時々つながらない

管理番号:YMHAP-18134 
(最終更新日: 2024/5/13)

このトラブルシューティングの対応機種は、WLX413WLX402WLX323WLX322WLX313WLX302WLX222WLX212です。

概要

このトラブルシューティングでは、無線LAN環境を使用の際に、普段は接続できているが、時々つながらないことがある場合の対処方法を提供します。
問題を把握し、該当箇所の説明をお読みいただくことで、問題解決への近道となります。
ご使用の無線端末の設定方法については、取扱説明書などを確認してください。

無線LANアクセスポイントのトラブルシューティング

機種を選んでご覧ください。

WLX413 / WLX323 / WLX322 / WLX222 / WLX212の場合

インデックス

切り分け手順

見える化ツールを確認し、問題の切り分け作業を行います。
1-1 から順に確認してください。

1-1

CRCエラーの発生状況を確認します。
以下の条件をすべて満たしている場合は、「NG」に進んでください。

1.見える化ツールのスナップショットに「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%以上になりました」
      または「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%を超えています」が記録されている。

2.1.の記録が周期的に発生している。
      ※周期性は、CRCエラー率表示画面やログ一覧表示画面で確認できます。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > CRCエラー率表示
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > レポート > ログ一覧表示
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NGの場合は
  1. CRCエラー率上昇が記録されている時間に、電波干渉が発生している可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-2

チャンネルの使用率を確認します。
以下の条件をすべて満たしている場合は、「NG」に進んでください。

1.見える化ツールのスナップショットに「チャンネル使用率が40%以上になりました」
      または「チャンネル使用率が40%を超えています」が記録されている。

2.1.の記録が周期的に発生している。
      ※周期性は、チャンネル使用率表示画面やログ一覧表示画面で確認できます。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用率表示
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > レポート > ログ一覧表示
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NGの場合は
  1. 1-4 にお進みください。

1-3

見える化ツールの状態表示のスナップショットにて、スループットグラフを確認します。
以下の状態に該当するものがある場合は、「NG」に進み、対応する番号の対処方法を試してください。

1.スループットが高い値を示している。
      ・IEEE802.11a/g で 20Mbps 程度
      ・IEEE802.11n で 100Mbps 程度
      ・IEEE802.11ac で 500Mbps 程度
      ・IEEE802.11ax(2.4GHz) で 300Mbps 程度、IEEE802.11ax(5GHz) で 700Mbps 程度

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
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2.スループットが低い値(10Mbps 以下)を示している

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
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NGの場合は
  1. アクセスの集中を分散することで改善することがあります。
    こちらにお進みください。
  2. 同一チャンネルを使用する、別の無線LANアクセスポイントの影響を受けていることが考えられます。
    こちらにお進みください。

1-4

無線LANの状態表示を確認します。
同名のSSIDを使用している無線LANアクセスポイントが稼働している場合は、「NG」に進んでください。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
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NGの場合は
  1. 同名のSSIDを使用している別の無線LANアクセスポイントに接続を試みている可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-5

天面にある「WLAN」インジケーター(下図の赤枠部)の状態を確認します。
以下のように点滅していることがある場合は、「NG」に進んでください。
説明画像

説明画像

NGの場合は
  1. レーダー波の検知によって、チャンネル移動が頻繁に発生している可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-6

無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターの設定を確認します。
無線端末を省電力モードに設定されている場合は、「NG」に進んでください。

NGの場合は
  1. 無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターがスリープ状態に入っているときは、通信できない可能性があります。
    こちらをご覧ください。

時々つながらない現象に周期性が見つからない場合には、接続できない時間にCRCエラー率かチャンネル使用率のスナップショットが記録されていないか確認してください。CRCエラー率やチャンネル使用率ログが記録されているときは、その時間にCRCエラーの要因となる電波干渉やアクセスの集中が起こる原因がないか調査し、問題の解決を試みてください。

多くの電波干渉に対しては、チャンネルの変更が有効です。こちらをご覧ください。
アクセスの集中には接続端末の分散が有効です。こちらをご覧ください。

トラブル対処方法

この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。

◆2-1 電波干渉が発生しているときの対処方法

CRCエラー率の上昇が記録されている時間に、電波干渉が発生している可能性があります。エラー発生時間に周期性がある場合、その時間に電波干渉する原因が周囲にないか確認してください。
例)昼休みに電子レンジを使用すると、CRCエラー率が高くなり接続できないことがある。

◇チャンネルを変更する

同一チャンネルを使用している無線LANアクセスポイントや、周波数が重なる電波を出す電化製品により、電波干渉が発生している場合があります。電波干渉が起こらない他のチャンネルに変更して、状況が改善するか確認してください。
チャンネルを変更する場合、チャンネル使用状況を確認して、利用の少ないチャンネルから評価することをお勧めします。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用状況表示
説明画像

以下の設定画面で、チャンネルの設定を行うことができます。
※初期設定の「自動」は、起動時、もしくは設定変更時に他の無線LANアクセスポイントとの電波干渉が少ないと考えられるチャンネルを自動的に選択する設定です。通常は「自動」を選択していただき、特定のチャンネルを選択したいときにチャンネルを変更してください。

※設定を変更した場合は、必ず、設定送信を実行してください。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 基本無線設定
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◆2-2 アクセスが集中しているときの対処方法

チャンネル使用率の上昇が記録されている時間に、無線LANアクセスポイントに接続している無線端末の通信量が増えている可能性があります。チャンネル使用率の上昇が記録される時間に周期性がある場合、その時間にアクセスが集中する原因があります。
例)出勤時や昼休みなど。

◇無線端末を他の無線LANアクセスポイントに分散する / 無線LANアクセスポイントを増設する

スループットが高い状態は、無線LANアクセスポイントの通信量が多いときに起こります。通信量が多いということは、無線LANアクセスポイントに接続している無線端末の合計通信量が増えていることになります。ひとつの無線LANアクセスポイントに無線端末の接続が集中している場合は、無線LANアクセスポイントを増設するなど、他の無線LANアクセスポイントに無線端末の接続を分散することで改善されます。

無線LANアクセスポイントを増設する手順は、すでにクラスターが形成されているネットワークに、クラスター型管理の無線LANアクセスポイントを接続(追加)するだけです。クラスター内は、ローミング機能が使用できます。無線端末が移動しても、接続中の無線LANアクセスポイントとの通信ができなくなる前に、他の無線LANアクセスポイントに接続先を切り替えます。そのため、無線端末の通信が途絶えることはありません。
※ネットワークに無線LANアクセスポイントを追加するときは、必ず、追加する無線LANアクセスポイントの電源を切った状態で行ってください。

◇MACアドレスフィルタリングを使用して、接続する無線端末を制限する

MACアドレスフィルタリングを使用することで、特定の無線端末だけを接続するように制限できます。登録していない無線端末は接続できないため、接続端末数の増加が原因による通信負荷を防ぐことができます。ネットワークに接続する無線端末があらかじめ決定している場合にご使用いただけます。

MACアドレスフィルタリングを使用して無線端末を制限 : 無線LANアクセスポイント Web GUI設定」で、MACアドレスフィルタリング機能の設定を紹介しています。

◇無線端末の接続数を制限して通信負荷を軽減する
1.接続端末数を確認する

接続端末数を以下の画面で確認できます。SSID:YAMAHA-1に3台、SSID:YAMAHA-2に3台、計6台接続されている例です。
無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
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2.最大ステーション数を変更する

接続端末数が多いと、無線端末の同時通信による帯域分割が頻繁に発生します。あらかじめ、接続可能な端末数を制限すると、通信負荷を軽減できます。

※設定を変更した場合は、必ず、設定送信を実行してください。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 2.4GHz 詳細
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 5GHz(1) 詳細
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 5GHz(2) 詳細 (WLX413, WLX323 限定)
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無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 6GHz(1) 詳細 (WLX323 限定)
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◆2-3 同名のSSIDを使用している無線LANアクセスポイントが、周辺で稼働しているときの対処方法

◇SSIDを変更する

周辺にSSIDが同じで無線セキュリティー設定等が異なる無線LANアクセスポイントがある場合、本来接続したい無線LANアクセスポイントとは別の無線LANアクセスポイントに接続を試みてしまうことがあります。
無線設定等が異なる無線LANアクセスポイントは、それぞれ異なるSSIDを使用する必要があります。SSIDを変更して、状況が改善するか確認してください。

※設定を変更した場合は、必ず、設定送信を実行してください。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > SSID 管理 > 変更するSSIDの「編集」
説明画像

◆2-4 レーダー波を検知しているときの対処方法

◇5GHz帯のチャンネルをW52に固定する

5GHz帯のうちW52(36ch/40ch/44ch/48ch)以外のチャンネルは、気象レーダーなど各種レーダーシステムでも使用されています。レーダーシステムに影響を与えてはいけないため、無線LANアクセスポイントには、DFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が実装されています。
このDFSによって「レーダーから発信されている電波」を検出し、使用するチャンネルの変更が起きている可能性が考えられます。無線LANアクセスポイントのチャンネルを、レーダーシステムが使用していないW52に固定して、状況が改善するか確認してください。

※設定を変更した場合は、必ず、設定送信を実行してください。

無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 基本無線設定
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◇Fast DFS機能を有効にする(WLX413 限定)

WLX413には、2つの5GHz帯を有効に使うことで、レーダーを検出後、すぐに別のチャンネルに切り替える「Fast DFS機能」が搭載されています。
ひとつの5GHz帯を「Fast DFS機能」に使用しますので、無線端末の接続には使用できなくなります。接続端末数より、5GHz帯域での安定した通信を重視する場合に有効です。

※設定を変更した場合は、必ず、設定送信を実行してください。

WLX413 Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 無線設定 > 共通 > 基本無線設定
説明画像

※前述のとおり、Fast DFS機能を「使用する」にした場合、以下のように、5GHz(2)を無線端末の接続には使用できません。
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◆2-5 無線端末の省電力設定を無効にする

無線端末のワイヤレスネットワークアダプターがスリープ状態に入ると、通信ができなくなります。無線端末の取扱説明書などをご確認の上、省電力設定を無効にして、状況が改善するか確認してください。

◆設定を送信する

無線LANアクセスポイントの設定後は、必ず、設定を送信してください。
設定送信後に無線LANアクセスポイントの設定を変更した場合は、再度、設定を送信してください。
※無線LANアクセスポイントが1台の場合でも、自身に設定を送信する必要があります。

以下のいずれかの方法で設定の送信ができます。
1.設定後、無線LANアクセスポイント Web GUI 各設定ページ上部 > 設定送信
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2.無線LANアクセスポイント Web GUI TOPページ > 仮想コントローラー > 設定送信 > 設定送信

設定の送信画面で、「送信」をクリックします。
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WLX402の場合

インデックス

切り分け手順:見える化ツールを確認し、問題の切り分け作業を行います。

1-1 から順に確認してください。

1-1

CRCエラーの発生状況を確認し、以下の条件をすべて満たしている場合は、「NG」に進んでください。

1.見える化ツールのスナップショットに「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%以上になりました」
      または「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%を超えています」が記録されている。

2.1.の記録が周期的に発生している。
      ※周期性はCRCエラー率表示画面やログ一覧表示画面で確認できます。

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
図 説明画像

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > CRCエラー率表示
図 説明画像

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > レポート > ログ一覧表示
図 説明画像

NGの場合
  1. CRCエラー率上昇が記録されている時間に電波干渉が発生している可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-2

チャンネル使用率の状況を確認し、以下の条件をすべて満たしていますか?

1)
見える化ツールのスナップショットに「チャンネル使用率が40%以上になりました」
または「チャンネル使用率が40%を超えています」が記録されている。

2)
1)の記録が周期的に発生している。周期性はチャンネル使用率表示画面やログ一覧表示画面で確認できます。

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
図 説明画像

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用率表示
図 説明画像

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > レポート > ログ一覧表示
図 説明画像

NOの場合
  1. 1-4 にお進みください。

1-3

見える化ツールの 無線LAN情報 > 状態表示画面 で対象のスナップショットを表示したとき、スループットグラフが以下の状態であるか確認してください。該当するものがあれば「NG」に進み、対応する番号の対処方法を試してください。

1.スループットが高い値(IEEE802.11a/gで20Mbps程度、IEEE802.11nで100Mbps程度、IEEE802.11acで500Mbps程度)を示している

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
図 説明画像

2.スループットが低い値(10Mbps 以下)を示している

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
図 説明画像

NGの場合
  1. アクセスの集中を分散させることで改善することがあります。
    こちらにお進みください。
  2. WLX402が使用中のチャンネルと同じチャンネルを使用する他の無線LANアクセスポイントの影響を受けていることが考えられます。
    こちらにお進みください。

1-4

接続を試みているWLX402と同名のSSIDを使用している無線LANアクセスポイントが、周辺で稼動していないか確認してください。同名のSSIDが稼動している場合は、「NG」に進んでください。

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
図 説明画像

NGの場合
  1. 同名のSSIDで無線セキュリティー設定等が異なる別の無線LANアクセスポイントに接続を試みている可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-5

5GHz帯を使用している場合、WLX402 前面のLED「5GHz」の点灯状態を確認してください。点滅していることがある場合は、「NG」に進んでください。

図 説明画像

NGの場合
  1. レーダー波の検知によって、チャンネル移動が頻繁に発生している可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-6

無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターの設定を確認してください。省電力モードに設定されている場合は、「NG」に進んでください。

NGの場合
  1. 無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターがスリープ状態に入っているときは、通信できない可能性があります。
    こちらをご覧ください。

時々つながらないときに周期性が見つからない場合には、接続できない時間にCRCエラー率かチャンネル使用率のスナップショットが記録されていないか確認してください。これらのログが記録されているときは、その時間にCRCエラーの要因となる電波干渉やアクセスの集中が起こる原因がないか調査し、問題の解決を試みてください。

多くの電波干渉に対しては、チャンネルの変更が有効です。こちらをご覧ください。
アクセスの集中には接続端末の分散が有効です。こちらをご覧ください。

トラブル対処方法

この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。

◆2-1 電波干渉が発生しているときの対処方法

CRCエラー率の上昇が記録されている時間に電波干渉が発生している可能性があります。エラー発生時間に周期性が見られる場合、その時間に電波干渉する原因が周囲にないか確認してください。
例)昼休みに電子レンジを使用すると、CRCエラー率が高くなり接続できないことがある。
◇チャンネルを変更する
同一チャンネルを使用している無線LANアクセスポイントや、周波数が重なる電波を出す電化製品が存在する場合は、それら機器により電波干渉が発生している場合があります。電波干渉が起こらない他のチャンネルに変更することで改善することがあります。

チャンネルを変更する場合、チャンネル使用状況を確認して、利用の少ないチャンネルから評価することをお勧めします。

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用状況表示
図 説明画像

以下の設定画面で、チャンネルの設定を行うことができます。
※初期設定の「自動」は、起動時、もしくは設定変更時に他の無線LANアクセスポイントとの電波干渉が少ないと考えられるチャンネルを自動的に選択する設定です。通常は「自動」を選択していただき、特定のチャンネルを選択したいときにチャンネルを変更してください。

※設定変更後は必ず、WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 設定送信 で、設定を送信してください。

1.WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 無線設定 > 基本無線設定 > 2.4GHz 基本
図 説明画像

2.WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 無線設定 > 基本無線設定 > 5GHz(1) 基本
図 説明画像

◆2-2 アクセスが集中しているときの対処方法

チャンネル使用率の上昇が記録されている時間に、WLX402に接続している無線端末の通信量が増えている可能性があります。チャンネル使用率の上昇が記録される時間に周期性が見られる場合、その時間にアクセスが集中する原因があります。
例)出勤時や昼休みにアクセスが急増することで、チャンネル使用率が高くなりつながらなくなる。
◇無線端末を他の無線LANアクセスポイントに分散する / 無線LANアクセスポイントを増設する
スループットが高い状態は、WLX402の通信量が多いときに起こります。通信量が多いということは、WLX402に接続している無線端末の合計通信量が増えているということになります。ひとつの無線LANアクセスポイントに無線端末の接続が集中している場合は、無線LANアクセスポイントを増設するなど、他の無線LANアクセスポイントに無線端末の接続を分散することで改善されます。
◇MACアドレスフィルタリングを使用して接続する無線端末を制限する
MACアドレスフィルタリングを使用することで、特定の無線端末だけを接続できるようになります。登録していない無線端末は接続できないため、接続端末数の増加が原因による通信負荷を防ぐことができます。ネットワークに接続する無線端末があらかじめ決定している場合にご使用いただけます。

MACアドレスフィルタリングを使用して無線端末を制限 : 無線LANアクセスポイント Web GUI設定」でMACアドレスフィルタリング機能を設定しています。

◇無線端末の接続数を制限して通信負荷を軽減する
1.最大ステーション数を変更する
接続端末数が多いと無線端末の同時通信による帯域分割が頻繁に発生します。あらかじめ、接続可能な端末数を通信負荷に応じて制限すると改善します。

※設定変更後は必ず、WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 設定送信 で、設定を送信してください。

WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 無線設定 > 2.4GHz 詳細
図 説明画像

WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 無線設定 > 5GHz(1) 詳細
図 説明画像


2.接続端末数を確認する
接続端末数を以下の画面で確認できます。SSID:YAMAHA-1に3台、SSID:YAMAHA-2に3台、計6台接続されている例です。

WLX402 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
図 説明画像

◆2-3 接続したいWLX402と同名のSSIDで、異なる無線セキュリティー設定の無線LANアクセスポイントが、周辺で稼動しているときの対処方法

◇SSIDを変更する
周辺にSSIDが同じで無線セキュリティー設定等が異なる無線LANアクセスポイントがある場合、本来接続したい無線LANアクセスポイントとは別の無線LANアクセスポイントに接続を試みてしまうことがあります。無線設定等が異なる無線LANアクセスポイントは、それぞれ異なるSSIDを使用する必要があります。

※設定変更後は必ず、WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 設定送信 で、設定を送信してください。

WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 無線設定 > SSID 管理 > 変更するSSIDの「編集」
図 説明画像

◆2-4 レーダー波を検知しているときの対処方法

◇5GHz帯のチャンネルをW52に固定する
5GHz帯のうちW52(36ch/40ch/44ch/48ch)以外のチャンネルは、気象レーダーなど各種レーダーシステムでも使用されています。これらのシステムに影響を与えてはいけないため、無線LANアクセスポイントには、DFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が実装されています。
このDFSによって「レーダーから発信されている電波」を検出し、使用するチャンネルの変更が起きている可能性が考えられます。無線LANアクセスポイントのチャンネルを、レーダーシステムが使用していないW52に固定して、状況が改善するか確認してください。

※設定変更後は必ず、WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 設定送信 で、設定を送信してください。

WLX402 Web GUI TOPページ > グループ設定 > 無線設定 > 基本無線設定 > 5GHz(1) 基本
図 説明画像

◆2-5 無線端末の省電力設定を無効にする

無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターがスリープ状態に入っているときは、通信できない可能性があります。無線端末の取扱説明書などをご確認の上、省電力設定を無効にして、状況が改善するか確認してください。
WLX313の場合

インデックス

切り分け手順

見える化ツールを確認し、問題の切り分け作業を行います。
1-1 から順に確認してください。

1-1

CRCエラーの発生状況を確認します。
以下の条件をすべて満たしている場合は、「NG」に進んでください。

1.見える化ツールのスナップショットに「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%以上になりました」
      または「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%を超えています」が記録されている。

2.1.の記録が周期的に発生している。
      ※周期性は、CRCエラー率表示画面やログ一覧表示画面で確認できます。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
説明画像

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > CRCエラー率表示
説明画像

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > レポート > ログ一覧表示
説明画像

NGの場合
  1. CRCエラー率上昇が記録されている時間に、電波干渉が発生している可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-2

チャンネルの使用率を確認します。
以下の条件をすべて満たしている場合は、「NG」に進んでください。

1.見える化ツールのスナップショットに「チャンネル使用率が40%以上になりました」
      または「チャンネル使用率が40%を超えています」が記録されている。

2.1.の記録が周期的に発生している。
      ※周期性は、チャンネル使用率表示画面やログ一覧表示画面で確認できます。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
説明画像

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用率表示
説明画像

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > レポート > ログ一覧表示
説明画像

NGの場合
  1. 1-4 にお進みください。

1-3

見える化ツールの状態表示のスナップショットにて、スループットグラフを確認します。
以下の状態に該当するものがある場合は、「NG]に進み、対応する番号の対処方法を試してください。

1.スループットが高い値(IEEE802.11a/gで20Mbps程度、IEEE802.11nで100Mbps程度、IEEE802.11acで500Mbps程度)を示している

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
説明画像

2.スループットが低い値(10Mbps 以下)を示している

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
説明画像

NGの場合
  1. アクセスの集中を分散することで改善することがあります。
    こちらにお進みください。
  2. WLX313が使用中のチャンネルと、同じチャンネルを使用する他の無線LANアクセスポイントの影響を受けていることが考えられます。
    こちらにお進みください。

1-4

周辺で稼動しているSSIDを確認します。
接続を試みているWLX313のSSIDと、同名のSSIDを使用している無線LANアクセスポイントが稼動している場合は、「NG」に進んでください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
説明画像

NGの場合
  1. 同名のSSIDで無線セキュリティー設定等が異なる別の無線LANアクセスポイントに接続を試みている可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-5

WLX313 前面のLED「WLAN」の点灯状態を確認します。
点滅していることがある場合は、「NG」に進んでください。

説明画像

NGの場合
  1. レーダー波の検知によって、チャンネル移動が頻繁に発生している可能性があります。
    こちらをご覧ください。

1-6

無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターの設定を確認します。
無線端末を省電力モードに設定されている場合は、「NG」に進んでください。

NGの場合
  1. 無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターがスリープ状態に入っているときは、通信できない可能性があります。
    こちらをご覧ください。

時々つながらない現象に周期性が見つからない場合には、接続できない時間にCRCエラー率かチャンネル使用率のスナップショットが記録されていないか確認してください。CRCエラー率やチャンネル使用率ログが記録されているときは、その時間にCRCエラーの要因となる電波干渉やアクセスの集中が起こる原因がないか調査し、問題の解決を試みてください。

多くの電波干渉に対しては、チャンネルの変更が有効です。こちらをご覧ください。
アクセスの集中には接続端末の分散が有効です。こちらをご覧ください。

トラブル対処方法

この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。

◆2-1 電波干渉が発生しているときの対処方法

CRCエラー率の上昇が記録されている時間に、電波干渉が発生している可能性があります。エラー発生時間に周期性がある場合、その時間に電波干渉する原因が周囲にないか確認してください。
例)昼休みに電子レンジを使用すると、CRCエラー率が高くなり接続できないことがある。

◇チャンネルを変更する

同一チャンネルを使用している無線LANアクセスポイントや、周波数が重なる電波を出す電化製品により、電波干渉が発生している場合があります。電波干渉が起こらない他のチャンネルに変更して、状況が改善するか確認してください。
チャンネルを変更する場合、チャンネル使用状況を確認して、利用の少ないチャンネルから評価することをお勧めします。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用状況表示
説明画像

以下の設定画面で、チャンネルの設定を行うことができます。
※初期設定の「自動」は、起動時、もしくは設定変更時に他の無線LANアクセスポイントとの電波干渉が少ないと考えられるチャンネルを自動的に選択する設定です。通常は「自動」を選択していただき、特定のチャンネルを選択したいときにチャンネルを変更してください。

※設定変更後は必ず、設定送信 で、設定を送信してください。

1.WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 基本無線設定
説明画像

◆2-2 アクセスが集中しているときの対処方法

チャンネル使用率の上昇が記録されている時間に、WLX313に接続している無線端末の通信量が増えている可能性があります。チャンネル使用率の上昇が記録される時間に周期性がある場合、その時間にアクセスが集中する原因があります。
例)出勤時や昼休みにアクセスが急増することで、チャンネル使用率が高くなりつながらなくなる。

◇無線端末を他の無線LANアクセスポイントに分散する / 無線LANアクセスポイントを増設する

スループットが高い状態は、WLX313の通信量が多いときに起こります。通信量が多いということは、WLX313に接続している無線端末の合計通信量が増えていることになります。ひとつの無線LANアクセスポイントに無線端末の接続が集中している場合は、無線LANアクセスポイントを増設するなど、他の無線LANアクセスポイントに無線端末の接続を分散することで改善されます。

◇MACアドレスフィルタリングを使用して接続する無線端末を制限する

MACアドレスフィルタリングを使用することで、特定の無線端末だけを接続できるようになります。登録していない無線端末は接続できないため、接続端末数の増加が原因による通信負荷を防ぐことができます。ネットワークに接続する無線端末があらかじめ決定している場合にご使用いただけます。
MACアドレスフィルタリングを使用して無線端末を制限 : 無線LANアクセスポイント Web GUI設定」で、MACアドレスフィルタリング機能の設定を紹介しています。

◇無線端末の接続数を制限して通信負荷を軽減する
1.最大ステーション数を変更する

接続端末数が多いと無線端末の同時通信による帯域分割が頻繁に発生します。あらかじめ、接続可能な端末数を通信負荷に応じて制限すると改善します。
※設定変更後は必ず、設定送信 で、設定を送信してください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 2.4GHz 詳細
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WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 5GHz(1) 詳細
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WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 5GHz(2) 詳細
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2.接続端末数を確認する

接続端末数を以下の画面で確認できます。SSID:YAMAHA-1に3台、SSID:YAMAHA-2に3台、計6台接続されている例です。
WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
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◆2-3 接続したいWLX313と同名のSSIDで、異なる無線セキュリティー設定の無線LANアクセスポイントが、周辺で稼動しているときの対処方法

◇SSIDを変更する

周辺にSSIDが同じで無線セキュリティー設定等が異なる無線LANアクセスポイントがある場合、本来接続したい無線LANアクセスポイントとは別の無線LANアクセスポイントに接続を試みてしまうことがあります。
無線設定等が異なる無線LANアクセスポイントは、それぞれ異なるSSIDを使用する必要があります。SSIDを変更して、状況が改善するか確認してください。
※設定変更後は必ず、設定送信 で、設定を送信してください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > SSID 管理 > 変更するSSIDの「編集」
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◆2-4 レーダー波を検知しているときの対処方法

◇5GHz帯のチャンネルをW52に固定する

5GHz帯のうちW52(36ch/40ch/44ch/48ch)以外のチャンネルは、気象レーダーなど各種レーダーシステムでも使用されています。レーダーシステムに影響を与えてはいけないため、無線LANアクセスポイントには、DFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が実装されています。
このDFSによって「レーダーから発信されている電波」を検出し、使用するチャンネルの変更が起きている可能性が考えられます。無線LANアクセスポイントのチャンネルを、レーダーシステムが使用していないW52に固定して、状況が改善するか確認してください。
※設定変更後は必ず、設定送信 で、設定を送信してください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 基本無線設定
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◇Fast DFS機能を設定する

WLX313は、2つの5GHz帯を有効に使うことで、レーダーを検出後すぐに別のチャンネルへの切り替える「Fast DFS機能」が搭載されています。
1つの5GHz帯を「Fast DFS機能」に使用しますので、無線端末の接続には使用できなくなります。接続端末数よりも、5GHz帯域での安定した通信を重視する場合に有効です。

基本無線設定画面で、「Fast DFS機能」を有効にできます。
※設定変更後は必ず、設定送信 を実行してください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 無線基本設定
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※前述のとおり、5HGz(2)の動作モードを「Fast DFSモード」にした場合、以下のように、無線端末の接続には使用できません。
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◆2-5 無線端末の省電力設定を無効にする

無線端末のワイヤレス ネットワークアダプターがスリープ状態に入っているときは、通信できない可能性があります。無線端末の取扱説明書などをご確認の上、省電力設定を無効にして、状況が改善するか確認してください。

WLX302の場合

インデックス

切り分け手順:見える化ツールを確認し、問題の切り分け作業を行います。

1-1 から順に確認してください。

1-1

CRCエラーの発生状況を確認し、以下の条件を全て満たしていたら「Yes」に進んでください。

1)
見える化ツールのスナップショットに「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%以上になりました」
または「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%を超えています」が記録されている。

2)
1)の記録が周期的に発生している。周期性はCRCエラー率表示画面で確認できます。

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
図 説明画像

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > CRCエラー率表示
図 説明画像

NOの場合は
  1. 1-2 にお進みください。
YESの場合は
  1. CRCエラー率上昇が記録されている時間に電波干渉が発生している可能性があります。こちらをご覧ください。

1-2

チャンネル使用率の状況を確認し、以下の条件をすべて満たしていますか?

1)
見える化ツールのスナップショットに「チャンネル使用率が40%以上になりました」
または「チャンネル使用率が40%を超えています」が記録されている。

2)
1)の記録が周期的に発生している。周期性はチャンネル使用率表示画面で確認できます。

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
図 説明画像

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > チャンネル使用率表示
図 説明画像

NOの場合は
  1. 1-4 にお進みください。

1-3

見える化ツールの 無線LAN情報 > 状態表示画面 で対象のスナップショットを表示した時、スループットグラフが以下の状態であるか確認してください。該当するものがあれば「NG」に進み、対応する番号の対処方法を試してください。

1.スループットが高い値(IEEE802.11a/gで20Mbps程度、IEEE802.11nで100Mbps程度)を示している

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
図 説明画像

2.スループットが低い値(10Mbps 以下)を示している

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示 > 対象ログの「表示」
図 説明画像

NGの場合は
  1. アクセスの集中を分散させることで改善することがあります。こちらにお進みください。
  2. WLX302が使用中のチャンネルと同じチャンネルを使用する他のアクセスポイントの影響を受けていることが考えられます。こちらにお進みください。

1-4

接続を試みているWLX302と同名のSSIDを使用しているアクセスポイントが周辺で稼動していないか確認してください。

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
図 説明画像

NGの場合は
  1. 同名のSSIDで無線セキュリティー設定等が異なる別のアクセスポイントに接続を試みている可能性があります。こちらをご覧ください。
OKの場合は
  1. 時々つながらないときに周期性が見つからない場合には、接続できない時間にCRCエラー率かチャンネル使用率のスナップショットが記録されていないか確認してください。これらのログが記録されているときは、その時間にCRCエラーの要因となる電波干渉やアクセスの集中が起こる原因がないか調査し、問題の解決を試みてください。

  2. 多くの電波干渉に対しては、チャンネルの変更が有効です。こちらをご覧ください。
    アクセスの集中には接続端末の分散が有効です。こちらをご覧ください。

トラブル対処方法

この項目では切り分け手順の各設問の対処方法を紹介します。

◆2-1 電波干渉を改善する

CRCエラー率の上昇が記録されている時間に電波干渉が発生している可能性があります。エラー発生時間に周期性が見られる場合、その時間に電波干渉する原因が周囲にないか確認してください。 例)昼休みに電子レンジを使用すると、CRCエラー率が高くなり接続できないことがある。
◇チャンネルを変更する
同一チャンネルを使用しているアクセスポイントや周波数が重なる電波を出す電化製品が存在する場合は、それら機器により電波干渉が発生している場合があります。電波干渉が起こらない他のチャンネルに変更することで改善することがあります。

以下の設定画面で、チャンネルの設定を行うことができます。
※初期設定の「自動」は、起動時、もしくは設定変更時に他の無線LANアクセスポイントとの電波干渉が少ないと考えられるチャンネルを自動的に選択する設定です。通常は「自動」を選択していただき、特定のチャンネルを選択したいときにチャンネルを変更してください。

1.WLX302 Web設定画面 TOPページ > 無線設定 > 2.4GHz 基本
図 説明画像

2.WLX302 Web設定画面 TOPページ > 無線設定 > 5GHz 基本
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◆2-2 アクセスの集中を分散する

チャンネル使用率の上昇が記録されている時間にWLX302に接続している端末の通信量が増えている可能性があります。チャンネル使用率の上昇が記録される時間に周期性が見られる場合、その時間にアクセスが集中する原因があります。 例)出勤時や昼休みにアクセスが急増することでチャンネル使用率が高くなりつながらなくなる。
◇端末を他のWLX302に分散する / WLX302を増設する
スループットが高い状態は、WLX302の通信量が多いときに起こります。通信量が多いということは、WLX302に接続している端末の合計通信量が増えているので、ひとつのアクセスポイントに端末の接続が集中している場合は、WLX302を増設するなど、他のアクセスポイントに分散することで改善されます。
◇MACアドレスフィルタリングを使用して接続する端末を制限する
MACアドレスフィルタリングを使用することで、特定の端末のみ接続が可能となります。登録していない端末は接続されないため、接続端末数の増加が原因の通信負荷を防ぐことができます。ネットワークに接続する端末があらかじめ決定している場合にご使用いただけます。
こちらの設定例を参考にしてMACアドレスフィルタリングをご使用いただけます。


◇端末の接続数を制限して通信負荷を軽減する
1.最大ステーション数を変更する
接続端末数が多いと端末の同時通信による帯域分割が頻繁に発生します。あらかじめ、接続可能な端末数を通信負荷に応じて制限すると改善します。

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 無線設定 > 2.4GHz 詳細
図 説明画像

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 無線設定 > 5GHz 詳細
図 説明画像


2.接続端末数を確認する
接続端末数を以下の画面で確認できます。SSID:YAMAHA-1に3台、SSID:YAMAHA-2に3台、計6台接続されている例です。

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
図 説明画像

◆2-3 接続したいWLX302と同名のSSIDで、異なる無線セキュリティー設定のアクセスポイントが、周辺で稼動しているときの対処方法

◇SSIDを変更する
周辺にSSIDが同じで無線セキュリティー設定等が異なるアクセスポイントがある場合、本来接続したいアクセスポイントとは別のアクセスポイントに接続を試みてしまうことがあります。無線設定等が異なるアクセスポイントは、それぞれ異なるSSIDを使用する必要があります。
同名のSSIDであり、無線設定が同じであれば、こちらの設定例を参考にしてローミング機能をご使用いただけます。

WLX302 Web設定画面 TOPページ > 無線設定 > SSID 管理 > 変更するSSIDの「編集」
図 説明画像

それでも問題が解決しない場合は、サポート窓口までご相談ください。
その際、ご使用のOSの製品名とバージョン、無線カードとそのドライバーのバージョンをご確認の上、ご連絡ください。
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