管理番号:YMHRT-14734
(最終更新日: 2023/7/12)
本設定例では、PPTPトンネル機能とPPTPパススルー機能を使用しています。
PPTPトンネル機能の対応機種は、RTX1300、RTX1220、RTX1210、RTX830、RTX810、NVR700W、NVR510、NVR500、FWX120です。
PPTPパススルー機能の対応機種は、RTX5000、RTX3510、RTX3500、RTX1300、RTX1220、RTX1210、RTX830、RTX810、NVR700W、NVR510、NVR500、FWX120です。
本社と拠点にあるVPNクライアント間で、PPTPによるVPN接続を行う設定例です。
拠点のルーター(2)には、PPTPで使用するGREのパケットを通過させる設定を行います。
光回線に接続するためには、別途ONUが必要です。
NVR700WとNVR510は、本体のONUポートに小型ONUを装着することで、光回線に接続できます。
対応機種のうち、設定例を掲載している機種は、以下のとおりです。
機種 | 掲載内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
本社 | RTX1300 RTX1220 RTX1210 RTX830 RTX810 NVR700W NVR510 NVR500 | コマンド設定例 | PPTPトンネル機能を使用 |
拠点 | RTX1300 RTX1220 RTX1210 RTX830 NVR700W NVR510 | Web GUI設定例 | PPTPパススルー機能を使用 |
ゲートウェイの設定 | ip route default gateway pp 1 |
---|---|
LANインターフェースの設定 (LAN1ポートを使用) |
ip lan1 address 192.168.0.1/24 |
WANインターフェースの設定 (LAN2ポートを使用) |
pp select 1 pp always-on on pppoe use lan2 pp auth accept pap chap pp auth myname (ISPへ接続するID) (ISPへ接続するパスワード) ppp lcp mru on 1454 ppp ipcp msext on ip pp address (固定グローバルIPアドレス) ip pp mtu 1454 ip pp secure filter in 1020 1030 1040 1041 2000 ip pp secure filter out 1010 1011 1012 1013 1014 1015 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106 107 ip pp nat descriptor 1 pp enable 1 |
PPTP接続を受け入れるための設定 | pp select anonymous pp bind tunnel1 pp auth request mschap-v2 pp auth username (ユーザー1) (パスワード1) ppp ipcp ipaddress on ppp ccp type mppe-any ip pp remote address pool 192.168.200.101-192.168.200.110 pptp service type server pp enable anonymous |
VPN(PPTP)の設定 | tunnel select 1 tunnel encapsulation pptp tunnel enable 1 pptp service on |
フィルターの設定 | ip filter source-route on ip filter directed-broadcast on ip filter 1010 reject * * udp,tcp 135 * ip filter 1011 reject * * udp,tcp * 135 ip filter 1012 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn * ip filter 1013 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn ip filter 1014 reject * * udp,tcp 445 * ip filter 1015 reject * * udp,tcp * 445 ip filter 1020 reject 192.168.0.0/24 * ip filter 1030 pass * 192.168.0.0/24 icmp ip filter 1040 pass * 192.168.0.1 tcp * 1723 # 注釈1 ip filter 1041 pass * 192.168.0.1 gre # 注釈1 ip filter 2000 reject * * ip filter 3000 pass * * ip filter dynamic 100 * * ftp ip filter dynamic 101 * * www ip filter dynamic 102 * * domain ip filter dynamic 103 * * smtp ip filter dynamic 104 * * pop3 ip filter dynamic 105 * * submission ip filter dynamic 106 * * tcp ip filter dynamic 107 * * udp |
NATの設定 | nat descriptor type 1 masquerade nat descriptor address outer 1 (固定グローバルIPアドレス) nat descriptor masquerade static 1 1 192.168.0.1 tcp 1723 # 注釈1 nat descriptor masquerade static 1 2 192.168.0.1 gre # 注釈1 |
DNSの設定 | dns host lan1 dns server (ISPより指定されたDNSサーバーのアドレス) dns private address spoof on |
DHCPの設定 | dhcp scope 1 192.168.0.2-192.168.0.100/24 dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent dhcp service server |
注釈1:
VPN(PPTP)に関係するパケットを通過させる設定です。
下記の設定(Config)を取り出すことができます。
RTX1300 / RTX1220 / RTX1210 / RTX830
以下の手順で設定を行います。
1.ルーターの設定画面を開きます。
2.「かんたん設定」をクリックします。
3.「プロバイダー接続」をクリックします。
4.「新規」をクリックします。
5.「WAN」が選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
RTX1300、RTX1220、RTX1210の場合は、「LAN2」が選択されていることを確認してください。
6.ブロードバンド回線自動判別の表示を確認して、「次へ」をクリックします。
7.「PPPoE 接続」が選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
8.プロバイダーの接続情報を設定して、「次へ」をクリックします。
9.プロバイダーとの契約内容にしたがい、DNSサーバーアドレスの設定をして、「次へ」をクリックします。
10.フィルターの設定をして、「次へ」をクリックします。
11.設定内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。
12.プロバイダー接続の設定が完了しました。
1.「詳細設定」をクリックします。
2.「セキュリティ」をクリックします。
3.「IPフィルター」をクリックします。
4.「WAN/PP[01]」の「確認」をクリックします。
5.「静的フィルター」の「編集」をクリックします。
6.「静的フィルター」の「新規」をクリックします。
7.「静的フィルターの設定」の各項目を入力して、「確認」をクリックします。
番号 | 200100 |
---|---|
タイプ | pass(ログなし) |
プロトコル | GRE |
8.入力内容を確認して、問題がなければ「設定の確定」をクリックします。
9.静的フィルター(フィルター番号:200100) が定義されました。
続いて、静的フィルターの定義を WAN/PP[01] 受信方向 に適用します。
先ほど定義した静的フィルター(フィルター番号:200100) の項目を選び、「WAN/PP[01]に適用する静的フィルター」の一番下に Drag and Dropします。
10.「確認」をクリックします。
11.入力内容を確認して、問題がなければ「設定の確定」をクリックします。
12.静的フィルター(フィルター番号:200100)が適用されました。以上で設定は完了です。
・「show status pp 1」コマンドで、インターネットの接続状態が確認できます。
[コンソール]
# show status pp 1 PP[01]: 説明: PPPoEセッションは接続されています ★ 接続相手: 通信時間: 5分26秒 受信: 1862 パケット [738824 オクテット] 負荷: 0.0% 送信: 621 パケット [176842 オクテット] 負荷: 0.0% PPPオプション LCP Local: Magic-Number MRU, Remote: CHAP Magic-Number MRU IPCP Local: IP-Address Primary-DNS(xxx.xxx.xxx.x) Secondary-DNS(xxx.xxx.xxx .x), Remote: IP-Address PP IP Address Local: xxx.xxx.xx.xxx, Remote: xxx.xxx.xx.x CCP: None |
[解説] コマンドの詳細は、"各相手先の状態の表示" をご覧ください。 |
・「show status pp anonymous」コマンドで、PPTPクライアントとのVPN接続状態を確認できます。
[コンソール]
# show status pp anonymous ANONYMOUS[01]: PPTPセッションは接続されています ★ 接続相手: 通信時間: 18秒 受信: 94 パケット [7257 オクテット] 送信: 23 パケット [579 オクテット] PPPオプション LCP Local: MSCHAP-V2 Magic-Number MRU, Remote: Magic-Number MRU IPCP Local: IP-Address, Remote: IP-Address PP IP Address Local: 192.168.0.1, Remote: 192.168.200.101 IPV6CP Local: Interface-ID, Remote: Interface-ID PP Interface-ID Local: xxxxxxxxxxxxxxxx, Remote: xxxxxxxxxxxxxxxx CCP: Mppe-128bit 受けとったUserId: (PPTPクライアントのユーザーID) |
[解説] コマンドの詳細は、"各相手先の状態の表示" をご覧ください。 |
[ダッシュボード] - [ガジェット] で 以下を選択すると、接続状態が確認できます。
ご相談・お問い合わせ