ローカルルーター設定

管理番号:YMHRT-4559

本設定例では、カスタムGUI機能を使用しています。

カスタムGUI機能の対応機種は、RTX1300RTX1220RTX1210RTX1200(Rev.10.01.16以降)、RTX830RTX810NVR700WNVR510NVR500FWX120です。

図 ローカルルーター設定1 上図:設定前 / 下図:設定後 図 ローカルルーター設定2

カスタムGUIを使用したローカルルーターの設定例です。

管理ユーザーがルーターのWeb GUIトップページにアクセスすると、カスタムGUIの管理画面が表示されます。管理ユーザーは、この画面でLANの設定と動的経路設定を行うことができます。
また、一般ユーザーがWeb GUIトップページにアクセスすると、カスタムGUIの状態確認画面が表示されます。一般ユーザーは、この画面でLANのリンク状態と経路情報の確認を行うことができます。

カスタムGUI機能の詳細は、技術資料「カスタムGUI」をご参照ください。

設定手順

本設定例は、以下の流れで設定します。

  1. 事前準備
  2. ルーターの初期設定
  3. カスタムGUI操作

対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。

機種 掲載内容 備考
RTX1300 RTX1220 RTX1210 RTX1200 RTX830 RTX810 NVR700W FWX120 コマンド設定例 カスタムGUI機能

事前準備

カスタムGUIファイル (ZIP形式) をホームページからPCにダウンロードする

  1. カスタムGUIファイルをPCにダウンロードします。
    LAN1~LAN3ポート用のカスタムGUI
    LAN, WANポート用のカスタムGUI
  2. 保存を選択し、カスタムGUIファイルをPCに保存します。
  3. 保存したZIP形式ファイルを展開します。
    展開されたディレクトリーの中にカスタムGUIのHTMLファイルがあることを確認してください。

カスタムGUIのHTMLファイルをPCからルーターにコピーする

カスタムGUIのHTMLファイルを ルーターにコピーします。

ファイルをPCからルーターにコピーするために、ここではUSBメモリとコンソールコマンドを利用する方法を説明します。

この方法の他に、TFTPを使用してPCからルーターにファイルをコピーすることもできます。
そちらの方法については、参考資料をご参照ください。
技術資料「RTFS」-「詳細」-「tftpを用いたファイル転送」
  1. PCにUSBメモリを接続して、カスタムGUIのHTMLファイルをUSBメモリにコピーします。
  2. USBメモリをPCから取り外し、ルーターに接続します。
    ルーターのUSBランプが点灯します。
  3. ルーターコンソールを開きます。
    [解説]
    ルーターコンソールはシリアルケーブルやtelnetで接続して使用します。
    使用方法については取扱説明書をご参照ください。
  4. 管理者権限でログインし、コマンドでルーターにコピーします。

    copyコマンドを使用します

    copy (コピー元のファイル) (コピー先のファイル)

    ファイルを指定するパスとして相対パスは利用できません。絶対パスを使用してください。

    USBメモリのルートディレクトリーからルーターのルートディレクトリーにカスタムGUIのHTMLファイルをコピーする場合:

    [ルーターコンソール]
    # copy usb1:/local_router_admin.html /local_router_admin.html
    # copy usb1:/local_router_user.html /local_router_user.html
    #
    [解説]
    copyコマンドの詳細は、コマンド一覧「ファイルまたはディレクトリの複製」をご参照ください。
    USBメモリの代わりにmicroSDメモリカードを使用することもできます。
    microSDメモリカードを使用する場合は「usb1:」に代えて「sd1:」とします。
  5. カスタムGUIのHTMLファイルがルーターに正しくコピーされたことをコマンドで確認します。

    show file listコマンドを使用します。

    [ルーターコンソール]
    # show file list /
    2011/09/15 16:00:33           11547 local_router_admin.html
    2011/09/15 16:00:44            7047 local_router_user.html
    #
    [解説]
    show file listコマンドの詳細は、コマンド一覧「ファイル情報の一覧の表示」をご参照ください

ルーターの初期設定例

カスタムGUIによる設定を行う前のルーターは、以下のように設定します。

LANインターフェースの設定
(LAN1ポートを使用)
ip lan1 address 192.168.1.1/24
DHCPの設定 dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.1.2-192.168.1.191/24
ログインユーザーの設定 login user local_router_admin local_router_admin
login user local_router_user local_router_user
カスタムGUIの設定 httpd custom-gui use on
httpd custom-gui user local_router_admin directory=/ index=local_router_admin.html
httpd custom-gui user local_router_user directory=/ index=local_router_user.html

管理ユーザー向けカスタムGUI 管理画面

管理ユーザーがカスタムGUIで接続設定を行う際の手順について説明します。

  1. PCからルーターのWeb GUIトップページ (http://192.168.1.1/) にアクセスします。
    ログイン画面が表示されるので、ルーターに設定した管理ユーザーの名前とログインパスワードを入力します。
    ※本設定例では ユーザー名:local_router_admin、ログインパスワード:local_router_admin 管理ユーザー向けカスタムGUI ログイン画面
  2. ログインに成功すると、以下のような管理画面が表示されます。 管理ユーザー向けカスタムGUI 管理画面

    以下の要領で各設定項目を入力し、[設定]ボタンを押して設定内容を反映させます。

    LAN1 ~ LAN3 各LANインターフェースを使用するか否かを選択します。使用するインターフェースには、併せてIPアドレスとサブネットマスク長を入力します。
    また、DHCPサーバー機能を利用する場合には、DHCPで割り当てるアドレスの範囲を入力します。
    RIP 動的な経路通知プロトコルとしてRIPを使用するか否かを選択します。使用する場合は、併せてRIPパケットを送信するインターフェースを選択します。
    OSPF 動的な経路通知プロトコルとしてOSPFを使用するか否かを選択します。使用する場合は、併せて経路を通知するインターフェースを選択します。

    [設定]ボタンを押して管理パスワードの入力を求められた際には、ログイン時と同じユーザー名と、ルーターに設定した管理パスワードを入力します。
    ※本設定例では ユーザー名:local_router_admin、管理パスワード:なし

    管理ユーザー向けカスタムGUI 管理パスワード入力画面

    設定が完了すると、設定画面の "設定結果" の下に設定後のConfigが表示されます。
    設定されるコマンドは入力内容に応じて変化します。ここでは一例として、上記の管理画面と同様に入力した際に追加設定されるコマンドを、以下に示します。

    LANインターフェースの設定
    (LAN1ポートを使用)
    ip lan1 ospf area backbone
    LANインターフェースの設定
    (LAN2ポートを使用)
    ip lan2 address 192.168.2.1/24
    ip lan2 ospf area backbone
    LANインターフェースの設定
    (LAN3ポートを使用)
    ip lan3 address 192.168.3.1/24
    ip lan3 rip send on version 2
    ip lan3 ospf area backbone
    DHCPの設定 dhcp scope 2 192.168.2.2-192.168.2.191/24
    RIPの設定 (共通項目) rip use on
    OSPFの設定 (共通項目) ospf use on
    ospf area backbone
    ospf configure refresh
  3. 設定が完了したら、[ログアウト]ボタンを押してログアウトし、ブラウザーを終了します。

一般ユーザー向けカスタムGUI 状態確認画面

一般ユーザーがカスタムGUIで状態確認を行う際の手順について説明します。
なお、上述の管理ユーザーによるLANの設定、および動的経路設定はすでに完了しているものとします。

  1. PCから ルーターのWeb GUIトップページ (http://192.168.1.1/) にアクセスします。
    ログイン画面が表示されるので、ルーターに設定した一般ユーザーの名前とログインパスワードを入力します。
    ※本設定例では ユーザー名:local_router_user、パスワード:local_router_user 一般ユーザー向けカスタムGUI ログイン画面
  2. ログインに成功すると、以下のような状態確認画面が表示されます。 一般ユーザー向けカスタムGUI 状態確認画面

    ここで、LANのリンク状態と経路情報を確認できます。

  3. 確認が終了したら、[ログアウト]ボタンを押してログアウトし、ブラウザーを終了します。

【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。

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