RTX1210 不具合対策のご案内

「RTX1210」 不具合対策プログラム公開

更新:2017年03月27日

弊社製ギガアクセスVPNルーター「RTX1210」におきまして、ファームウェア更新後に起動しなくなるなどの不具合が発生することが判明いたしました。この不具合は、本記事に掲載する対策を施すことで回避することができます。

お客様には大変ご迷惑とお手数をお掛けいたしますが、下記手順でのご対応をお願いいたします。

対象製品

ギガアクセスVPNルーター「RTX1210」の一部

品名: ギガアクセスVPNルーター
機種名: RTX1210
製造番号: S4H071236~S4H086240  (梱包箱に「A4A2」と記載されている製品となります)
対象台数: 15,005台
製造期間: 2016年10月から2017年1月

不具合による症状

save, copy config, copy exec, httpリビジョンアップの各コマンド実行や、外部からのtftpやsftpによるコンフィグやファームウェアの更新作業が、合計5回に達した場合に、それぞれ以下のような問題が発生いたします。

  1. 5回目以降(5回目を含む)に、ファームウェア更新作業を実施した際の再起動時、ルーターが起動しなくなります。
  2. 5回目以降(5回目を含む)に、設定の保存動作後に、下記の現象が発生します。
    ・show config listコマンド 及び show file list internalコマンドを実行しても、リストに何も表示されない。
    ・ルーター起動時に、設定ファイルの選択肢が表示されない。

不具合発生原因

「RTX1210」のフラッシュROM上のファイルエントリー(メモリー上の各ファイルの記録位置情報)記載をしている特定エリアに、不正値が入っていた事が原因で、「RTX1210」のハードウェアおよびファームウェアに問題はありません。

不具合への対策方法

「起動しない」という不具合が発生するのは、ファームウェア更新作業を行った場合のみです。
ファームウェアの更新をしなければ、継続でのご利用が可能ですが、ファームウェア更新作業を実施する際は、事前に下記対策を必ず実施するようお願いいたします。

弊社提供の対策プログラムをお使いいただくことで、不具合の症状を回避することが可能です。
いずれの方法も、電源断・再起動を伴います。運用中である場合、通信断が発生しますので、作業を実施される際には十分にご注意ください。

すでに不具合症状が発生してしまっているお客様

不具合対策前にファームウェア更新作業を実施してしまい、ルーター本体が起動しない状態となってしまった場合、または、お客様ご自身での不具合対策が困難な場合の対応窓口を設けております。
個人情報の取り扱いについて」をご覧いただき、記載内容に同意いただける場合は下記からお問い合わせください。
 「個人情報保護方針」に同意して問い合わせる

1. 外部メモリを利用し、フラッシュメモリ内の不正データを削除する方法

動作概略:RTX1210の外部メモリ起動機能を利用し、フラッシュメモリ内の不正データを削除します。

簡単な作業で不正データを削除することが可能ですが、事前に以下の対応が必要です。

  • 外部メモリをご準備いただく必要があります
  • 設置現場に行く必要があります
  • RTX1210本体が、外部メモリ起動できる設定となっている必要があります
対策用外部起動機能向けパッチのダウンロード
対策用USBメモリの提供に関して

対策作業時に必要となるUSBメモリを必要とされるお客様には弊社から配布をさせていただいております。
個人情報の取り扱いについて」をご覧いただき、記載内容に同意いただける場合は下記からお問い合わせください。
 「個人情報保護方針」に同意して問い合わせる

2. ネットワーク経由のファームウェア更新ツールを利用し、不正データを削除する方法

動作概略:弊社製Windows用プログラム「RT-RevUpper」と同様のツールにより、ネットワーク経由で不正データを削除します。

遠隔から不正データを削除することが可能ですが、外部からtelnet, tftpでアクセスできる設定である必要があります。

対策ツールのダウンロード

その他、本件に関しご相談のお客様は、弊社お客様相談センターへご連絡ください。

対象製造番号の確認方法

1. 製品の底面および梱包箱の記載で確認する
製品の底面

製品の底面

梱包箱

梱包箱

2. 動作中の製品で、"show environment"コマンドまたはWebGUIを利用して製品番号を確認する。

赤枠内「serial」に記載された英数字が製品番号です。

赤枠内「シリアルNo.」に記載された英数字が製品番号です。

対策済み製造番号の確認方法

1. 対策済み出荷品の識別

弊社での対策作業後に出荷された製品については、梱包箱へ下記のようなシール表記をしております。
対策済み出荷品確認ページ」でもご確認いただけます。

対策済み梱包箱

対策済み梱包箱

2. 製品でのコマンド操作による識別

お手元の製品でも"show environment"コマンドにより対策済みであることをご確認いただけます。

show environment コマンド

BootROM Ver 1.04であれば、対策済みとなっております。
BootROM Ver 1.03の場合は、対策未実施となります。

本件に関するFAQ

お問い合わせ

ヤマハネットワーク製品お客様相談センター

電話番号 050-3537-7701
ご相談受付時間  9:00-12:00、13:00-17:00
※土・日・祝日、弊社定休日、年末年始は休業とさせていただきます。

[個人情報の取り扱いについて]

お客様からご提供いただく個人情報は、弊社の個人情報保護方針に沿って厳重に管理し、本件のRTX1210不具合対策サポート以外の用途には利用いたしません。
また、これらの対応業務に携わる協力会社へもお客様の情報を開示することがありますが、今回の対応のためにのみ利用することを徹底いたします。
なお、取得いたしましたお客様の個人情報は弊社「個人情報保護方針」に則った取り扱いを行います。

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