複数の無線LANアクセスポイントを自動的に設定 : コマンド設定 + WLX202 Web GUI設定

本設定例では、ルーターのL2MSマスター機能と無線LANアクセスポイントのL2MSスレーブ機能、L2MSのゼロコンフィグ機能を使用しています。

ルーターの対応機種は、RTX1210RTX1200RTX830RTX810NVR700WNVR510NVR500FWX120です。

本設定例に対応している無線LANアクセスポイントは、WLX202です。

L2MSマスター(ルーター)とL2MSスレーブ(無線LANアクセスポイント)の対応リビジョンは、 技術資料「L2MS」でご確認ください。

図 複数の無線LANアクセスポイントを自動的に設定 : コマンド設定 + WLX202 Web GUI設定

ローミング機能を利用する場合など、複数のWLX202に同じコンフィグを設定したいことがあります。
本設定例は、L2MSのゼロコンフィグ機能を使用して、LAN1インターフェースのポート1とポート2に接続したWLX202に同じ設定を送信する手順を説明します。
経路は、LAN1インターフェースのポート1を LAN1:1、ポート2を LAN1:2 と表します。

ゼロコンフィグ機能とは、ヤマハルーター(以降、ルーター)内にWLX202の設定が保存されている場合に、工場出荷状態のWLX202をルーターのネットワーク内に接続すると、設定が自動的に送信される機能です。複数のWLX202に同じ設定を行いたいときも、1台ずつ設定を行う必要はありません。管理者は、複数のWLX202をルーターに接続するだけで、簡単にWLX202の設定ができます。

技術情報: ゼロコンフィグ機能

WLX202について

WLX202をお買い上げいただいた状態、または 初期化を実行した直後の状態では、工場出荷設定として LANポートのIPアドレスが 192.168.100.240 に設定されています。WLX202が工場出荷状態でL2MSによりルーターの制御下に入ると、LANポートのIPアドレスは、DHCPクライアントとしてIPアドレスを取得する設定に自動的に変更されます。
WLX202のIPアドレスを設定する場合は、無線LANアクセスポイントのIPアドレスを変更 : Web GUI設定を参照ください。

※WLX202には電源アダプターが付属されておりませんので、以下のいずれかをご用意いただく必要がございます。

設定手順

本設定例は、以下の流れで設定します。

  1. 事前準備
  2. ルーターの設定
  3. WLX202の接続

対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。

機種 掲載内容 備考
ルーター RTX1210 RTX830 NVR700W NVR510 コマンド設定例 L2MSマスター機能、
L2MSのゼロコンフィグ機能
無線LANアクセスポイント WLX202 Web GUI設定例 L2MSスレーブ機能、
L2MSのゼロコンフィグ機能

事前準備

1. WLX202の設定画面を開きます。
 (1) WLX202の電源が入っていることを確認します。
 (2) WLX202と同じネットワークに接続されているパソコンでWebブラウザーを起動し、「ファイル」メニューから「開く」を選びます。
 (3) インターネットアドレスに「http://192.168.100.240/」と半角英字で入力し、「OK」をクリックします。
 (4) パスワード入力画面が現れたら、ユーザー名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
       ※本設定例では、ユーザー名:admin、パスワード:設定なし(工場出荷時と同じ)としています。

図 WLX202 ログイン認証画面

2. WLX202の設定画面のトップページが表示されます。「管理機能」をクリックします。

図 WLX202 管理機能 1

3.「設定(保存/復元)」をクリックします。

図 WLX202 管理機能 2

4.「設定のバックアップ」の「実行」をクリックし、コンフィグファイル(config.txt)をPCに保存します。

図 WLX202 管理機能 3

5. WLX202に設定するコンフィグファイルを、PCからルーターにコピーします。

ここではUSBメモリーとコンソールコマンドを利用する方法を説明します。

この方法の他に、TFTPまたはSFTPを使用してPCからルーターにファイルをコピーすることもできます。
TFTPを使用した方法については、技術情報: 「RTFS」-「詳細」-「tftpを用いたファイル転送」をご参照ください。
SFTPを使用した方法については、技術情報: SFTPサーバー機能をご参照ください。
  1. PCにUSBメモリーを接続して、WLX202に設定するコンフィグファイルをUSBメモリーにコピーします。
  2. USBメモリーをPCから取り外し、ルーターに接続します。
    ルーターのUSBランプが点灯します。
  3. ルーターコンソールを開きます。
    [解説]
    ルーターコンソールはシリアルケーブルやtelnetで接続して使用します。
    使用方法については取扱説明書をご参照ください。
  4. 管理者権限でログインし、ルーターにコピーします。

    copyコマンドを使用します。

    copy (コピー元のファイル) (コピー先のファイル)

    ファイルを指定するパスとして、絶対パスを使用してください。(相対パスは利用できません。)

    USBメモリーのルートディレクトリーから、ルーターの ap_config ディレクトリーに、WLX202に設定するコンフィグファイルをコピーする場合:

    [ルーターコンソール]
    # copy usb1:/config.txt /ap_config/config.txt
    #
    [解説]
    コンフィグファイルは必ず、ap_config ディレクトリー配下にコピーしてください。
    ap_config ディレクトリーが存在しない場合は、下記のコマンドを実行すると作成できます。
    # make directory ap_config
    copyコマンドの詳細は、 こちらをご参照ください。

    USBメモリーの代わりに、microSDメモリーカードを使用することもできます。
    microSDメモリーカードを使用する場合は、「usb1:」に代えて「sd1:」とします。
  5. WLX202に設定するコンフィグファイルが、ルーターに正しくコピーされたことを確認します。

    show file listコマンドを使用します。

    [ルーターコンソール]
    # show file list /ap_config
    2016/05/18 15:41:14             624 config.txt
    #
    [解説]
    show file listコマンドの詳細は、 こちらをご参照ください

ルーターの設定例

ルーターにコマンドを設定します。

LANポートのIPアドレスの設定 ip lan1 address 192.168.100.1/24
DHCPの設定 dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
WLX202の設定 switch control use lan1 on
ap select lan1:1
 ap config filename (WLX202に設定するコンフィグファイル名)
ap select lan1:2
 ap config filename (WLX202に設定するコンフィグファイル名)

WLX202の接続

工場出荷状態の無線LANアクセスポイントを、ルーターと同じネットワークに接続します。
コンフィグファイルが自動的に送信されます。

図 説明画像

※ネットワーク機器を安全にお使いいただくために、管理パスワードの変更を奨励します。

【ご注意】
本設定例は、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。