管理番号:YMHAP-18076
このトラブルシューティングの対応機種は、WLX313です。
このトラブルシューティングでは、無線LAN環境を使用の際に、無線端末がつながらない、つながっていた無線端末がつながらなくなったなど、接続に問題がある場合の対処方法を提供します。
問題を把握し、該当箇所の説明をお読みいただくことで、問題解決への近道となります。
ご使用の無線端末の設定方法については、取扱説明書などを確認してください。
WLX313前面LEDの状態、見える化ツールを確認し、問題の切り分け作業を行います。
1-1 から順に確認してください。
この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。
PoE給電機器が、IEEE802.3at規格に準拠していない場合は、IEEE802.3at規格に準拠したPoE給電機器から給電してください。 また、PoE給電機器の給電能力を超えていないか、確認してください。もし、PoE給電機器の給電能力を超えていた場合は、PoE給電機器を増設してください。
ヤマハ製のPoE製品
無線LANを使用するためには、無線機能を有効にする必要があります。
以下の設定画面で、無線機能の設定を確認してください。
※設定を変更した場合は、必ず、設定送信を実行してください。
WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 無線基本設定
WLX313の設定後は、必ず、設定を送信してください。
設定送信後にWLX313の設定を変更した場合は、再度、設定を送信してください。
※WLX313が1台の場合でも、自身に設定を送信する必要があります。
以下のいずれかの方法で設定の送信ができます。
1.WLX313 Web GUI 各設定ページ上部 > 設定送信
2.WLX313 Web GUI TOPページ > 設定送信 > 設定送信
設定の送信画面で、送信先を指定して設定を送信します。
WLX313は、2つの5GHz帯を有効に使うことで、レーダーを検出後すぐに別のチャンネルへの切り替える「Fast DFS機能」が搭載されています。
1つの5GHz帯を「Fast DFS機能」に使用しますので、無線端末の接続には使用できなくなります。接続端末よりも、5GHz帯域での安定した通信を重視する場合に有効です。
基本無線設定画面で、「Fast DFS機能」を有効にできます。
※設定変更後は必ず、設定送信を実行してください。
WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 無線基本設定
※前述のとおり、5HGz(2)の動作モードを「Fast DFSモード」にした場合、以下のように、無線端末の接続には使用できません。
WLX313の周辺に電波を遮断するコンクリートの壁や柱などの遮蔽物、電波干渉が生じる恐れのある機器があると、通信が不安定になることがあります。無線端末とWLX313の距離を近づけたり、無線端末の向きを変えたりすることで、伝送速度が改善される場合は、WLX313の配置を検討してください。
参考:設置方法とアンテナ選択
WLX313と無線端末の距離が遠いことや遮蔽物によって電波が届きにくい問題は、接続したい無線端末の周辺に新しく無線LANアクセスポイントを設置することで改善できます。
ご利用中のWLX313と同名のSSID、セキュリティー設定を行うことでローミング機能をご使用いただけます。無線端末の移動により、接続中のWLX313との通信が途絶えても、他の無線LANアクセスポイントと通信が可能であれば再設定することなく無線LANをご使用いただけます。
「無線LANコントローラー機能を使用してアクセスポイントを管理 : 無線LANアクセスポイント Web GUI設定」で、ローミングの設定方法を紹介しています。
信号強度が赤・濃赤となる原因として、無線端末の送信パワーが弱いことが挙げられます。このとき、無線端末とWLX313の無線接続が確立していても、通信エラーが頻発してしまい、ユーザーからは接続できていないように見えることがあります。ご使用の無線端末の取扱説明書などを確認して、送信パワーを調整する設定項目があれば、送信パワーを上げてください。
通信速度は無線端末の通信性能に依存します。端末詳細表示画面には、過去の通信で記録したスループットの最大値が表示されていますので、他の無線端末と比較してください。
WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示 > 各無線端末の「表示」列アイコン
外部RADIUSサーバー側で、以下のような設定になっている場合、接続が頻繁に切れることがあります。取扱説明書などをご確認の上、設定を確認してください。
無線端末とWLX313が接続できていても、接続先の無線LANアクセスポイントが頻繁に切り替わり通信が不安定になることがあります。接続する無線LANアクセスポイントを切り替えるタイミングは無線クライアントに依存し、無線LANアクセスポイントでは制御できません。ご使用中の無線端末で、ローミングの積極性を変更できるようであれば、ローミングの積極性を低く設定してください。
DHCPクライアントとしてIPアドレスを取得している場合は、DHCPサーバーでIPアドレスの割り当て状況を確認してください。
DHCPクライアントとしてIPアドレスを取得していない場合は、LANポート設定画面の「ネットワークの設定」で、WLX313のIPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイが正しく設定されているか、DNSサーバーが正しく設定されているか、確認してください。
WLX313 Web GUI TOPページ > 基本設定 > LANポート設定
無線セキュリティーの認証方式が "WPA/EAP"または"WPA2/EAP"の場合は、RADIUSサーバーの認証ログを確認してください。
インターネットの接続設定に問題がある可能性もあります。WLX313と接続しているルーターがヤマハルーターである場合は、ルーターのトラブルシューティング「インターネットに接続できない」を参照してください。
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