管理番号:YMHAP-18182
このトラブルシューティングの対応機種は、WLX313です。
このトラブルシューティングでは、無線LAN環境にて「無線QoS(WMM-EDCA)」(以下、無線QoS)を使用の際に、安定した音声や動画の視聴ができない場合の対処方法を提供します。
問題を把握し、該当箇所の説明をお読みいただくことで、問題解決への近道となります。
ご使用の無線端末の設定方法については、取扱説明書などを確認してください。
QoSの設定を確認し、問題の切り分け作業を行います。
1-1 から順に確認してください。
この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。
2-2 WLX313を接続しているヤマハルーターのQoS設定を確認する
無線QoSの設定を「使用する」に設定すると、無線QoSが有効になります。
EDCAパラメーターはデフォルトで最適に動作するように調整されています。通常の使用においては、このパラメーターを変更する必要はありません。各パラメーターの詳細は、こちらをご覧ください。
1. WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 2.4GHz 詳細
2. WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 5GHz(1) 詳細
3. WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 5GHz(2) 詳細
インターネットに接続可能なルーターの配下に、WLX313の他にPCなどの機器を接続している場合、ルーターにもQoS設定が必要になることがあります。ルーターにQoS設定がされていない場合には、ルーターはパケットを到着した順に送信するため、転送するデータ量によっては本来優先して送信すべきパケットが待たされてしまい、動画・音声が途切れることがあります。
無線QoS(WMM-EDCA)は、送信するデータを4種類に分類して、それぞれに優先度をつけることで優先制御を実現しています。このとき、送信するIPパケットのTOSフィールドには、優先度に応じた値がセットされます。ルーターの送信インターフェースに対してTOSベースQoSを設定すると、ルーターはIPヘッダのTOSフィールド値に応じた優先制御を行います。このため、無線QoSによって優先されたパケットが、そのままルーターでも優先して送信されます。
ヤマハルーターにおけるTOSベースQoSのコンフィグ
PPPoEを使用して インターネット接続している場合 (物理インターフェースにはLAN2を使用) |
pp select 1 pppoe use lan2 queue lan2 type priority queue pp class filter list 1 queue class filter 1 precedence ip * * * * * |
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TOSベースQoSの対応機種
RTX5000 , RTX3500 , RTX1210 , RTX830 , NVR700W , FWX120
参考
設定例:優先制御(TOS値) : コマンド設定
技術情報:TOSベースQoS
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