしょうか?

cold start を実行しても、BootROM のバージョンが戻ることはありません。

対策プログラムの実行後、過去のファームウェアで動作させても問題ありませんか?

Rev.14.01.14より前のファームをご使用いただいても問題ありません。

(対象シリアル番号の製品で)起動に失敗するようになりました。どうすればよいですか?

お手数ですが修理対応となります。

対策プログラムを実行したが、適用に失敗しました。どうすればよいですか?

お手数ですが対策プログラムの取扱説明書の”困ったときは”をご参照ください。
解決しない場合は、「ヤマハネットワーク製品お客様相談センター」にお問い合わせください。

対策プログラムの容量はどのくらいですか?

”対策パッチ”のサイズは、約7MBです。
”対策ツール”のサイズは、2MB以内です。

対象シリアル番号の製品だが、正常に使用できています。対策プログラムをあてたほうがよいですか?

対象のシリアル番号であっても、対策を施して出荷させていただいた製品もあります。「不具合への対策方法」に公開している”RTX1210対策ツール”を使っていただければBoot.ROMの更新前に、今回の不具合に該当するかどうかを確認できます。この確認の後で、BootROMを更新するかどうかを選択できます。今回の不具合に該当しなければ、対策プログラムをご使用いただく必要はありません。

操作

RTX1210が遠方にあるが、対策プログラムをあてるにはどうすればよいですか?

遠隔から使用できる”RTX1210対策ツール”の検討をお願いいたします。

対策プログラムの使い方がわかりません。どうすればよいですか?

取扱説明書をご覧いただいてご不明な点は、「ヤマハネットワーク製品お客様相談センター」にお問い合わせください。

対策プログラムを実行したが、正常に修正できたかを確認する方法はありますか?

対策プログラムを適用済み(BootROM更新済み)かどうかは、show environmentで表示されるBootROM Verで確認できます。

・未適用 :BootROM Ver. 1.03
・適用済み:BootROM Ver. 1.04

対策プログラムを実行する際に、通信断は発生しますか?発生する場合、その時間はおよそどのくらいですか?

通信断は発生します。
・”RTX1210対策パッチ”の場合:電源を切った状態から作業をしていただきますので、通信が止まる時間が発生します。
・”RTX1210対策ツール”の場合:再起動時間の約1分間の通信断が発生します。

”対策パッチ”を使用し、書き込みが終了したあとの確認はどうすればよいですか?

不具合に該当し、対策パッチが正常に適用された場合:
microSD LED、USB LED、DOWNLOAD LEDが左右に5往復流れるように点灯し、ピポピポピポとブザーが3回鳴る。

不具合に該当せず、または対策パッチが適用済みの場合:
microSD LED、USB LED、DOWNLOAD LEDが同時に3回点滅する。このときブザーは鳴りません。

”対策パッチ”を実行したら本体ファームがRev.14.01.14 Rescue Patch #1になってしまった。

対策パッチでは本体ファームウェアを更新することはありません。以下の可能性があります。

  1. 対策パッチ適用後、「外部メモリを抜いて再起動」をしていない。
    そのため、外部メモリ内の対策パッチで起動したままになっている。
    外部メモリを抜いて再起動をしてください。
  2. TFTPなどで対策パッチを内蔵フラッシュROMに書き込んでしまった。
    ファームウェア配布ページ」から RTX1210の通常のファームウェアを入手して、更新してください。
    なお、BootROMは Ver.1.04 に更新されていますので、改めて対策パッチを適用する必要はありません。
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