通信が遅い : WLX313

管理番号:YMHAP-18119

このトラブルシューティングの対応機種は、 WLX313です。

インデックス

概要

このトラブルシューティングでは、無線LAN環境を使用の際に、インターネットや社内サーバーなどとの通信が遅い場合の対処方法を提供します。
問題を把握し、該当箇所の説明をお読みいただくことで、問題解決への近道となります。
ご使用の無線端末の設定方法については、取扱説明書などを確認してください。

切り分け手順

見える化ツール、WLX313の設定内容を確認し、問題の切り分け作業を行います。
1-1 から順に確認してください。

1-1

無線端末がWLX313に接続されていることを確認します。
通信が遅い無線端末が、端末一覧表示にまったく表示されない場合は、「NG」に進んでください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
説明画像
NGの場合は
  1. 他の無線LANアクセスポイントに接続していると考えられます。無線端末をWLX313に接続する設定にするか、接続している無線LANアクセスポイントの設定を見直してください。

1-2

見える化ツールの端末一覧表示にて、ご使用の無線端末の信号強度、無線断回数を確認します。
信号強度が濃赤であり、無線断回数が濃赤である場合は、「NG」に進んでください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
説明画像

NGの場合は
  1. 無線端末とWLX313間の電波状態が悪いことが考えられます。
    こちらをご覧ください。

1-3

見える化ツールの端末一覧表示にて、ご使用の無線端末の信号強度、無線断回数を確認します。
信号強度がであり、無線断回数が濃赤である場合は、「NG」に進んでください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
説明画像

NGの場合は
  1. ご使用の無線端末が、端末一覧表示に常に表示されている場合は、1-5にお進みください。
  2. ご使用の無線端末が、端末一覧表示に表示される場合と表示されない場合があるときは、頻繁に発生するローミングが原因と考えられます。
    こちらをご覧ください。

1-4

見える化ツールの端末一覧表示にて、ご使用の無線端末の信号強度、無線断回数を確認します。
信号強度がであり、無線断回数が黄色であるならば「NG」に進んでください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示
説明画像

NGの場合は
  1. 1-6にお進みください。

1-5

CRCエラーの発生状況を確認します。
見える化ツールのスナップショットに、以下のログが記録されている場合は、「NG」に進んでください。

  • 「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%以上になりました」
  • 「使用しているチャンネルのCRCエラーが40%を超えています」

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 無線LAN情報 > 状態表示
説明画像

NGの場合は
  1. 無線端末とWLX313間の電波状態が悪いことが考えられます。
    こちらをご覧ください。
OKの場合は
  1. 1-7 にお進みください。

1-6

チャンネルの使用率を確認します。
以下の状態に該当するものがある場合は、「NG」に進み、対応する番号の対処方法を試してください。

1.見える化ツールのスナップショットに「チャンネル使用率が40%以上になりました」
      または「チャンネル使用率が40%を超えています」が記録されている。

2.見える化ツールのスナップショットに「同時通信端末数がXX台を超えました」が記録されている。

WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 状態表示
説明画像

NGの場合は
  1. WLX313が使用中のチャンネルと同じチャンネルを使用する他の無線LANアクセスポイントの影響を受けていると考えられます。
    こちらをご覧ください。
  2. 無線端末の同時通信による帯域分割が発生していると考えられます。
    こちらをご覧ください。

1-7

SSIDの設定を確認します。
SSIDのVAP設定で、PMF(管理フレーム保護)が"使用する"設定となっている場合は、「NG」に進んでください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > SSID 管理 > 変更するSSIDの「編集」
説明画像

NGの場合は
  1. 無線端末側でWLX313の設定を正しく認識できていない可能性があります。
    こちらをご覧ください。

その他の要因として以下のものが考えられます。対処方法はこちらを試してください。

  1. 通信速度の遅い無線端末の影響を受けている
  2. 無線端末の仕様の問題
  3. 無線端末の性能または設定の問題

トラブル対処方法

この項目では、フローチャートで切り分けた各設問の対処方法を紹介します。

◆2-1 電波状態が悪いときの対処方法

◇無線端末またはWLX313を移動する

WLX313の周辺に電波を遮断するコンクリートの壁や柱などの遮蔽物、電波干渉が生じる恐れのある機器があると、通信が不安定になることがあります。無線端末とWLX313の距離を近づけたり、無線端末の向きを変えたりすることで、伝送速度が改善される場合は、WLX313の配置を検討してください。
参考:設置方法とアンテナ選択

◇無線LANアクセスポイントを増設する

WLX313と無線端末の距離が遠いことや遮蔽物によって電波が届きにくい問題は、接続したい無線端末の周辺に別の無線LANアクセスポイントを設置することで改善できます。

ご利用中のWLX313と同名のSSID、セキュリティー設定を行うことでローミング機能をご使用いただけます。無線端末の移動により、接続中のWLX313との通信が途絶えても、他の無線LANアクセスポイントと通信が可能であれば再設定することなく無線LANをご使用いただけます。

無線LANコントローラー機能を使用してアクセスポイントを管理 : WLX313 Web GUI設定」で、ローミング機能の設定を紹介しています。

説明画像
◇無線端末の送信パワー設定を確認する

信号強度が赤・濃赤となる原因として、無線端末の送信パワーが弱いことが挙げられます。このとき、無線端末とWLX313の無線接続が確立していても、通信エラーが頻発してしまい、ユーザーからは接続できていないように見えることがあります。ご使用の無線端末の取扱説明書などを確認してください。送信パワーを調整する設定項目があれば、送信パワーを上げてください。

◇無線端末の通信性能を確認する

通信速度は無線端末の通信性能に依存します。端末詳細表示画面には、過去の通信で記録したスループットの最大値が表示されていますので、他の無線端末と比較してください。
WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示 > 各無線端末の「表示」列アイコン
説明画像

◆2-2 ローミングが頻発しているときの対処方法

◇無線端末のローミング設定を変更する

無線端末とWLX313が接続できていても、接続先の無線LANアクセスポイントが頻繁に切り替わり通信が不安定になることがあります。接続する無線LANアクセスポイントを切り替えるタイミングは無線クライアントに依存し、無線LANアクセスポイントでは制御できません。ご使用中の無線端末で、ローミングの積極性を変更できるようであれば、ローミングの積極性を低く設定してください。

◆2-3 他の無線LANアクセスポイントの通信が影響しているときの対処方法

◇チャンネルを変更する

同一チャンネルを使用している無線LANアクセスポイントが存在する場合は、その無線LANアクセスポイントの通信によりチャンネル使用率が高くなっている場合があります。他のチャンネルに変更して、状況が改善するか確認してください。
以下の設定画面で、チャンネルの設定を行うことができます。
※初期設定の「自動」は、起動時、もしくは設定変更時に他の無線LANアクセスポイントとの電波干渉が少ないと考えられるチャンネルを自動的に選択する設定です。通常は「自動」を選択していただき、特定のチャンネルを選択したいときにチャンネルを変更してください。

※設定変更後は必ず、設定送信 で、設定を送信してください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 無線設定 > 共通 > 基本無線設定
説明画像

◆2-4 帯域分割の対処方法

◇無線LANアクセスポイントを増設する

無線端末を1台だけつないだ状態で、スループットを確認してください。
無線端末1台のときのスループットが問題なければ、無線LANアクセスポイントに負荷が集中してると考えられます。無線LANアクセスポイントに接続する無線端末を分散するために、無線LANアクセスポイントを増設してください。

◆2-5 無線端末側でWLX313の設定を正しく認識できていない場合の対処方法

◇PMF(管理フレーム保護)の設定を変更する

無線端末側のPMF有効時の挙動に不具合がある可能性があります。PMF(管理フレーム保護)を"使用しない"に変更して、状況が改善するか確認してください。
※設定変更後は必ず、設定送信 で、設定を送信してください。

WLX313 Web GUI TOPページ > 設定送信 > 共通 > SSID 管理 > 変更するSSIDの「編集」
説明画像

◆2-6 その他の対処方法

◇通信速度の遅い無線端末の影響を受けている

見える化ツール > 端末一覧 の信号強度や伝送速度が赤色または濃赤色で表示されている無線端末を、別の無線LANアクセスポイントに接続することで、状況が改善することがあります。MACアドレスフィルタリングを使用すると、無線LANアクセスポイントごとに接続する無線端末を制限できます。
MACアドレスフィルタリングを使用して無線端末を制限 : 無線LANアクセスポイント Web GUI設定」で、MACアドレスフィルタリング機能の設定を紹介しています。

◇無線端末の仕様の問題

通信が遅い無線端末の暗号化方式がTKIPだけ対応の場合、IEEE802.11nの設定でも最大伝送速度が54Mbpsになってしまいます。このように無線端末の対応状況や仕様によっては、通信が想定より遅くなることがあります。無線端末の取扱説明書などを確認してください。

◇無線端末の性能または設定の問題

無線端末の性能または設定の問題により、通信が遅いことがあります。

  1. 見える化ツールの端末一覧から、対象無線端末の詳細を表示し、最大スループットを確認します。
WLX313 Web GUI TOPページ > 見える化ツール > 端末情報 > 端末一覧表示 > 各無線端末の「表示」列アイコン
説明画像
  1. WLX313に対象の無線端末を1台だけ接続した状態でスループット(単位時間当たりの転送量)を測定します。

※スループットの測定には、一般の測定ツールを使用してください。
    使用方法については、ご使用の測定ツールのマニュアルなどをご覧ください。

  1. 無線端末の無線LANドライバーの設定を確認します。

一例として、以下のような設定になっている場合、期待するスループットが出ないことがあります。

  1. 40MHzチャンネル幅非互換が有効になっている。
  2. 2.4GHz用802.11nチャンネル幅、もしくは5GHz用802.11nチャンネル幅が20MHzに設定されている。
それでも問題が解決しない場合は、サポート窓口までご相談ください。
その際、ご使用のOSの製品名とバージョン、無線カードとそのドライバーのバージョンをご確認の上、ご連絡ください。